印

私は、この世がすごく大嫌いだ。
だいきらいな世界の中で、だいすきを見つけるゲーム。それが人生だと思って生き続けてる。
だいきらいな世界だから、自分を誤魔化して日々を生きてる。誤魔化せば誤魔化すほど、自分が居なくなっていく。息ができなくなる。それでも、心臓は動き続けてるから凄い、すごいから憎い。腕を切ったら血が流れる。食べなくなったら痩せていく。働きすぎたらこころはしんでいくし、外へ出なくなったら、どんどん自分のことが嫌になる。

すきだから、きらいがわかるし、きらいだから、すきがわかる。




同級生が亡くなった知らせがきた。生きること、について、私は考えない日がないくらい“生きること”にとても執着してる。してるからこそ、くるしいことが沢山ある。
「なにかあったらいつでもすぐに連絡してね」って言ってくれる人が、この世に何人もいる贅沢者のくせに、未だにこの世が大嫌い。




好きなもの、ひと、こと、場所、本、音楽、たくさんある。数えきれないほどある。行きたい場所、会いたい人、読みたい本、したいこと、山ほどある。それでも生きるのは苦しい。





母が重度の双極性障害で、父がアルコール中毒。
私は、愛にすごく嫌悪感を抱き続けてる。それでも愛は、私を生かしてくれる。
だから私は幸せが嫌いなんだ、と思う瞬間があったとき、その一瞬で、たった一瞬で、世界から色が消える。何年かけて色付けても、たった一瞬で消える。人生ゲームの“ふりだしに戻る”を何回も、何回も何回も、何回も何回も何回も何回も何回も、何回もやる。








あたたかい、一度でも感じてしまったら、もうそれは薬物とほぼ変わらないんじゃないかと思う、気持ちいいから。


ここ数年、腕を切っていなかったけど、また切りたくて切りたくてしょうがなくなってしまったから、なんとか言葉にしてやり過ごす。私は、私を大切にすると、誓ったから、だから、





光が見つかっても、くるしいものはくるしい。自分で自分を抱きしめることが出来ても、仕事で誰かに感謝されても、欲しいものを好きなだけ買っても、弟がどんどん成長していって嬉しくても、自分で自分を傷つけたくなってしまう。それがもう、良いことか悪いことか分からない。気持ちいいから。



結局、どこに行っても私は私のままなんだ。







母から吐かれた暴言ばかり蘇っていく。私は、自分を雑に扱ってる時の方が、ラクなんだと思う。未だにそう思ってしまう。少しずつでいいから、変えていこう。

私が幸せそうに過ごすと、母の機嫌が悪くなってた。だから私は、自分が幸せになってはいけないと思い込んでた時期がある。どうしよう、腕を切りたい。大丈夫、ごはん食べよう。食べることは生きること。食べたらまた、また、大切な人と、同じ時間を過ごせるよ。




本の折り目の、お気に入りのページひとつひとつが、私の宝物だ。


私のことは、私が大切にすると誓ったんだ。
ごはんたべよう



夜が明けなくても良い、晴れた空に虹が架からなくたって良い、それがすべてじゃない

揺れながら生きる、迷うし、嘆くし、愛をする
私が、私の手を取る



テレビを付けたら桑田佳祐がいろんな女の人に囲まれながら歌ってる、いいよなあ、おっぱいって