☆はじめに☆
アローラ!ヨウです。
先日、シティリーグ シーズン6に参加して「パルキアVSTAR」のデッキを使用し、見事優勝することができました!
前回のデッキ解説記事からは長い期間が空いてしまいましたが、今回も久しぶりに使用デッキの解説記事を投稿しようと思います。
先に断っておきますと、今回はたまたま優勝できた構築ではありますが、まだまだ改善点が多くあると感じています。パルキアは自由度が高い故に、非常に奥の深いデッキですので、本記事はあくまで参考程度にしつつ、様々なカードを試してながら、各々の手に馴染む60枚を模索してみてください。
ポケカ歴
興味が無ければ飛ばしていただいて全く問題ないです。
初めましての方に「どれくらいポケカやってる人なの?」と思われるかもしれませんので、軽くポケカ歴を語っておきます。
私がポケモンカードを競技として本格的に取り組みだしたのは、2年半ほど前になります。ポケモンカード自体は500円のGXスタートデッキがキッカケで、サンムーン期の「ダークオーダー」が発売されたあたりから遊んでいます。
普段は土日の休みに時間を取って仲間内で練習することが多く、それ以外では家で時間があるときに一人回しする程度の練習量です。最近は公式の大会以外にも、非公認の自主大会へ積極的に参加するようになりました。
主な大会戦績
シティリーグへの参加は今回が4度目となり、成績は以下の通りです。
また、大型大会は昨年のJCSと今年のCL愛知に参加経験がありますが、あまり良い結果は残せておりません。
「パルキアVSTAR」のデッキを使用して参加した直近の自主大会では、以下の成績となっています。
今後の目標としては、「大型大会で予選完走」「次シーズンのランキング入りで優先権獲得」といったところで活動していきたい所存です。
☆なぜパルキアVSTARを選んだ?☆
基本的に土日しか練習できないこともあり、Tier1デッキを握ると露骨に練度の差が出てしまうので、これまでは所謂Tier2以下のデッキを使うことが多いプレイヤーでした。Tier2以下のデッキは有利マッチに尖った性能となることが多いので、練習時間が少なくとも環境読みである程度勝ちやすいという点が大きなメリットであると考えています。
パルキアについては発表された当初から、間違いなく環境トップになるだろうと予想していたので、とりあえずは仮想敵として組んでおこうという程度の認識で適当な構築を考え、当初はあくまでパルキアを倒す側のデッキを模索するつもりで新環境を考察していました。
しかし、いざ発売されたのでカードを集めて組んでみたところ、カイとうらこうさくを使った自由度の高い動きが想像以上に快適で面白く、またミラーマッチの奥深さが底知れない感じもあって、非常に魅力的に感じるようになりました。
直近で参加していた大会では成績が落ち込んでおり、勝ちに飢えていたことや、単純にポケカの腕を上げるために修行したい気持ちもあったので、今回はTier1デッキ候補のパルキアを握る覚悟を決めて、己の未熟なプレイングスキルと向き合うことに決めたのでした。
そこからは練習時間をほぼパルキアデッキにのみ充てて過ごしていき、直近の大会では成績や手ごたえもそれなりに掴むようになりました。
「ダークファンタズマ」環境になることで、パルキアが明確に不利を取るデッキが台頭してこないかという心配は少しありましたが、直前のシティリーグの成績を見る限り、特に影響のある変化は見受けられなかったので、シティにはそのままパルキアを持ち込むことに決めました。
一応その他の選択肢としては、「かがくへんかガス」のガラルマタドガスが環境に刺さっていると感じていたので、候補デッキとして構築を少し模索してはいました。
しかし、ドガス系統はどうしても相手に依存するデッキになってしまい、相手が上手いプレイヤーであるほど打開されやすく、勝率が安定しない印象でした。
そのまま使い慣れてきているパルキアで挑戦した方が、負けても後悔が少ないだろうと思い、デッキ選択は変更しませんでした。
☆ザックリ環境考察☆
大会に参加するにあたって、どのようなデッキに対面することが多くなるか、シティ当時の環境をパルキア目線でザックリと考察した内容です。
主流のデッキには大きな不利がなく、ややマイナー寄りの弱点デッキに対しても、安定感とデッキパワーで勝ちを拾いやすいところが、パルキアの大きな強みだと考えています。
・パルキアVSTAR
・ミュウVMAX
・アルセウスジュラルドン
・ヒスイゾロアークVSTAR
・その他
☆各カードの採用理由☆
使用した60枚について、それぞれ採用した意図や、プレイ面で意識していたことを紹介します。
【ポケモン】
・パルキアVSTAER 3枚
・パルキアV 4枚
・インテレオン(クイックシューター)1枚
・インテレオン(うらこうさく)1枚
・ジメレオン 3枚
・メッソン 4枚
・かがやくゲッコウガ 1枚
・マナフィ 1枚
【グッズ】
・クイックボール 4枚
・レベルボール 3枚
・ハイパーボール 2枚
・バトルVIPパス 1枚
・たっぷりバケツ 3枚
・回収ネット 2枚
