お直し002 キセル・タバコ入れ
お直しを依頼される方は、
こちらから伺う前に皆さん理由を教えて下さいます。
新婚の時に角館を訪れて購入した品、
気に入って使っているものだから長く使いたい、
亡くなったご家族が大切にしていたものだから...。
写真の煙草入れは亡くなられたご家族が大切にしていらしたもの。
お直し前
あらゆる物が溢れ、安価でそれなりの品を新品で手に入れることができる時代です。
手放す、という選択をなさらなかったのは
樺細工を大切にしていた故人の「想い」、
それを受け継ぎたいというご家族の「想い」。
不安な時代であればあるほど、
想いや願いという目には見えないものの価値が見直されているとも感じます。
お直し後
お直しをする際に、その品にどのような思い入れがあるかを知っているのといないのとではお直しをする側の気持ちも大きく違ってきますので、必ず確認させて頂いていることです。
その樺細工の物語を伺うこと。
それは持ち主の方の人生の一部分を教えてもらうことだと思っています。
お直しのご相談を受けるたび、
お直し後に樺細工をお渡しするたび、
樺細工が依頼者の方の人生に寄り添っていることを目の当たりにし、なんとも嬉しい気分になる八柳なのでした。
お直しについては、お電話やDM、またはお直しフォームからお気軽にお問い合わせ下さい。