映画『CATS』(字幕版)の個人的感想
今日、噂の映画「CTAS」(字幕版)を見てきました。私は、劇団四季のCATSを見てからCTASという作品が大好きです。劇団四季のCATSシアターは大人になった今でもワクワクが止まりません。6年前、まだ小学生だった頃のシアターとはまた別に建物が新しく作り替えられているのですが、劇場内の雰囲気、観客たちの高揚・開演前の緊張感はなんとも言い難いです。あの雰囲気が劇場でも味わえるのかとワクワクしながら行ってきました。
結論を行ってしまうと、とても良かったです。アメリカで先行して上映され、酷評ばかりで本当に心配だったのですが、私はとても良かったと思います。CATSという作品が劇団四季で上演されているのと同じように、音楽やダンスが一体感となり素晴らしいものでした。映画として取り組むにあたり、役が増えていたり、役の設定が少し改変されている部分もありましたが、全然気になりませんでした。
映画について少し自分の考えを書いておこうと思います。まずは、CGの完成度の高さです。この部分でちょっと感覚的に引っ掛かった人もいると思います。最初予告編を見たときは、自分もびっくりしました。なんというか、滑らかすぎて。自分は猫の体の表現をキャストの皆さんにしてもらい、もっとCGで猫っぽくした結果、あの人間味のない滑らかさになってのではないかと思います。また、キャストさんたちのCGに力を入れた結果、CGの背景の部分がちょっと安っぽく感じました。他にも劇団四季のイメージがあるのかもしれませんが、猫の目線になって猫たちの生活をとても近くで見ていたはずなのに、いきなり全体の引き絵が出てきたりして一気に現実に戻された感じもしました。
アメリカで酷評されていた映画「CATS」ですがその理由は、舞台「CATS」を見たことがないからではないでしょうか。劇団四季という日本の舞台「CATS」を見たことがある人間からするとそんなに違和感はなかったように思います。また、性的な問題があると言っている人たちがいますが、どうしてそんな風に見えるのかが不思議です。ハリウッド映画にはベッドシーンがあるものも多く存在します。その映画たちに性的なものだと強く言わないにはなぜでしょう。答えは、多分ベッドシーンには強く”性的に見せる目的があるから”ではないでしょうか。CATSの場合は、意図はなかったけれども”性的に見えてしまった”。だから、酷評されたのではないかと考えます。「CTAS」を知るものからしたらアホらしいとも思いますが、それが映画の性質なのではないでしょうか。映画を見るにあたり、原作を知っている人と映画だけを見た人のその作品に対する印象はだいぶ違います。私も、ハリーポッターを見る時、シャイニングを見る時、原作となる小説は読んでいません。それと同じだと思います。原作を読んでいないと、知らないと、分からないものは絶対に存在します。今回はたまたま、「猫の動き」だったのではないでしょうか。
今後、映画『CTAS』を身に行かれる方がいましたら、是非とも一回いろんな先入観を捨てて、見ていただきたいと思います。その上で、「あー、こういうことだったんだな。」と納得していただきたいと思います。気になる人は、ぜひ大井町にあるキャッツシアターに足をお運びいただき、劇団四季の「CTAS」も見ていただけたらと思います。
これはあくまで個人の感想ですので誹謗中傷はやめてください。その他の、自分はこう考えます!という意見がある方は、自分の見解が広まるので送っていただけると幸いです。
それでは、ありがとうございました!