第7回SCHシンポジウムにて
大崎上島の大崎海星高校で行われたSCHシンポジウムに参加してきました。
基調講演では、株式会社イツノマの中川敬文さんが宮崎県都農町に移住して取り組んでいる教育とまちづくりのお話を聞きました。
Uターンしたくなるまちづくりのためには、仕事を作る、変われるまちであることが必要になることから、大人も子どももフラットにメンバーとして参画できるようなまちづくりを目指し、中学校の授業ではマーケティングなど実践的に動いてお金を回すこともされていてとても魅力的だとと思いました。一番驚いたのは、中川さんはファシリテーターではなく、ジェネレーターとして関わっていると言われていたことです。ジェネレーターは、一緒になってアイデア出しも主張もするのだそうです。全体の動きや意見を尊重しつつ、うまく自分の主張をするジェネレーターとしての動き方はとても興味を持ちました。
トークセッションでは、豊田庄吾さんと北澤晋太郎さんがお話されました。
印象に残ったことは、「田舎で固執されている対立・分断を対話に変えるために子どもや高校生や外の人が混ざることがいい化学反応を起こす可能性がある」、「本気の大人がいる地域が魅力化の結果が出る」、「苦しくても力を合わせてやって試行錯誤することそのものが価値だ」、「魅力とはそこに住んでいる人が熱く語れるものであったり、体験や関わりの中でこれいいよねというもの」だというお話でした。
その後の中川さんのお話で、まちづくりと教育の共通点は、「どう自分らしく生きるか」ということだと話されていました。「人の成長は推進するが、町の成長は推進が見えないことが多い中で、外に出た人にまちが成長していることを届けることも大切。起業を推進しているわけではなく、子どもたちに選択肢があること(卒業して、進学か就職だけではなく)起業の選択肢があることは、自分らしく自分のしたい仕事をすることにつながる」と話されていて、まちづくりが楽しくなると思ったし、出て行った人に情報を届けることにも課題があると感じました。
その後、高校生のマイプロジェクト発表もありました。
芸北分校からはKさんに発表してもらい、たくさんの褒め言葉とフィードバックをいただきました。Kさんのプレゼン力とキャラクターに絶賛の嵐でした。
生徒の自信と成長の場にもなり、とても良い時間を過ごせました。
さらに、場所を移動して、ミカタカフェでは、カフェのドリンクをいただきながら、そのカフェの立ち上がりから現在までの経緯や悩みや大切にされていることを勝瀬さんから聞きました。
ここで一番考えさせられたことは、誰のための場作りかということをブレずに追求していく姿勢でした。勝瀬さんは、高校生にきてもらうという漠然とした対象ではなく、この生徒に来てもらいたいと思ったらどう動くか、を大切にされているようでした。何かいい感じのことを他のところもやっているからとか、いいと聞いたからやるのではなく、この人の困りごと解決や夢を叶えるためにはどう動くのがいいか、顔の見える人から動く姿勢からはこれからの在り方で大切にしたいことだと思いました。
素晴らしい時間を企画してくれた、大崎海星高校の生徒と関わる職員の皆さんに感謝です。
芸北分校魅力化コーディネーター
前田なっちぇ
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