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サイコーの「ワン・ナイト・ショー」You!

このnote三番目の記事になります。3回目は矢沢永吉サイコーの1曲、「ワン・ナイト・ショー」の魅力を分かち合わせてください。音楽の専門家ではないので、エーちゃんが歌う曲から受けた印象で書いていきます。楽曲にはいろいろな魅力が詰まっていますが、このnoteでは歌詞の中で気になったキーワードを出していきます。それぞれについて考えた上で、最後にこの曲全体の魅力に迫っていきたいと思っています。

「ワン・ナイト・ショー」の歌詞(糸井重里 作)で気になる言葉をボクなりに三つあげると、「街中の眠りを さますまで叫ぶぜ」、「こんな夜は 一人のこらず片想い」、そして「ONE NIGHT SHOW」になります。

まず一つ目は、「街中の眠りを さますまで叫ぶぜ」です。

コンサートを行う時間はすでに夜なので、街中の人々が寝ているわけではありません。しかし意識は眠っているとでも言いたいのでしょう。

こう指摘されると、確かにボクもぼーっと生きている気もします。それが日常というものではあります。でもやっぱりもう少しシャキッとしていた方がいい。

とにかく、ここに集まっているみんなを目醒めさせるまで叫ぶぜ、ということでしょう。

二つ目は「こんな夜は 一人のこらず片想い」です。

こんな夜、こんなエキサイティングな夜は、という意味でしょう。意識が覚醒しているのに片想いなのか、片想いだから意識が覚醒するのかは分かりません。

観客は、エーちゃんに片思いなのは分かりますが、一人のこらずと言っているのだから、エーちゃんも誰かに片想いしていることになります。誰に? 

それはそうと、片想いという感覚は宙ぶらりんだけど、案外得難い感情です。別れた両思いより、成就しなかった片思い。両想いと違って、振られたとしても、何か恋い焦がれている空気のようなものが残る気がします。そういう空気で会場が満たされることで、このワン・ナイト・ショーは爆発していくのです。

そして最後は、「ONE NIGHT SHOW」です。

曲名は、「ワン・ナイト・ショー」ですが歌詞の最後は「ONE NIGHT SHOW」になっています。ここが英語表記になっているだけで、曲のイメージは大きく広がります。それでいてタイトルが、カタカナ表記なのも親しみやすくていいです。

曲タイトルのワン・ナイト・ショーで始まり、歌詞はONE NIGHT SHOWで終わる。うまい具合にサンドされている気がします。

ここまで、三つの気になったキーワードを見てきました。

この曲は、エーちゃんがファンを起こすと言うより、観客自身も自分を起こすためにここで叫ぼうよ、と言っているのかもしれません。よく、コンサートを見て「1年分のエネルギーをもらいました」というのは、こういうところから来ているのかもしれません。

そしてエーちゃんが片想いしている相手というのは、ロックンロールの神様だと思います。だからこそ、コンサートにもファンにも真摯に向き合っているのだと感じます。

ところで最後の「ONE NIGHT SHOW」というところですが、なぜか最後のSHOWを、エーちゃんは発音していません。謎のままです。未完の要素が、次の曲への期待になる部分もあります。締め切らない、というのも時には粋です。


記事タイトルは、「サイコーのRock You!」の「Rock」の部分を曲名にしてつけました。これからも1週間に1本くらいのペースで書いていき、2023年中に51本書くのを目標としています。



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