
「意図的に充実感を上げる」工夫。一週間のスタートの切り方(ピーク・エンドの法則)
GWまであと一週間。今年のGWは史上最高にテンションが上がらないウィークになりそうです。しかし、そうネガティブにならずに、できれば、充実した1週間を過ごして、気分よく連休に入りたいものです。
この「1週間の充実感」は細かく分けると1日✖7日間の充実感ということ。では、「今日の充実感」はどこから感じられるのでしょうか?週の初めのココロの置き所を整理して、1週間を前向きに乗り切りたいと思います。
何となく始めない
仕事に、家事にみなさん日々忙しくされていると思いますが、よくこんなことを感じませんか?
「自分では何ともならんのよなぁ・・・」
そう、ストレスの大半はこれ。つまり、環境要因でどうすることもできないことに対して、現状に不満が出たり、未来を不安視しすることでストレスを感じがちです。
1日の充実度を高めるコツは、「自分でコントロールできることをコントロールする」です。他人の行動は思う通りには行きません。でも自分の体と頭は掌握できます。自分ができることを、自分の思い通りにする。この量と質が一日の充実度を高めることにつながります。
そのためには「何をするか?」、つまり自分が今日コントロールすること(できること)は何かをはじめにはっきりさせることが重要です。昨日の惰性で何となく一日をはじめてしまうと、「自分でできたこと」を自覚できず、結果充実感も感じられません。
1日のはじめには「何をするのか?」のリストをつくることが、その日の充実度を上げる第一歩です。
そして、それは週間、年間でも同じです。「今週はやりきったぞ!」と思うためには「今週やること」が明確になっていなければ「やり切った感」は実感できません。1週間の充実度を高めるためには、できれば日曜日の夜に、その週のやりたいトピックスを書き出しておくことで、週末にその達成度合いを見て充実感を感じられます。
いずれにしても、月曜日の朝に5分でも自分ができることを書き出すようにしましょう。 この5分がその一週間の色を大きく左右します。
些末なことは充実度と関係ない
実は「やることリストをやり切った」=「充実した一日」とも言い切れません。というのも、その日の充実感は「強い印象があった出来事」に引っ張られるからです。
ピーク・エンドの法則というものがあります。「ピーク」と「エンド」の経験が、物事の印象を大きく左右する傾向を表したものです。2002年にノーベル経済学賞を受賞した心理学者・行動経済学者のダニエル・カーネマン氏によって提唱されました。
印象に残るのは、最も感情が動いたとき(ピーク)と、一連の出来事が終わったとき(エンド)の記憶だけで、全体的な印象は影響しないという法則です。
今日を振り返って何が印象に残りましたか?と聞かれてどう答えますか?
だいたい、印象深いビッグトピックスと、直近あったことを答えてしまいます。そう考えると、一日に些末ないろんな出来事があったとしても、この「ピーク」と「エンド」がポジティブな印象を持てるかどうかがその日の充実度を大きく左右するということです。
この法則を利用して一日の充実度を高めるコツは、一日の最後にその日を振り返り、「ピーク」と「エンド」の印象・感覚をなるべくポジティブに翻訳して自分の中に印象付けること。そうすることで、その日の充実度は一気に高まります。
まとめ 充実感を上げる3ステップ
月曜日は何かとバタバタとスタートしがち。スタートから躓くと、その一週間、なかなか波に乗れなかったりします。うまく良い波に乗るために意識したいのはこの3つ。
1.何となくはじめない。
2.「何をするのか?」自分でコントロールできる計画をリストアップする。
3.一日を振り返って「ピーク」と「エンド」の印象をポジティブ変換して、心にとめる。
こうすることで、月曜日の充実度を高めることができ、気持ちよく一週間のスタートを切ることができます。
あった出来事は同じでも、捉え方一つで印象は大きく変わります。充実感を感じれるかどうかは、自分の意識の持ち方次第。
4月の最終週、ポジティブに過ごしていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
