工具の組み合わせで、正規品と同等の威力を発揮できる

おはようございます!ヤザキ電気です。

今回お話しするテーマは、

「工具の組み合わせで、正規品と同等の威力を発揮できる」です。


屋外での配線

このテーマを選んだ背景に、昨日、現場応援に行って、プレハブの事務所で電気設備の施工工事をしたということがあります。

プレハブなので、天井がなく、また、建設機器のリース会社の事務所のようでしたので、大きさも結構大きかったです。


そういう時の工事はどうするかというと、外で露出配管やケーブル工事をするなど、配線は全部外で回します。

例えば、昨日は、コンテナの上に登って、そこで配線をしたり、その段取りをしたりするという作業をしました。

また、そこでの施工方法には、ワイヤーを使った方法を採りました。

支線でよく使うワイヤーを使って、電線をそこに縛り付けるための道を作るということです。

そのワイヤーを、電線に持っていくんですが、電線だけだとどうしても劣化して、すぐにダメになってしまいます。

電線と言ってもケーブルなんですが、屋根の上にケーブルを直接配線すると不安なので、昨日は、PFD菅(PF菅の二重管と言われるもの)を使い、配管をしました。

この配管をワイヤーに縛り付けて、各電源を必要とするところに持っていくという工事をしました。

仮設だったら短い期間で撤去するので、配管をしなくてもいいんですが、本設工事だったので、昨日は、このように配管をしました。


シメラー

ワイヤーを張って、それを支持する時によく使われるのが、シメラーというものです。

シメラーは、一般の電気工事をやっている方は使わないかなと思います。

どういう時に使うかと言うと、電柱と電柱の間にワイヤーを一本通して、道を作っておいて、そこにケーブルを縛り付けていくという工事に使われます。

電柱を見ていただくと、ワイヤーが張ってあるのが目に付くと思いますが、これは、人の力では絶対に張れません。

そこで、シメラーを使ってそのワイヤーを張っていきます。


その応用で、電気工事の内線でもワイヤーを先行して張っておいて、そこに先行配線をするといった施工方法も取り入れられます。

具体的には、支持ができないために、天井裏の中で先行配線するなどといった方法で使われます。

その一環で、シメラーという工具を使うのですが、シメラーは値段が高く、僕は、そこまでの作業はしないので、買ったことがありません。


レバーブロックとカムラ―


ここで、今日のテーマに入っていくんですが、

僕自身で色々考えた結果、レバーブロック(荷上げをする小型で手でいじれるもの)とカムラ―を組み合わせることでシメラーの代わりになるということを発見しました。


これは、十数年前に、僕一人で、一号柱からの高圧ケーブルの引き込み工事をやっていた時に発見した方法です。

この工事を一人でやるのは、結構難しいので、ほとんど工具に頼って、施工方法を考えていました。

その時に、シメラーの代わりになるものを試行錯誤して考えた結果、レバーブロックとカムラ―を組み合わせることにより、シメラーの役割をするという方法を見つけました。


昨日の現場では、おそらくシメラーの半分の値段で、その工具を購入できて、しかも、同等の力を発揮したり、色んな応用も利かせて使えたりするということを後輩に教えたところ、その後輩も役立ててくれていました。


組み合わせを考えること


結論、一つの正規品に頼ることもいいと思います。

でも、ちょっとした工事であれば、工具を組み合わせることによって、それ同等、もしくはそれ以上の力が発揮されることによって、正規品に頼らなくてもよくなるということがあります。

人それぞれだとは思いますが、僕は、こういう風に組み合わせて何かできないかなと考えることが好きなんです。


この組み合わせる時にヒントになるのが、ジャンボびっくり見本市のようなイベントに行くことです。

そこで、実際に工具を見たり、カタログを見たりして、自分だったら作れるかどうか、何か組み合わせて似たようなことができないかということを考える。


この「考える」が僕はすごく大事なことだと思います。

できるできないは二の次でいいと思うんです。

まずは考えてイメージしてみる。

これを繰り返すことによって、考える癖がつくと思います。


僕は考える癖がついていて、正規品を見ると、あれでできないかなと、すぐに思考がそっちの方に移るんです。

それで実際に役に立つかどうかというのは、実行してみないと分かりませんが、僕的には、正規品に対して何か他の物を組み合わせて、代用できないかと考えることは重要だと思います。


そして、この考えるということが、施工をしていく上でも必要なことになると思います。

僕はよく、施工方法は、100人の電気工事士がいたら100通りの施工方法がある、と言っています。

日頃から、考える癖をつけておくことで、実際に施工する時に施工方法がパッと出てくると思います。

なので、もし工事や施工をする方がいらっしゃったら、考える癖を取り入れておくことが大事なんじゃないかなと思います。


まとめ


金額が高い工具を購入することは、なかなか難しいと思いますが、色んな工具を組み合わせることによって、代用が可能になるということを知っていただきたいと思います。

また、常日頃、そういう風に考えることで、色んな力が備わると思いますので、ぜひ実行してみるのもいいんじゃないかなと思います。


それでは、今日の朝礼を終わりたいと思います。

今日も一日ご安全に!

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