雑記 1149 卒寿記念最終講義 2 yayayasu 2025年1月13日 20:48 今月で90歳になられる佐治晴夫先生の卒寿記念音楽会。 所沢のMUSEアークホールにて、人生の最終講義、卒寿記念レクチュア&コンサート。 アークホールは日本で一番大きなパイプオルガンがあり、佐治先生は大ホールでのこの大きさのオルガン演奏は初めてではないだろうか。 文字通りの「最終講義」と聞いていたから、行く前には、少し寂しくもあった。開演と同時に、壮大なバッハの平均律クラヴィーア第1番が会場に響き渡った。続いて、バッハ=グノーのアヴェマリアがあり、先日の東京文化会館でのコンサートの時、腰を痛めている、と言う話だったが、ペダルも使って、重厚なバッハ演奏だった。 2部では、スタインウェイが用意され、また、見事なバッハが奏でられた。 演奏中の、また、講義中の写真がなくて、残念だが、いつものように密度の高い壮大な講義。最終、と言わず、これからも、どんどんやってほしい、と皆が思っている。 先生を取り囲む人々は、多様な世代に亘るが、ここに来る年配の方々は、大学がまだ昔風の在り方で自由であった時、よその大学、別の専攻の学生でありながら、授業にもぐりで出席していた、という人も多いと言う。ファン層は幅広く、こんな方からもお花が届いていた。 腰痛のため、歩き方が90歳みたいになって、、、と仰るけれど、どこが腰痛をかばっての姿勢の悪さか分からない。次回は、ちゃんと治して、颯爽と出てくる、と言い、これで最終にしようと思っておられないことは、分かって安心した。「長生きはするものだ。いいことがたくさんある」と繰り返し言っておられた。癌で余命宣告をされて、2020年にはお仕舞いだったはずが、まだ生きている、と。物事は変化するのだ、と。 腰痛で、歩く格好は悪い(よほど気にしておられるのだろう)が、車の運転はまだしている、と。フェアレディZでしょ?ほらね。まだまだ、これからも色々やれますよ。外の風は冷たく、満月に近づいていく月がくっきりと空に浮かんでいた。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #最終講義 #佐治晴夫先生 #卒寿記念コンサート 2