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ヤギさん郵便No.48「うるさい、クソババア」

「うるさい、クソババア」
って言われると思った。
子どもが生まれた時、いつかそういう日がくると思っていた。
中学生か高校生くらい、早ければ小学校高学年くらいかな。
突然言われて、「クッ、クッ、クソババアってあんた親に向かってなんてこと言うの!」とか、体震わせてワナワナしてオロオロして、もしかしたらオイオイ泣いたりするのかな。
そんなことを考えたりしてファイティングポーズをとって、子どもの思春期を過ごしていた。

けれど、現在に至るまで、私はクソババアと言われていない。

子どもの反抗期は穏やかに過ぎていった。
性格なのだろうか。
イマドキなのだろうか。

ある人に、そう言える環境ではなかったのではないかと言われた。
ひとりで家庭を支えている母親に向かってそんなこと言えるはずがないよね。
ハッとした。
自分では気づくことはなかった。

もしかしたら口にしなくても思っていたかもしれない。

いつか、子どもから「クソババア」って言われたら、私は心の中ではガッツポーズで笑うと思う。

本当に口うるさいババアになってしまったか、「クソババア」って言える環境になったってことだもん。

超えていけ
親も
環境も
運命さえも





職場に人によって態度を変える女性がいる。お偉いさんや他部署にはニコニコ対応するのに、私や自部署ではあからさまに態度が悪い。
この仕事やりたくありませ-んって平気でいうので、その仕事は私がやることになる。
それでも私は気持ちよくその仕事を引き受けてサッサっとこなしてやる。
腹が立つと言うわけではないが、いつか面と向かって言ってやろうと思う。
「なに様やねん!このクソババア」
あーっスッキリするだろうね!

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