ソドワ大好きマンがSW2.0LARPで遊んでみた記
事の発端
2018年に発売された「ソード・ワールド2.0 LARP」ソドワオタクの私はもちろんすぐに入手。
……したまではよかったのですが、いかんせん日本ではまだ新しい遊び。遊ぶチャンスが全くありませんでした。
そうこうしているうちに時は流れ、現在2024年。ソードワールドも版が変わり2.5にパワーアップ。
「遊ばなかったけど、LARP版もあったなぁ」ともはや思い出の中の産物になりかけておりました。
そう、あの日までは……。
引っ越しをして、部屋の中の段ボールを片付けていた時、久しぶりに現れたLARPの箱を見て、私は何気なくポストをしました。
すると、
日本におけるLARPの第一人者、星屑さんがリプライをしてくれたではありませんか!!
(あっこれは、この機会を逃したら、私は一生LARPやることはないな……?)
と思った私は、ついに、主催として動き始めることにしました。
LARPってどう始めればいいんだ?
いざ始めるぞ! と決意をしても、ノウハウがありません。
とりあえず、初心者用の記事を提供してもらったので、読んでみることに。
……ふむふむ。とりあえず、「会場」と「参加者」がいれば、何とかなりそうだな?
でもなー「道具」がうまく用意できる気がしないんだよなー。
と思っていたところに、こんなサービスを見つけます。
LARPチャーター&デリバリー!? そんな踏ん切りがつかない私のためみたいなサービスがこの世に!?
体験できるシナリオの中には、SW2.0LARPのものもありました。
ので、このサービスを利用する前提で人を集めることに。
プランは「ショートストーリープラン+セミナープラン」を選択。
せっかくならちゃんと基礎から体験したいもんね!
メンバーってどう集めるんだ?
やりたいシナリオが10人必要とのことで、頑張って人を集める。
とりあえずSNSで知り合いに反応してもらい、それでも埋まらなかった人数は、興味ありそうなやつに直接声をかける作戦でいきました。
……めっちゃ大変だった!
歴戦のソドワプレイヤーを何人かと、母校のTRPGサークルの子たちと、そのお友達で人数を埋めたのですが……
思ってたよりも若い子たち、ソードワールドの経験が、ない。
参加者の三分の一くらいは、ソドワ初心者だったかもしれません。(そんなことあるんだ)
幸い、みんなLARPに興味津々で、ノリノリで参加してくださいました。
ありがとうございます!
会場ってどう探せばいいんだ?
CLOSSさんのサイト曰く、「100平米以上の、身体を動かして大丈夫で、テーブルや椅子がある場所」が会場として望ましいらしい。
とりあえず、地元自治体の公民館中から選ぶことに。
これがまー、大変だった。
まず第一に、筆者はなかなか大きな市区町村に住んでいるのですが、競争率がとんでもなく高かった(イベント開催予定が秋で、時期が悪かった感はある)(音楽会とかやってた)。
なかなかいい会場が見つからず、何とか一か所、悪くなさそうな場所を発見、抽選申し込み。
……これでやっと、CLOSSさんに問い合わせができる!
CLOSSさんにどう依頼すればいいんだ?
こういう依頼をほぼしたことがないため、頭を悩ませながら文面を考える。社会人やってるおかげで文体は大丈夫そうなのが不幸中の幸い。
とりあえず、
①希望日時。候補を3日分出す。
②希望するプラン、システム、シナリオを明記する。
③参加者10人集めたことを記載。
④抽選申し込み中の施設のリンクを載せる。
この情報を書いて送ってみました。
割とすぐにお返事を頂けて、会場選定のアドバイスなどもいただけました。
料金も、領収書形式で分かりやすくしていただけましたので、納得した上でお話を進めていただくことに。
その後のやり取りは先方がご用意してくださった、ディスコードサーバーで手取り足取りしてもらいました。助かる!
会場トラブルとか聞いてないよ!
さて、無事に依頼も完了し、あとは当日を待つだけ……だったのですが……
筆者「うわ。予約した施設から電話だ。なんだろ」
担当者「突然すみません。あの日あの会場を予約した方ですか?」
筆者「はい。そうですけど?」
担当者「自治体の方から、その日その会場を使用したいので、予約を変更してほしいとの連絡が……」
なんでやねん!! こちとら納税者じゃぞ!!
