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【MTG・レガシー】ワールドゴージャーのすゝめ
リアニメイト大好きおじさんのやじんです。
最近ワールドゴージャーコンボにおアツなのですが、使っていると説明を求められることが良くあり、意外と動きを知らない人が多いなぁと感じました。
日本語名《世界喰らいのドラゴン》英語名《Worldgorger Dragon》。
かっこよくないですか!?
MTGの中で名前がカッコいいデッキの一つですし、動きもトリッキーで楽しいので、知名度を少しでも上げるために、今回はワールドゴージャーコンボについて解説していこうと思います。
※この記事での「リアニメイト」とは「レガシー」フォーマットのリアニメイトデッキのことを言っています。
■《世界喰らいのドラゴン》とは
・どんなカード?
まぁ、まずは見てください。
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絵もカッコいいでしょ!?
初出は古えのエキスパンションのジャッジメント(JUD)です。
聞きなれていない能力かもしれませんが「ナイトメア能力」を有しているクリーチャーです。
・ナイトメア能力とは
ナイトメア能力とは以下のような能力です。
「戦場に出たとき特定のもの(クリーチャー・手札・ライフなど)を無くす誘発型能力」と、「戦場を離れたときその無くしたものを取り戻す誘発型能力」を持つ。
大半のナイトメア能力は一部のもの(クリーチャーや手札 など)しか追放しないのですが、《世界喰らいのドラゴン》の対象は、「あなたがコントロールする他のすべてのパーマネント」です。
要は《世界喰らいのドラゴン》が戦場に出たときに、自分の戦場が《世界喰らいのドラゴン》のみになってしまうという、とんでもないデメリット効果を持っています。
・弱くね?
はっきり言って、単体では使わないでしょう。
ただ、特定のカードと組み合わせると…?
■ワールドゴージャーコンボとは
さて、カード単体ではデメリット効果故に弱さを感じる《世界喰らいのドラゴン》ですが、《動く死体》や《Dance of the Dead》、《ネクロマンシー》を使用すると、とんでもない挙動をします。
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・ワールドゴージャーコンボとは?
ワールドゴージャーコンボとは、《世界喰らいのドラゴン》のナイトメア効果を利用して、《動く死体》等を巻き込んで無限ループするリアニメイト系コンボです。
これだけだとさすがに分からないと思うので、挙動を記載します。
・ワールドゴージャーコンボの挙動
【前提の状態】
・墓地に《世界喰らいのドラゴン》があること
・《動く死体》や《Dance of the Dead》等(以降《動く死体》を代表に説明)の、このカードが存在する限りリアニメイトするパーマネントカードをプレイできること
・何らかの勝ち手段につながるもの(アンタップイン土地、ETBでダメージを相手に与えたり、キャントリップできるパーマネント 等)があること
【カードのプレイとスタックの処理】
墓地にいる《世界喰らいのドラゴン》を対象に《動く死体》をプレイ
《動く死体》のETB能力で《世界喰らいのドラゴン》が戦場に出る
《世界喰らいのドラゴン》のETB能力で、自身のコントロールしているパーマネントをすべて追放
《動く死体》が戦場を離れたときの能力で《世界喰らいのドラゴン》が墓地に置かれる
《世界喰らいのドラゴン》が戦場を離れたときの能力で、これにより追放されていたパーマネントすべてが、オーナーの戦場に戻る
《動く死体》の対象を《世界喰らいのドラゴン》としながら戦場に戻し、土地をタップしマナを出したり、他ETB能力を先に解決させる
「2.」に戻り無限ループ
・結局何が起こるの?
手順が長くてよくわからんですよね。
結論から言うとこうなります。
・アンタップイン土地がある場合
→無限マナが発生します
・諜報ランドがある場合
→無限に墓地肥やせます
・《悪意の大梟》がある場合
→無限にドローできます
・《オークの弓使い》がある場合
→無限にダメージを与えられます
要は、パーマネントが無限に出入りするので、ETB能力を無限に使うことができます。
また、土地はタップイン等の記載がない限りアンタップインするので、無限にマナを出すことができます。
ワールドゴージャーコンボが決まったタイミングで、大体の場合は勝てます。
そう、大体の場合は…。
■ワールドゴージャーコンボは強いのか
リアニメイト系デッキの中でも、決まったターンに勝負をつけに行けるデッキなので、通って邪魔さえされなければ勝てるので、強いでしょう。
ただし…。
・何を濁してるんだよ
ワールドゴージャーコンボには致命的な弱点が2つあります…。
1.ワールドゴージャーコンボだけでは勝てない
ワールドゴージャーコンボ「だけ」では勝てません。
何かを巻き込んで無限ETBや無限マナで勝つ必要があります。
もし、ETB能力などがなく、お互いの墓地にクリーチャーが1体も居らず、インスタントで割り込むことが相手を含めてできない場合、無限ループを止める手段がありません。
その場合はジャッジを呼んで
「無限ループで誰も干渉ができません」
と申告してください。
すると、そのゲームは引き分けになります…。
2.自身のパーマネントがすべて追放されたまま戻ってこないことがある
【カードのプレイとスタックの処理】の「3.」のスタックのタイミングで《世界喰らいのドラゴン》を除去した場合と、「5.」を《もみ消し》等で誘発能力を打ち消されると、自身のパーマネントが追放されたまま戻ってきません。
ワールドゴージャーコンボと対峙したときは覚えておくと良いでしょう。
(絶対にやらないでください。お願いします。)
・弱点怖すぎじゃない?メリットはないの?
