モダン・ラブ/自分のネガティブな感情と向き合う
あけましておめでとうございます。昨年は私のnoteを観に来てくださり、ありがとうございました!今年はどんな1年になるでしょうか…。日々の生活を楽しく、より大切に過ごしていけたらいいなと思っています。この1年もどうぞよろしくお願いします。
日本のお正月は本当に素晴らしいな、と毎年思います。
何日も前から母が準備してくれたおせちを食べながら、家族みんなで静かに過ごすお正月は、なんともいえぬ心地よさです。気のおけない友人達とご飯を食べに出かけたりし、良いお正月を過ごす事が出来ました。おかげで、また1年元気に過ごそう!とエネルギーが湧いています。
ところで年明け早々、素晴らしい映像を観ました。昨年末にアメリカで話題になっていて、気になっていたのですがバタバタとしている間に、観るタイミングを失くしていました。ところが、最近noteでその映像について書いている日記を読み、「あっ!忘れてた!」と思い出し、ついに観ることができました。ニューヨークタイムズで15年間続いている人気コラム「Modern Love」をAmazonがプライムビデオで映像化した作品です。
「Modern Love」はニューヨークに住む様々なバックグラウンドを持つ一般の人達が、様々な愛の形をテーマにコラムを書き投稿し、ニューヨークタイムズが毎週コラムを1つピックアップし紙面に掲載しています。恋愛だけでなく、セルフラブをテーマにしたコラムも多く、自分に向けられるネガティビティや、自分自身のネガティブな感情と正面から向き合う勇気がでる作品ばかりです。その人気の高さからポッドキャスト化され、15周年を迎えた昨年ついに映像化されました。
アメリカで一番反響があったのはアン・ハサフェイが出演したエピソード3「Take me as I am,whoever I am」「ありのままの私を受け入れて」。このエピソードはポッドキャストでも話題になっていました。
新年最初のポッドキャストではプライム・ビデオで映像化された「At the Hospital ,an Interlude of Clarity 」「デートの幕合いは病院で」を再読。「なんていい話なんだ…」と思いながらポッドキャストを聞いていたのですが、映像化された作品では大好きな女優ソフィア・ブテラが出演していたこともあり、このエピソードが更に好きになりました。
映像化された作品は、少し脚色されていて物凄く「いい話」になっているのですが、ポッドキャストはコラムに忠実で「現実世界の切なさ」があり、映像とポッドキャストを比べながら観ることが出来るので、2倍楽しめた気分に。
新しい年を迎えたこの時期にピッタリの、心に染みるメッセージがたくさん詰まっていて、胸が一杯に…。全8エピソードを最後まで夢中で観てしまいました。
私が去年聞いたポッドキャストの中で1番印象に残っているエピソードは映像化はされていないのですが、アリシア・キーズが朗読した「Who’s allowed to hold hands」「手を繋いでも構わないかな」。ジャマイカ人のデニスは、レズビアンの自分を受け入れてくれないジャマイカからアメリカに移住し、エマと結婚しハーレムで暮らし始めます。黒人同士のレズビアンカップルが珍しいハーレムでは周囲の目が気になって住みにくなった2人は、ブルックリンに引っ越します。ところが、ブルックリンでも黒人レズビアンカップルはマイノリティで、外で2人で手を繋ぐと皆が彼女達に反応し、気まずい思いをしながら日々を過ごします…。
そんなデニスのエピソードはこんな言葉で終わります。「私はジャマイカで死んでいた。私はアメリカに逃げてきたんじゃない。生きるためにアメリカに来たんだ。未来の子供達が自分達と同じ気まずい思いをしなくていいように、私はブルックリンで妻のエマと手を繋いで歩く。その為に、アメリカに来たんだ」。自分に向けられるネガティビティに、正面から向き合うことが自分らしい生き方だ、というデニスの考え方。私もそんな風に生きたい、と強く思いました。
映像化されたのは8エピソードだけなので、シーズン2がくることをとても期待しています。
Bibliography :アリシア・キーズが朗読「手を繋いでも構わないかな」ポッドキャスト