・あなぬけのヒモ 1枚
・おおきなおまもり 2枚
・こだわりベルト 1枚
・ツールスクラッパー 1枚
・やまびこホーン 1枚
・ふつうのつりざお 1枚
【サポート、スタジアム等】
・カイ 3枚
・ボスの指令 2枚
・博士の研究 1枚
・メロン 1枚
・キバナ 1枚
・ツツジ 1枚
・頂への雪道 1枚
・シンオウ神殿 1枚
・基本水エネルギー 7枚
☆不採用カード☆
・スターミーV
・クロバットV
・ネオラントV
・ふしぎなアメ
・ヒスイのヘビーボール
・クロススイッチャー
・ツールジャマー
・ともだちてちょう
・ダンデ
・モミ
・ルリナ
・トレーニングコート
・キャプチャーエネルギー
☆環境トップとの戦い方☆
<対ミュウ(フュージョン)>
単純なデッキパワーではパルキアよりも高く、スタンダード環境で一番強いデッキとして認識しています。パルキア側の構築とミュウ側の練度によって、勝率が結構変わってしまう対面だと感じます。
パルキア側が出遅れた場合でも雪道ツツジで巻き返せる対面ですので、初動が悪いからと言って諦めずに、1ターン止まってくれる前提でサイドプランを組み立てましょう。
・ミュウに採用されるポケモンたち
まずはパルキア側がサイドを取り切って勝つには、どのようなサイドプランがあるのか整理していきます。
ミュウに採用されているポケモンを倒した場合に取れるサイド枚数と、倒すために必要な打点をリスト化します。実戦で狙う場面がほとんどないような技については省略します。
【メロエッタ】HP90 サイド1枚
あくうのうねり
アクアバレット
げっこうしゅりけん(レッスンなし)
たきのぼり+クイックシューター(レッスンなし、Fエネなし)
【オドリドリ】HP90 サイド1枚
あくうのうねり
アクアバレット
たきのぼり
げっこうしゅりけん(バトル場のみ)
げっこうしゅりけん+クイックシューター(Fエネなし、ベンチの場合)
【ミュウV】HP180 サイド2枚
あくうのうねり(ベンチ計6枚以上)
ハイドロブレイク
【ゲノセクトV】 HP190 サイド2枚
あくうのうねり(ベンチ計7枚以上)
ハイドロブレイク(レッスンなし)
アクアバレット+ベルト+クイックシューター×2(レッスンなし、Fエネなし)
【ミュウVMAX】HP310 サイド3枚
あくうのうねり+ベルト+クイックシューター(ベンチ計10枚、レッスンなし、Fエネなし)
あくうのうねり+げっこうしゅりけん(レッスンなしでベンチ計8枚以上、またはレッスンありで計10枚)
あくうのうねり+アクアバレット
あくうのうねり+たきのぼり(レッスンなし、ベンチ計9枚以上)
・パルキア側のサイドプラン
パルキア側が目指すサイドプランとしては、以下のパターンがあります。
最速プランは「2-2-2」ですが、実際のバトルではフュージョンエネルギーの付いたメロエッタやミュウVMAXを無視して戦うことが難しく、相手が事故気味でなければ狙いづらいプランです。
実戦で一番多く取ることになる「1-3-2」のプランと「3-3」のプランについて、よくあるサイドの進め方を一例として紹介します。ここでもオドリドリがいる場合といない場合にわけて考える必要があります。
【1-3-2の場合】※レッスンなし
①でゲッコウガを使う場合、ベンチのミュウVにダメージを与えることでパルキアの圏内に押し込みます。
パルキアでメロエッタを倒した場合は、HP満タンのミュウVMAXが出てきますので、最大打点のベルト+クイックシューターまで通す必要があります。
ここでミュウVMAXを倒せない場合、サイコジャンプから時間を稼がれて、さらに必要なターン数が増える展開になります。
③でVポケモンを倒してサイドを取り切りますが、これは順番として②と入れ替わることも多いです。エネルギーの付いたミュウVが進化せずにベンチにいる場合、先にボスで呼び出してしまってサイド2枚を取るルートを選択するようなパターンです。
【1-3-2の場合】※レッスンあり
オドリドリがいる場合のルートはこのようになります。①と②の順番が入れ替わるパターンもあり、先にミュウをげっこうしゅりけんの圏内に押し込んでから一気にサイドを4枚取ることができます。
こちらのパターンでもやはり、サイコジャンプによって時間を稼がれるため、何度もミュウを進化できないように、先にミュウVを呼び出して倒すなどの工夫が必要です。
【3-3の場合】※レッスンなし
2パンとワンパンを1回ずつ通すプランです。③の達成が難しい場合は2パンを2回通す必要があり、サイコジャンプを挟まれるとさらに必要ターンが延びます。
【3-3の場合】※レッスンあり
オドリドリがいる場合でも、げっこうしゅりけん70点+あくうのうねり240点でちょうどミュウVMAXを倒しきることができます。
サイコジャンプでターンを稼がれた場合、パルキア+ベルト+クイックシューター×2でワンパンを狙うルートも準備できると強いです。
・ミュウ側のサイドプラン
ミュウが狙ってくるサイドプランは「2-2-2」の3ターンで決めるパターンですので、これを如何にして通さないかが重要になります。
