猫日和 27 眠り猫〈7〉 前世からのご縁

画像1 木製の雨戸を軋ませながら閉めると、机の周りは一挙に夜の色に包まれる。外の暑い空気と環七を走る車の音が遮断され、静けさが広がる。イワンがいつものように机に飛び乗ってきて、スタンドの下で横になる。まだまだ仕事はこれからが本番。時々手を休めて、眠っている猫の足の肉球をつまんだり、ペンで毛並みを撫でたりする。前世が見える、という人がいて、あなたの隣に忠実な白い馬が侍っているのが見える、領主の奥方様だったかしら、と言うから、それって猫じゃないですか?と混ぜっ返してみた。#前世 #ご縁 #仕事机 #雨戸 #写真

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