雑記 1014 五山送り火「妙」

画像1 8月16日、送り火の夜、宝ヶ池自動車教習所のご厚意で、人々に教習所の中が開放されている。見物人は青々とした柔らかな芝生の上に腰を下ろし、その時を待つ。私が座ったのは、8の字のコーナー。バイクの訓練コースだろう。
画像2 点火は、8時「大」から始まり、「妙」は8時5分。実際はこのようには明るくは見えないが、iPhoneの性能がよく、写してみたら暗闇も明確に写っていた。
画像3 8時4分に教習所内を明るく照らしていた灯が消える。一瞬闇に包まれる。
画像4 8時5分きっかりに、薪に点火され、「妙」のLINEが点々と浮かび上がる。
画像5 火はたちまち勢いよく燃えて、文字の線がつながる。今年は雨に遭わず無事見ることが出来てよかった。「右上の点は何?」と後ろに座っていた小さな女の子がお父さんに聞く。何だろうね?とお父さんは答えて、私も何なのか知りたいのだけれど、何なのだろうね。漢字にはない点だけれど、筆で書く時、「少」の最後の右から左下への払いを書いた時、その勢いで点を打つ動きになるらしい。文字が書かれた時の躍動感も感じられ、五山送り火の文字のうち、私が一番好きな文字は「妙」。
画像6 振り返って空を見ると、12日目の月が雲間から地上を覗いていた。ご先祖様も無事お帰りになられたことだろう。天のいと高きところ神に栄光、地には善意の人々に幸いあれ。

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