なぜ人は趣味を持つのか?一見無価値に見える事に取り組む意味とは
今日から新しい趣味としてロードバイクを始めることにしました。何でも新しいチャレンジはワクワクするものです。
これは私のケースですが、皆さん人それぞれ多種多様な趣味を持っているかと思います。趣味って関心のない人からすると「なんでそんな事やるの?」と思ってしまう事が大半です。
でも本人にとってはなくてはならないもの。そこで、改めて趣味を持つ意味について考えてみます。
趣味の意味
趣味とはそもそも何でしょうか。辞書にはこう記されています。
【趣味】
1 仕事・職業としてでなく、個人が楽しみとしてしている事柄。
2 どういうものに美しさやおもしろさを感じるかという、その人の感覚のあり方。好みの傾向。
3 物事のもっている味わい。おもむき。情趣。
「個人が楽しみにしている事柄」。つまり他人はどうあれ、本人が楽しければそれはその時点で趣味という事ですね。
私事ではありますが、3年前からランニングを始めて、マラソンが趣味になりました。全く走らない人からすると、マラソンは「それ、何が楽しいの?」「なんでそんなしんどい事するの?」と言われる事が多いですが、本人は楽しさを見出して続けている。そういう意味でランニングは私の趣味と言えます。
以前、テレビでアンティークのランタンを集めている老夫婦が紹介されていました。100個以上もランタンを持っている事に対して、私はその良さが分かりませんでした。でも、その夫婦は世界中から古いランタンを集めて一つ一つメンテナンスし、思い出と共に大切にしていました。二人にとってとても豊かな時間です。それを見て素敵な趣味だなと思ったのを覚えています。
この「一見他人から見て価値がないように見える事」という要素がとても大切だと思います。人から認められたいとかは関係なく、私はコレが好きなんだ、という自分軸の価値観を大切にする。これは、他人からの承認欲求から離れて、自分で自分の価値を規定しているという事です。
アドラー心理学の幸福の考え方に「承認欲求を捨てよ」という一文が出てきます。趣味とは正にこれだと思います。
人が何と言おうと、自分が自分で価値を感じるものを大切にする事は幸福な人生に近づくのではないかと思います。
「趣味の魅力」にまつわる名言
趣味を持つことの意味をより深く考えさせられる名言をいくつかご紹介します。
「趣味は幸福を担う。多くの副産物を生み出してくれます。」宗教家 ジョセフ・マーフィー
「生の一切は、趣味と味覚をめぐる争いなのだ。」哲学者 フリードリヒ・ニーチェ
「趣味とは、仕事に疲れた時の癒し、そして長い老後の最良の友。いわば人生のオアシスである。」経営研究者 酒井正敬
「何より大事なのは、人生を楽しむこと。幸せを感じること、それだけです。」俳優 オードリー・ヘップバーン
「人生とは、人生以外のことを夢中で考えているときにあるんだよ。」ミュージシャン ジョン・レノン
どれもハッとさせられる素敵な言葉です。趣味を持つことは、人生に幸福をもたらしてくれるスパイスのようなものなのかも知れません。
「願いは叶う」を体験した話
私は実は2年前からロードバイクに乗りたいと思っていました。その頃から出会う人に「ロードバイクに乗りたいんです」という話をたくさんしていました。とはいえ高価なものですし、一度買うとそうそう買い換えることもできません。
どうせならスペックの良いものが欲しいけど、コストもかかるので買えずにいました。そんなある日、思いもよらない人から「ロードバイクに興味あるって聞きましたよ」と声をかけられました。
共通の友人が伝えてくれたとのこと。その方はロードバイクを10台近くお持ちの社会人アスリートの方でした。「ちょうど使ってないのがあるから一台譲りますよ」と、神の一言を頂きました。
この体験をした時に登山家の栗城史多さんに教わった言葉を思い出しました。
夢があれば言葉にする事が大切です。毎日口にするんです。人に伝える。1日に10回言う。
「口」に「十」と書いて「叶う」になります。
栗城さんは若くして亡くなられましたが、夢の実現の仕方を教えてくれた素晴らしい方でした。
やりたい事は積極的に口にする事で協力してくれる人が現れたり、ヒントに出会ったり、願いに近づいていくのだと思います。また自己暗示的な、自分に言い聞かす側面もあります。積極的に口にしていきたいものです。
まとめ
趣味は人生を豊かにするものです。しかし、「他人からすると一見価値がないように思える事」かも知れません。実はそれこそが大切な要素です。「他人が何と言おうと私には価値がある」と思える事は、誰にも流されずに、自分の価値観に素直でいられるという事。
承認欲求から解放され、自分で自分なりの価値を規定する事は、人生を幸福なものに近づけてくれます。
そして趣味は一人でやる事もありますが、誰か仲間と取り組むことで楽しさが増していく事が多いです。だからこそ、やりたい事や欲しいと思うものはどんどん口にしましょう。そうする事で、欲しい情報が集まったり、その願いを叶えてくれる人が目の前に現れたりします。
口に十と書いて「叶う」。たくさん口にして願いを叶えられたら良いですね。
少しでも興味のあるものはどんどん公言しましょう。そして新しいチャレンジをする。その先に、まだ知らない自分に出会えるかも知れません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。