ジュードーマスター氏による、8/4 BASARA後楽園大会の見所紹介
こんちは!
ピロシです!
今日はジュードーマスターから、後楽園の見どころ紹介を書いてもらいましたよー!🫶
稽古で忙しい合間を縫って執筆してくれたのでぜひ読んでみてくださいねっ!
以下、ジュードーマスターによる見所紹介
つれづれなるままに、日暮らし、 硯に向かひて、 今日はこのトランザム★ヒロシ殿の電子帳面の場を借りて、八月四日に控えたBASARA後楽園ホール大会の見どころを書いてゆく。とは言え西洋のプロラスリングについて詳しくはないゆえ、柔道を通して語らせて頂きたい。
さて、それでは順を追って解説してゆきたい。
井上彪流はこれが初陣。18歳で特技は排球とのこと。スラリとした体型、切れ長の目に闘志を秘める。跳躍力を活かした飛び込み内股に期待。
対するは木髙イサミ。柔道初段、高田道場出身でもあり、寝技を得意とする。酒も好きだが、講道館四天王の鬼横山こと横山作次郎先生も酒が好きだった。
柔道でも如何に相手の意表をつくかという事が勝負を分けるが、この試合は何と言ってもオースギ選手が柔道の段位保持者というところ。得意技は低い担ぎの背負投だ。また、オースギ選手は屈伸運動の先駆者でもある。差し詰め現代のユージン・サンドウか。
千賀選手も空手の達人という事で侮り難い。
柔道家の多い六人組による闘い。まずは塚本くん、重量級ながらも繊細な柔道を得意とする。大内刈と浮落は要注意の技である。FUMA選手も高等学校時代に柔道をやっており、現在もエリオ・グレイシー系統の柔術の大会に出場している猛者。そんな中でネコンドーという韓国由来の武術を嗜む、SAGATなる金髪の西洋人。あまり関わりたくない怪しげな男だ。
石川選手は引退を間近にしているという。彼が柔道家なのかどうかは分からないが、BASARAのリングに上がる者はみな、ある種の柔道家であると吾輩は信じている。もしプロラスリングをやめても、柔道をやればいい。寝技で道着がしぼれるほど汗をかき、立技で握力がなくなるまで稽古をすれば、道は開ける。柔道はあなたを待っている。
練馬からの使者、佐々木大輔が初参戦。練馬といえば、講道館四天王の一人、鬼横山こと横山作次郎先生の出生地でもある。対する阿部史典は世田谷区出身。世田谷と言えば数々の金メダリストを輩出した伝説的な柔道の私塾、講堂学舎がかつてあった場所。つまり、柔道なのである。
この試合の何が勝敗を分けるか。それは柔道である。如何に人生の中に柔道があるか。どこまで、柔の精神が肉体を貫いているのか。
その点において、柔道部だったヤス・ウラノには一日の長がある。柔道は弱かったと語るが、毎日の鍛錬で作り上げた背中の筋肉は若き日の三船久蔵十段を思わせる。対する藤田は西洋ラスリングの出身者。これは日本が西洋に通用するかの試金石となる試合になるだろう。
以上がBASARA後楽園大会に対する吾輩の思いだ。皆の魂の闘いが、嘉納治五郎先生に届くことを願っている。
八月吉日
ジュードマスター