なるべく「1-2-2-2」を押し付けられるように試合を運べれば、ツツジも絡めてミュウ側が間に合わない状況を作りやすいです。
ミュウ側がサイド2枚のパルキアを倒す際には、「パワータブレット」「こだわりベルト」が必要となります。このデッキでは、これらのカードが必要な枚数をできるだけ多くして、サイド2枚を取れないターンが生まれる確率を高めるように狙って構築しています。
相手がテクノバスターで倒してくる場合、以下の枚数で火力アップの札を要求することができます。
おまもりパルキアVSTARを2体押し付けられた場合、相手はワンパンするために「シマボシ」で2表が必要になったりしますので、ほとんど実現できない確率になってきます。
しかし、上記はテクノバスターや、Fエネ3枚の「メロディアスエコー」での打点計算となり、Fエネ4枚エコーの280点を通されるとプランが崩壊してしまいます。
ですので、フュージョンエネルギーの付いたポケモンは優先して倒していく必要がある点に注意が必要です。
・盤面形成の話
対ミュウで目指す盤面としては以下のようになります。
エネルギーは基本的にパルキアやゲッコウガに回しながら、だれが倒されても常に攻撃できる状態を整えていきます。1ターンでも止まるとミュウの速度に追い付けなくなるので、次のターン以降の手張りやサポートでエネルギーを準備できるか常に考えながら、アタッカーを順々に育てていきます。
中盤以降でパルキアVを並べるタイミングについて、ボスで簡単にサイドを取られても問題ない場合や、雪道ツツジで相手が止まる確率が高い時のみを狙います。Vで場に置いた時からおまもりを付けることができれば、相手のパンプ札を2枚要求することができ、ボスから倒すことがやや難しくなるので生き残りやすいです。
・対ミュウのキーカード
上の方が重要度が高いです。これらのカードはサイド落ちしていないか必ず確認しておきます。また、序盤で引いてきた場合にコストでトラッシュすることはできるだけ避けて温存するようにします。
<対パルキア(ミラー)>
人によって採用カードが微妙に異なっており、白馬入りまで含めると幅が広すぎるので、細かく考察しきるのが難しいです。
基本的には、よく見かけるベルト多めでおまもりが0~1枚の構築を想定して調整しています。
パルキアミラーはミュウ対面よりもプレイングでカバーできる範囲が広めという印象なので、あくまでデッキ構築の段階ではミュウに対しての勝率を落とさない構築を最優先として、かつミラーでも戦いやすい構築を目指すと良いと思います。
・ミラーマッチで意識すること
対パルキアでは、主に以下のことを意識しながらプレイしています。
他にも考えることは山ほどありますが、基本的には相手にサイドを簡単に取らせないように立ち回りながら、相手が攻撃されたくなさそうなポケモンから攻撃していき、中盤以降はどのポケモンを倒されても返しのターンで優位に立てるようなプレイができれば理想です。
パルキアミラーではサイドプランの意識よりも、相手を詰ませる盤面づくり、相手に詰まされない盤面づくりを意識してプレイしている気がします。
サイドプランを考えなくてよいと言っているわけではありませんが、ツツジの条件となる3枚、前のパルキアをワンパンされたりやまびこホーンで負ける2枚のラインだけ強く意識できればそれでよいと思います。
・盤面形成の話
対パルキアでは以下のような盤面を目指します。
ゲッコウガについて、げっこうしゅりけんを通せる場合でも、次のターンで続けて攻撃できる状態を作れなければ無理に狙う必要はありません。
マナフィを展開された場合は基本的にゲッコウガで攻撃しませんが、水エネをトラッシュする役割や、手札補強する役割でベンチの1枠を使うことがあります。
相手がスターポータルを使っていない場合は、盤面にゲッコウガが見えていなくても必ず警戒しましょう。マナフィが置けない場合でも、ジメレオンにおまもりを付けることで手裏剣から守るプレイがしやすいことがこのデッキの面白い特徴です。
中盤以降はツツジを必ず打たれるものとして、それまでにアタッカーの準備をして、メッソンラインを並べることでアタリ札を増やしておくことが重要です。できればクイックボールや博士で不要な札をトラッシュしておけるとさらに良いです。
・対パルキアのキーカード
最後に
シティの結果報告からnoteの公開まで2週間もかかってしまいました…
採用カードの考察などはシティ前から書き溜めていたのですが、ほかの部分で軽く肉付けしようと思ったら書くことが増えすぎました。特に対ミュウの戦い方は、これでもかなり端折って書いたのですが、いかんせんルートが多くて纏まり切らずに結構長々と書く羽目になり、全然アップできない日々が過ぎていました。
とはいえ、なんとかJCS前に公開することができましたので、少しでもJCSに参加される方の参考になれば幸いです。
最後まで目を通して頂いた方も、飛ばし飛ばしで情報を拾われた方も、お付き合い頂きありがとうございました。
なにか不明点や質問、指摘等あればTwitter(@yawingaming)のDMまで気軽にご連絡ください!