一歳半健診を受けた話
とりあえず書いてみようと言ってからそこそこ時間が経ってしまいましたが、先日、娘の一歳半健診を受けに行ったので、今回はその話をしようと思います。
自治体から、事前に問診票やアンケート等が郵送で配布されていたので、それに必要事項を記入の上で持参して行ったのですが、その中に「育児の上で心配なことや相談したいことはありますか?」という項目がありました。
心配なこと……?相談したいこと……?
まあまあありますよねそりゃあ。初めての育児でわからないことだらけですし。むしろ何の心配もせず育児している人なんてそうそういないでしょう。多分。
うちの場合は、
・保育園では少しずつ言葉が出てきているようなのに、家では「ハイ」「コレ」くらいしか意味のある言葉を喋らない。
・まだ階段を登れない。
・最近夜中に寝ぼけながら激しく泣くことが増えた。
・前は割と何でも食べたのに、最近野菜を食べてくれなくなった。
等が主な心配事でした。せっかく専門家に相談できる絶好の機会だし遠慮しても仕方ないから全部書いちゃえ!と記入欄を目一杯使って記入しました。
そして当日、受付を済ませて最初の部屋に入ると、保健師さんたちによる面談が行われていました。何気なく先客の親子の様子などを観察させて貰ったのですが、どうやら出された積み木を重ねられるか、絵の描かれたパネルを見て、保健師さんが「魚はどれかな?」「ワンワンは?」と質問するのに対して正しい絵を指差せるか、等を観ているようでした。それを見て早速憂鬱になる私……いや、うちの娘も積み木を積み重ねるくらいは楽勝だし、物の名前もある程度は理解しているようで、私が例えば「くまちゃんどこ?」と聞くと持って来たりするんです。ただし、家でなら。
問題は、娘がかなりの人見知り場所見知りなことでした。馴染みのない場所で、初めて会う人を前にして、娘が普段通りに振る舞えるとはとても思えず……。
そうこうしてるうちに私達が呼ばれ、重い足取りで娘を抱えて向かいました。
待っていたのは、優しそうな笑顔の保健師さん。ほっとしたのもつかの間、座った瞬間に泣き出す娘。予想通りですが、内心「あ、これ駄目かもしれない」と思いました。保健師さんは意に介した様子もなく「あらら、人見知りなのね~」と穏やかに笑っていました。
そして差し出される積み木。娘は一個手に取り、じっくりと検分はするものの、促しても一向に積もうとしません。そして絵の指差しも、上目使いで保健師さんを睨むだけで全くやろうとしませんでした。
ですよねー!!!
予想が的中して苦笑いするしかない私。保健師さんが「おうちでは積み木を積んだりしますか?」「興味のあるものを指差したりしますか?」と尋ねてきたので、どちらにもはいと答えたらあっさり「じゃあ大丈夫ですね~」と。
えっ、ならわざわざここでテストする意味は?
と一瞬思わないでもなかったのですが、まあ他にも色々見てるんだろうなと思ってぐっと言葉を飲み込みました。
次は身体測定。服を脱がせてオムツ姿で測定するのですが、うちの娘が大人しく測らせてくれるはずもなく……大泣きしながら暴れて、体重計に乗ることを断固拒否したので、まず私が抱っこして測ってから私一人分の体重を引くという方法で測りました(思いの外私の体重が増えていたことを知ってショックを受けたのは内緒)。
その後も身長、頭囲、胸囲と測ったのですが、まあ暴れること暴れること……看護師さんと二人がかりで必死に押さえて何とか測り終えました。疲れた。
その後、裸のままお医者さんによる問診を受けました。その時も当然のごとく泣き叫びながら暴れる娘。平謝りする私。苦笑いするしながら問診を続けるお医者さん。
「身体は問題ないですね~。ただ、確かに言葉が出ないのがちょっと気になるかな。意思表示ははっきりしてるから発達に問題があるわけじゃなさそうだけど、一応要経過観察にしとくね~」
要経過観察……!!
