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キラキラエネルギーについての考察

「キラキラエネルギー」(以下キラエネ)について考えたこと。


キラキラエネルギーとは?

Hey!ピクミンで初登場したエネルギー。ピクミン4にも登場する。「キラの実」やお宝から抽出され、「キラキラエネルギー変換装置」によってエネルギーに変換される。ドルフィン2号機やシェパード号の動力源。

キラキラエネルギーの正体

Hey!ピクミンに登場するお宝「思い出カウンター」のメモで、キラエネの正体に関するオリマーの考察を読むことができる。

今日は、水晶におおわれた洞窟を探索した。そこで気付いたのだが、キラキラしている水晶からは、何のエネルギー反応もなかった。つまり見た目は、関係ないのかもしれない。やはり、物体に込められたキラキラした思い出がエネルギーのミナモトになっているのだろうか。

Hey!ピクミン「思い出カウンター」オリマーメモ

このメモによると、どうやらキラエネの正体は「物体に込められたキラキラした思い出」だと考えられるらしい。

思念=エネルギー物質?

そもそも、どうやって「思い出」なんて曖昧なものをエネルギー化しているんだろうか?

もし人の「感情」をエネルギー化するのであれば、感情の変化に伴う心拍数の増加や体温上昇を検知して、それをエネルギーに変換することはできそう。でも、「思い出」となると途端に難しくなる。あの世界では「思念」が一種のエネルギーを含んだ物質として存在している、とでも仮定するしかないか。

そういえば、以前「アメボウズやアメニュウドウは、人類の残留思念が実体化したものなのではないか」と考察してみたことがあったな。PNF-404の地下空間には大量のお宝に宿った人類の残留思念が渦巻いていて、それが集まってアメビトが生まれたのでは、という感じ。そうすれば、アメビトたちが何らかの意思を持って行動しているように見えるのも説明できるんじゃないかな?

なんだか、星の誕生にちょっと似ているなと思った。モヤモヤッと星間物質が浮かんでて、それがお互いの重力で引き合って集まり、やがて恒星になるっていう。「思念」も、そういうガス的なエネルギー物質だとは考えられないか?

思い出が生み出す価値

もし本当に「思い出」をエネルギー化しているのだとすれば、すごいことだ。だって、「思い出」はそれを持っている本人以外には見えない、感じられない、そもそも存在しているのかすらわからないシロモノなんだから。そんな曖昧で主観的なものの価値を客観的に測定し、誰にとっても有用なエネルギーに変換するのは本当にすごい。自分にとってはかけがえのない思い出の価値を数字で評価されて、燃料として使われることがいいことなのかはわからないけれども。

思い出によってほとんど無価値なものに価値が生まれる実例として、空気の缶詰が頭に浮かんだ。

商品紹介がなんだか初号機のセールストーク感あるな……とまあそれは置いといて。空気って、普通はお金を出して買うようなものではない。この缶詰の中の空気だって、「平成に採取したとしても、令和の時代に存在するならそれは令和の空気だろ」とも考えられる。しかし、過ぎ去った時代に対する人の特別な思いがあればこそ、この缶詰は売れるのだ。やっぱり思い出って、無から価値を生み出す力を持っているのかもしれないな。

少し話は変わるけど、「キラキラした思い出」なんかより「怒り」や「憎しみ」の方が、莫大なエネルギーを取り出せそうじゃないか?もしかしたら、そういう負の感情からエネルギーを取り出す技術も、あの世界では既に実用化しているのかもしれない……。

モノの想いのエネルギー

一方で、キラエネの正体は「人の想い」ではなく「モノの想い」なのでは?と考えることもできる。ピクミン2の攻略本「ねこそぎお宝回収ガイド」にちょっと面白い記述があった。

きあいバッテリー
使い捨ての発電機。捨てられたくない、という想いの力でエネルギーが生まれるという。追い詰められた危機感が能力を向上させるのは、人も機械も同じなのでしょうか。