担当者と電話でやり取りをしているうちに、私が予約した会場では、演劇もしくはそれに類する行為が禁止されているという事が判明。
サイトに明記されてなかったけど!? どうなってんのこの自治体!?
私は頭を抱えながら、自治体に会場を譲りました。
来年からふるさと納税してやるぞこのやろ……と思いながら……。
新しい会場を探さないといけなかったので、参加者たちにも声をかけました。
条件は以下の4つ。
①100平米以上の広さがある
②机や椅子が使用できる
③丸一日借りれる
④演劇OK
参加者の一人が借りれる公共施設に、全ての条件を満たすところがありましたので、そこを押さえてもらうことに。
みんなは演劇OKか問い合わせてから予約しようね……(生気のない顔)
プランの変更
話は前後しますが、CLOSSさんからこんな提案を頂きました。
「チャーター&デリバリー、プレミアムスターズ」というサービスです。
最初に選択した「ショートストーリープラン+セミナープラン」だと、戦闘訓練がすっぽ抜けていますが、こちらのサービスではそれも込みになるという、大変お得なプラン(なんとお値段変わらず)。
参加者がどれだけ戦闘をがっつりやりたいか、が読めなかったこともあり、こちらのサービスでお願いし直しました。
当日までの過ごしかた
日程も、会場も、メンバーも、プランも確定し、あとは当日を待つだけ!
まず、参加するメンバーで、プレイヤーをやるのかNPCをやるのか、チーム分けを行いました。
で、筆者を含むNPCチームは、事前にシナリオやレイアウト図を頂き、読み込むことに。
NPCのキャラ配分もこのタイミングだったかな。緊張しながらセリフをチェックします。
どんなお洋服で行けばいいのか、眼鏡よりコンタクトがいいのか、など、思いついた疑問は全部ぶつけました。
それでも不安は消えませんでしたが、次第にわくわくが上回るようになり、ついに当日を迎えます。
遊ぶぞー!(楽しすぎて写真撮り忘れた)
やっと迎えた当日。4月に話を始めてから、実に7カ月が経過しております。
(トラブルを警戒しての時間の猶予でした)(トラブったので余裕が無かったらやばかったかも)
最初こそ、どう振舞ったらいいのだろう? とアワアワしておりましたが、GMを務めてくださるCLOSSの星屑さんのアテンドで、どんどん魔法がかかったように楽しくなりました。
実際に武器を持って振るう時なんて、みーんな笑顔!
マントって意外と防具になるんだなぁ、という知見を得たりして、実際に己の身で体験することの大切さを学びました。
そして待ちに待ったセッションのお時間。
みんなラクシアの住人として、生き生きと、楽しく、振舞いました。
フルプレートアーマーを着こんだ騎士様がいたり、腕の立つ剣士が居たり、魔法使いの兄弟がいたり、謎のばあやがいたり、笑いの絶えない素敵なゲームになりました。
NPCチームも負けていません。罠を用意してはニマニマ。おもいっきり踏み抜いてく冒険者たちにあたたかな洗礼を食らわせつつ、シナリオの進行をサポート!
TRPGをやるときは暗闇ではちゃんと明かりを用意しようと思いました。いやまじで。
終わってみて思ったこと
TRPGもLARPも、始める前はどうしたらいいかわからない点は同じだなと思いました。
でも、実際にやってみるとすっごく楽しい!
だからやってみないともったいない!
もちろん、今回体験させてもらったシナリオが、私の大好きなベーシックなダンジョンアタックだったことも、楽しく感じられた一因だとは思います。
でもね、あの大好きなラクシアの世界にダイブできた! っていう思い出は、何物にも代えがたい、最高の記憶になりました。みんなはどうかなー。
次は自分の力で、一回LARP会してみるのが野望。
会場がちょっとネックですが、頑張りたい。
NPC4人+PC3~4人+GM1人でなんとかなる気がしたし。
もっと広がれ、LARPの輪!