見出し画像

ヤギさん郵便No.40「完全な肯定は無視されるのと同じで完全な否定をしても愛してるのと同じ」

むかしの話ですが、自分用のバックを買おうかどうしようか、相談したことがありました。私にしてはお高い贅沢品で、なくても困らないものでした。
その人は、サラッと欲しかったら買ったらいいと言いました。

私はバックを買いませんでした。

もし、どんなバックなのと興味を示してくれたり、何でそんなの買うの?必要ないでしょと否定されていたら買っていたかもしれません。
私のこと認めてくれているようだけれど、そう感じることはありませんでした。
ただ本当は関わってほしいだけ、答えはなんでもよかったのです。



またむかしの話になりますが、
子どもが3、4歳の頃、スーパーでお菓子を買ってと駄々をこねたことがありました。
今日は買わないと約束をしていたから、子どもが泣こうが絶対に買いません。

手を引いて買い物を続けていると、惣菜売り場の豆の煮たものを手に取って、これ買ってと子どもが言ったのです。
そんなもん欲しいわけないやろって、私は笑ってしまいました。

子どもは何でもよかったと思うのです。私を試していたと思うのです。自分を見てほしいって。
「完全な否定をしても愛してるのと同じ」


文字にすると理解できないかもしれませんが、誰かといても寂しくて、叱られていてもあったかい、そういうことってあると思うのです。






いいなと思ったら応援しよう!