覚悟してはいたものの正直ちょっとだけショックでした。もちろん発達に個人差はあるものだし、要経過観察=問題ありではないと頭ではわかってはいるものの、私の育て方に何か問題があったのかなとかこの子は大丈夫なのかなとか、諸々が一瞬頭の中を駆け巡りました。
問診が終わり、先生にバイバイされると、全力でバイバイを返す娘。先生は「バイバイはしっかり出来るね~偉い偉い」とニコニコしていました。
この時点で既に結構疲弊していた私ですが、健診はまだ続きます。服を着せ直したら次に待っているのは歯科健診。
恥ずかしい話ですが、私は子どもの頃から虫歯が多く、何度も歯医者さんのお世話になっていました。まだ流石に入れ歯などはしていませんが、まあまあ歯はボロボロです。
そんなわけで、娘に同じ轍は踏ませまいと、歯磨きは結構熱心にやっています。お菓子やジュースもごくたまに、何か行事の時くらいしかあげていません。それでも、磨き方が下手で磨き残しがあったり、そこから早くも虫歯が発生したりしていたらどうしようかと内心ドキドキしていました。
順番が来て、歯科の先生の前に座ると、娘の頭を先生の膝に乗せるように指示されました。当然娘は嫌がって泣きながら大暴れ。しかし先生は全く引かず、私に娘の手を押さえるように指示して、それでも尚首を振って抵抗する娘を楽々といなしつつテキパキと口の中を見ていきます……流石プロ……。
診察の結果、歯の状態は問題なしとのことで一安心。「きれいに磨けています。お母さん頑張ってますね」とお誉めの言葉まで頂きました。
その後、別室で歯の磨き方のコツなどを教わりました。
曰く
・哺乳瓶でミルクや甘いものを飲むと虫歯になりやすいので、早く卒業すること。
・虫歯になりやすいのは上の前歯と奥歯なので、ここを重点的に磨くこと。
・上の歯茎と唇をつなぐ筋は触ると痛いので、触らないように気を付けて磨くこと。
・奥歯を磨く時は、口の端を横に引っ張るのではなく、上の歯なら上向きに、下の歯なら下向きに引っ張るとよく見えるし痛くなりにくい。
・どうしても時間がなかったり、子どもが嫌がる時はお茶を飲ませるだけ、ガーゼで拭くだけでも可。ただし一日の最後の歯磨きはなるべくきちんとやること。
とのことでした。
最後に、保健師さんとの面談がありました。日頃の心配ごとや健診を受けて気になったことなどをここで相談します。
なかなか言葉が出ない、というのがやはり一番引っ掛かっていたのでそれを中心に相談したのですが、その時に指摘されたのが、
「お母さんもお父さんも、お子さんが欲しいものや、して欲しいことをすぐに察するタイプじゃないですか?」
ということでした。
「親御さんが察しが良すぎて、欲しいものをすぐにあげるとなかなか言葉を話す必要に迫られないので、言葉が出るのが遅くなりがちなんですよ。なので、何か欲しがったときにわざと迷ったふりをして意思表示を促すといいですよ」
……な、なるほどー??!!
確かに言葉が出なくても、何となく何が欲しいかはわかるので、そのままあげていました……言葉の発達という観点からはあまりいい対応ではなかったようです。反省。
その他にも、絵本を一緒に見ながら「これはワンワンだよ」とか「ウサギさんがニンジンを食べているね」などと意識してものの名前を教えていくのも大事だとアドバイス頂きました。
他の問題については、階段の登り降りは練習あるのみ、夜泣きは成長を待つしかない、野菜嫌いは刻んで混ぜ込んでごまかす、といった感じで目新しい解決策はありませんでしたが、聞いて貰うだけでも少し気が楽になるので話して良かったと思います。
こうして、娘の一歳半健診はおおむね無事に終わりました。
途中で既に結構疲れていた私ですが、帰る頃には体力ゲージがほぼゼロ……行く時は「帰りに夕飯の材料買って帰ろう」と考えていましたが、そんな元気は残っておらず、大人しく真っ直ぐ帰宅しました。
そして、こうした健診を受ける上での反省点として、一つ挙げられるのが
荷物は必要最低限に留めるべし!!
ということでした。
健診中、子どもを連れて結構施設内をあちこち移動するのですが、荷物が多いととにかく邪魔!!
私はついつい「あれもいるかも、これもいるかも」と「念のために」持って行くものが多くて荷物がかさばりがちなので、もう少し身軽になることを次の健診までの目標にしようと思います。
長々と書き連ねてしまったので、今回はこの辺で終わりにしようと思います。これからお子さんの健診に行かれる保護者の方に、少しでも参考になれば幸いです。