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猫日和 368 若王子神社界隈の猫、哲学の道の桜は満開

昨夜は千葉で地震、と聞いたその後、11時半頃、京都もズズズズーンと震度4の地震が来た。
その前から雨が降り出し、木造の私の家は、雨垂れの音が、テンテンテンテン……と微かに響いていた。
樋が詰まって落ちているのか、隣の崖上の家の木の葉から雨垂れがこちらの屋根に落ちているのか。
何の音もしない部屋で、雨垂れの乱れないリズムでどこかに打ちつける響きを聴いているのも、かえって、静けさがまさって聞こえる。
もし、雨漏りなら、大変だな、
と思っているうちに、

ズズ、ズズズ、ズズズズズーン。

びっくりした。

明け方には雨は止み、耳についていた雨垂れの音は消えていたが、
今度は、

ザザザザザーーー、
ザザザザザーーー、

という、北野天満宮の境内の大木の木の葉や枝が、かすれて、吹き飛ばされるような風の音。
家の硝子戸や屋根も、ガタガタと鳴った。

風はなかなか止まず、気温が下がって、冬のように寒くなった。

気温は昼になっても上がらないようだ。

今日は東京に帰らねばならないが、哲学の道の猫には会って来なくては。
と思い、バスで錦林車庫まで行った。

太陽は出ていて、いつも猫のいるスロープは、柔らかそうな春の草も生え、燦々と陽が当たっていた。
だが、どうしたことか、猫がいない。
そんなことは今までなかった。
やはり地震と強風で、出るのをためらっているのだろうか。

見覚えのあるクロが、スロープの下の家の、洗濯干し場に入っていくのが見えた。何度か行き来して、専用に作ってもらった棚に乗っていた。

猫はクロだけで、後は、昼時だったが、一匹も姿を現さなかった。

そう言えば、ここに来る時、北野天満宮を通ったら、北門の結界が、風に吹き飛ばされて斜めに移動していた。

こんな電柱のような大きなものが、風の勢いで移動してしまうなんて。しかも、この門は、天満宮の敷地から言えば、
鬼門
に当たり、今朝の風で、鬼門が破られてしまった、とも考えられる。

猫達は、それを察知し、今日は出て来ないのかもしれない。

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