お直し001 硯箱
「家に古い樺細工の硯箱があり修理できますか?」とDMでご相談頂きました。写真を見ると、立派な台付の硯箱です。
お直しのご相談で嬉しいのは、見たことのない古い樺細工を見られること。当然ですが年代が古いものになればなるほど、お直しも難しくなります。
修理前の硯箱
桜皮自体がパリパリと剥がれることがあるためです。今回のお直しでは、表面のフキ模様の下の樺に空気がはいって凹凸ができており、右を抑えると左が浮く、というような感じで職人さんも難儀されたそうです。
それでもそれでも、無事に修理を終えて依頼者様の元に戻った硯箱。ご夫婦で大変喜んで頂きました。
修理後の硯箱
艶が戻った桜皮は潤んでいるようにも見えます。
剥がれた箇所の修繕も完了です。
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長年大切に仕舞っておき、久しぶりに出してみたら剥がれている所があった、ということがあります。以前とは気候が変わってきたのが一つの要因かもしれません。
箱に入れたまま戸棚の奥の湿気の溜まりやすい場所や、棚の一番上など乾燥しやすい所での保管は避けるのが良いです。一番良いのは、仕舞わずに使うことですので ぜひお使い下さい。
お直しについては、お電話やDM、またはフォームよりお気軽にお問い合わせ下さいませ。