雑記 1122 コンサート当日(2) 2 yayayasu 2024年12月15日 11:32 コンサート会場のチャペルは、他のコンサート会場に使われるホールと違い、部外者の誰もが希望すれば貸してもらえるものではない。僅かばかりの繋がりで、使用許可を頂いていたが、コロナによる集会の自粛、関係者の定年などで、先のことは分からない状態だった。今回5年ぶりに、許可が出て、コンサートの運びとなった。だが、この5年の間に他界したメンバーや関係者は、五本の指では足りなくなった。 久しぶりに大学までの道を友人と2人で歩き、チャペルで讃美歌を聴いていたら,何だか昔を思い出して懐かしく切なくなりました、と聴きに来てくれた友人が言う。 「蔦の絡まるチャペルで祈りを捧げた日」とふと口をついて出た歌に、「何ですか、それ?」と若い30代の人が言う。「学生時代」という歌よ、ペギー葉山が歌った、と返事をしたら、「えー、知らないです」と特に感動もなさそうだった。近頃の学生は、キリスト信者でなくても、礼拝に参加して祈りを捧げる真似事もしないのか、とも思い、また話題が共有出来なくなったことで、昭和は遠くなりにけり、と思う。それって、懐メロでしょ?と言われれば、確かに。 チャペルはアントニン•レーモンドの設計。NHKの「美の巨人」でも取り上げられていた。クワイヤのコンサートは、クリスマス時期と決まっていて、他の会場は、冬のコートなどを着た観衆が入ると、声が衣類に吸われて響きが減るものだが、ここは石造りで音は減らず、真っ直ぐに飛んで行く。不思議な感覚にとらわれる。 ホールを貸してくださった大学に感謝。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #クリスマスコンサート #アントニン・レーモンド #コンサート会場 2