お直し011 胴盛茶筒・霜降り皮
【お直し】
30年ほどお使いの茶筒を、お直しさせて頂きました。
「これはお直しできますか?」と鞄から取り出された茶筒は、見事に経年変化をしていて 思わず声が出たほどです。
霜降り皮と呼ばれる自然の風合いを残した灰色の桜皮の茶筒が、漆を施したような渋い光沢をまとっていました。
愛情をもってお使いくださっているのが伝わり、なんだかとても嬉しかったのです。
お直し前
初めにお話を伺った時は、お直しにかかる費用によっては、手放すことも考えているとのこと。
ここまで育った樺細工をぜひ今後もお使い頂きたいなと思い、お客様の予算内でどの程度までお直しできるかなどを確認し仕上げました。
お直し後
経年変化はお金では買えないものです。長い時間をまた、お客さまと共に過ごしてほしいなと思います。
ご利用ありがとうございました。
※お直しにつきましては、お気軽にご相談ください。
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