ピクミン2 ねこそぎお宝回収ガイド きあいバッテリーの解説

……個人的には、これは初号機の妄想をする上でとてつもなくおいしい記述なんだけども……いや、それは別の機会に語るとしよう。

あの世界では、生物と無生物の境界はけっこう曖昧だ。PNF-404には半生物半機械の原生生物がいるし、自我を持つ人間さながらの機械も存在する。それなら、モノだって人間のように想いを抱くかもしれないし、そこからエネルギーを抽出できるかもしれない。

モノから想いを抽出すること

仮に、ヒトからエネルギーを抽出するとしよう。キラエネの正体が「想い」だとして、それを残らず搾り取られたヒトはどうなる?おそらくもぬけの殻になるだろうし、最悪の場合自我を失うかもしれない。だから、技術的に可能だとしても、ヒトからキラエネを抽出するのは禁忌とされるだろう。

では、モノから抽出するのはいいのか?もしモノもヒトと同じように自我を持っているなら、キラエネを抽出されたモノはどうなるのか。もしかしたら、それはモノを「殺す」ことなのかもしれない。そして得たエネルギーを「キラキラエネルギー」なんてかわいらしい名前で呼んでいるのだとすれば、随分恐ろしい。

それがいけないことなのかは、あの世界でも賛否が分かれているかもしれない。あくまでモノはモノ、と割り切る人もいれば、動物愛護団体的なモノの愛護団体も存在するのかも?私はどちらの立場につくわけでもないが、ヒトとモノの距離が近いあの世界ならではの問題も発生しているのかな、なんて考察してみる。

キラの実のキラキラエネルギー

お宝から抽出できるキラエネと、キラの実から抽出できるキラエネは同じものなのか?もしキラエネの正体が「思念」なのだとすれば、この説明をキラの実にも当てはめるのはちょっと強引な気もする。もちろん、そこらへんを漂っている人類の残留思念が自然に結晶化したものだと考えられなくもない。キラキラの泉で湧き出てくる「キラキラエネルギーボール」はまさにそれかも。でも、キラの実ってめちゃくちゃ植物の形してるよな?

そこで考えてみたのが、キラの実の正体はPNF-404におけるペレット草的なもの、つまり大地のエキスが結晶化したものだという説。実際、Hey!の惑星の生物たちはキラの実を蓄えていたり、倒すと体内からキラの実が出てきたりするから、栄養たっぷりなキラの実に頼って生活しているのではなかろうか。そして、そのエネルギーは宇宙船にも利用できるのではないか。

キラの花(直撮りですまん…)
キラの実を運ぶヘソクリムシ

大地のエキスの場合、タマゴからとれるものも、草や石から出てくるものも、全部ひっくるめて「大地のエキス」と呼ばれている。キラエネの場合も、キラの実とお宝から抽出できるエネルギーは正確には違う性質のものでも、同じような働きをするならまとめて「キラキラエネルギー」と呼ばれている可能性はあると思う。


まとめ

  1. ピクミンの世界では、思念がエネルギー物質として存在している。

  2. モノに込められた人の思い出(思念)を抽出し、エネルギーに変換している。

  3. または、モノ自身が持つ思念を抽出し、エネルギーに変換している。

  4. キラの実は大地のエキス的なもの。ここから抽出されるエネルギーは、お宝から抽出されるエネルギーとは性質が違う。

感想

なんだかキラエネって、名前のわりに重たいものなのでは?思ってたより重めで暗めな考察になったかも。なかなか考察のしがいがある……。

はじめてnoteで本格的な記事を書いてみた感想だけども、見出しと目次をつけられるのがとっても便利!資料まとめ系も、こっちならもっと見やすくまとめられるかも?

Hey!のキラエネは何キラでカンストなんだろうか?現在、60000キラほど集まっている。カンストさせたら2号機が「も、もういいです……十分すぎますオリマーさん……」とか喋ってくれたりしないかな。