雑記 456 花も酔う
ご近所の庭の芙蓉。源平の梅のように、色の違った花が別の枝に咲き分けるのかと思っていた。
ご主人が、蕾の付いた枝を惜しげもなく切って掃除しているところに出会った。色の違う花が咲くんですね、と声をかけると、違いますよ、と。
花は、朝は白くて、
昼になるとピンク色になります。
夕方になると赤になります。花が酒を飲んで酔うようだ、というので、「酔芙蓉（すいふよう）」と言う名前があるんです、と。ご主人は掌に「酔」という文字を指で書いた。粋な命名。知らないことはあるものだ。
時計草が小さな蕾をつけた。これは咲くのだろうか。