はっきり言って怖いです。
ただ、それを言うと他のコンボデッキも色んな弱点を抱えています。
このコンボは実質2枚でコンボが成立し、早いと1ターン目に勝てるコンボです。
リアニメイトデッキの一部に仕込んだり、他のコンボやミッドレンジに入れてみたり、ちょっとしたところにコンボを仕込むことができるメリットがあります。
■筆者のワールドゴージャーのデッキ構築
筆者ですが、レガシー環境にてワールドゴージャーコンボは結構前から使用しており、いろんなデッキと混ぜ混ぜしてきました。
リアニメイト系デッキに混ぜるのはもちろん、コントロールや《食物連鎖》コンボと混ぜて使用したり、《絵描きの召使い》コンボに混ぜたりもしました。
・今はどんなデッキにしてるの?
現在、筆者はMTG名前カッコいいデッキの一つであるDoomsdayコンボと、今を時めく青黒リアニメイトに混ぜて使用しています。
最近の青黒カラーの基本セットは、何に入れても強いですね。
特に《超能力蛙》は、それだけで勝てるレベルの強さです。
・メインボードの動かし方は?
メインボードは青黒リアニメイトの挙動を、隙があればワールドゴージャーコンボを決めて勝ちに行きます。
ワールドゴージャーコンボの勝ち筋は複数個あります。
1.諜報ランド+ワールドゴージャーコンボ
→諜報でライブラリーのカードをすべて墓地に送り、【カードのプレイとスタックの処理】の「6.」で、墓地の《タッサの信託者》を吊り上げることで特殊勝利。
2.《悪意の大梟》+ワールドゴージャーコンボ
→無限にドローを進めていき、納墓を引いたタイミングで何らかのクリーチャー(理想は《タッサの信託者》)を墓地に落とし、LOを気にしながら【カードのプレイとスタックの処理】の「6.」で、《世界喰らいのドラゴン》以外をリアニメイトして無限ループを止める。
その後《タッサの信託者》を何らかの方法で戦場に出し、特殊勝利。
3.《変化の狂信者》+諜報ランド+ワールドゴージャーコンボ
諜報で墓地を肥やし《変化の狂信者》で墓地にいるクリーチャーをリアニメイトし、ある程度展開したところで、【カードのプレイとスタックの処理】の「6.」で、《世界喰らいのドラゴン》以外をリアニメイトして無限ループを止める。
展開したクリーチャーで、次ターンに殴り切ります。
※《意志の力》のコストに《タッサの信託者》を使った時など、《タッサの信託者》が追放されている状況で使用するプランです。
・サイドボードなんかすごいことになってますが?
はい、実はこのデッキはビートダウン型Doomsdayのほぼフルスペックにデッキを作り替えることができます。
サイドボードのカードで作り変えたデッキがこちら。
完全にアグレッシブサイドボードですね。
ちょっとだけ青黒リアニメイト要素も混ざっていますが、こちらは本当におまけ程度です。
※Doomsdayコンボについては、他の方々がいろいろ書いていますので、そちらを参考にしてください。
・強いの?
正直、試行回数が足りていません。
理由は、ワールドゴージャーコンボ等のループ系コンボはMOで調整がとても難しいからです。
紙だと「この手順を1グーゴルプレックス回繰り返します。」と、相手に伝えることで手順の簡略化ができますが、デジタルだとそれができないため、時間切れで終わることが多々あります…。
今まで回してきて感じたのは、強さで言うとこの類のデッキの中では結構強い方かと思います。
メインプランは青黒リアニメイトの良いところ+即殺コンボ、サイドボードのとんでもないプラン変更に相手はついていけません。
デメリットを挙げるとしたら、アグレッシブサイドボードの全般に言えることですが、全プランを正しく動かせる知識と経験が必要になります。
■最後に
いかがでしたでしょうか?
少しでもワールドゴージャーコンボに興味を持っていただけましたでしょうか?
少しでも興味を持っていただけたなら嬉しいです。
これ以降は記事はありませんが、
参考になった!投げ銭してやんよ!って方は
飽食させてくださいwww
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