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サンタにお願いされたプレゼント
毎日子供を見ていれば、子供の好きなもの、欲しいものは分かります。
そして、この時期、子供はサンタさんにお願いしているプレゼントをわざわざ教えてくれるので、サンタに変わって願いを叶えてあげるのは、幼少期であればそう難しいことではありません。
ムスメとのやりとりから、サンタさんのプレゼントには対象年齢というものがあることに気づいたお話です。そして、やっぱり教えてあげないといけないんだなと改めて思いました。
木馬が欲しい
小5のクリスマスにムスメが望んだプレゼントは木馬でした。
小学5年生といったら、体もでかい上、後三ヶ月で6年生。はっきりいって木馬に乗って遊ぶ年齢は過ぎていました。
小6のでかい自分が乗れる木馬がどんだけ大きいものになるのか分かっていないのです。なので、遠巻きに「もう、そんな歳じゃないでしょう」とたしなめました。
それでも『欲しいものは欲しい! サンタさんは聞いてくれる』と、信じて止まないムスメは、いつものようにサンタさんへお願いのお手紙を書いていたのでした。
これには困りましたが、どうしたものかと頭をひねって、ひねって思いついたのが、「置物」の木馬。
置物といっても『この年齢の女子なら、こういうのでしょ』という感じのジルコニアが散りばめられた、木馬の首がパカっと開いて中に小さなアクセサリーが入れられるというジュエリーケースにしました。実物は小さすぎて、何も入りそうにありませんでしたけど。なんであれ、木馬は木馬。洒落が利いてるじゃんってことで、反応が楽しみでした。
プレゼントを開けた時のムスメは豆鉄砲をくらったハトのようにキョトンとしていました。私はもう笑いを堪えるのが大変で、堪えようとすればするほど、吹き出して、涙まで出て、絶対バレたと思っていたのですが、さすが発達っ子。
これさえも疑われなかったのです。
それどころか「まさか、サンタがこうくるとは思ってもみなかった! 木馬の説明をもっと詳しく書いておくべきだった!?」と反省までしていたのでした。
翌年は木馬のリベンジ
そして、プレゼントのリクエストの仕方を学んだムスメが翌年サンタにお願いしたのは、なんとアナと雪の女王のエルサのドレスでした。かなり大きな6年生です。
サンタへの手紙には、どんなドレスであるか、自分の身長、服のサイズなど細かく書いてありました。ネタ的には面白いのですが、2年連続突きつけられた悩ましいリクエストに頭を抱えました。
プリンセスの市販のドレスは、小さい子用で大体100cm前後。小6のでかいお姉さんサイズなんて日本では売ってないんですよ。アメリカのハロウィーン用に大人サイズはありましたが、それはさすがに大きいし、親からしたらエルサのドレスを着てどうするのって話です。この時は中学受験を控えたクリスマスでしたから、複雑な心境でした。
散々ネット検索して、見つけたのは、エルサのドレス風トップスでした。
これなら、いける!サイズは、子供サイズの160cm。すぐに着れなくなりそうでしたが、後3ヶ月の小学生の間は派手な普段着もギリギリ許されると思いました。
さあ、どうだ?と迎えたクリスマス。ムスメは、またキョトンとしたハトになっていました。「なんでー!? 今度は、ちゃんと間違えないように細かく指定したのに。 確かにエルサだけど、全然違うよー! サンタさん、なんでこうなった⁉︎」と言いながら、うけてくれました。
私はもう笑いが止まらず、流石に今度こそバレるだろうと思っていたのですが、そこは、つわものです。全く疑わないので、ギブアップ。「実はねっ…」と、サンタさんの種明かしをしたのでした。ムスメはかなりショックを受けていましたが、知らないままでいたらそれはそれで困ることになると思うので、良かったと思っています。
当時のプレゼントをめぐる知恵比べは、今も二人の楽しい話題になっています。