嫁VS姑&小姑100年戦争No.27
本編24~隣に家を建て住んでいるにもかかわらず、姑は一人暮らしを強調して、わざわざ民生委員や見守り隊まで、月に何回か来させている。ますますもって隣に住む必要はなかった。
しかし、姑はこの◯十年間、ずっと元気だったわけではなく、入院は過去二回あった。腰の骨を折った時には、私が地域の病院に連れて行き(姑が指定)、1週間下の守りをして、毎日約3ケ月間、身体拭きと足を洗いに通った。完全看護の病院に連れて行きさえしたら、介護もしなくて済んだのにだ。
でも、この時も心を込めて世話をした。しかし、姑からありがとうの言葉はなかった。そのかわりに、いつも「情けなあ!」と投げ捨てるように言っていた。
病院でバケツに熱目の湯を入れて、熱く濡らしたタオルを二枚用意して、まずは自分で顔など拭いてもらい、そのあと私が背中を拭く。もう一枚は下の方を拭いてもらう。その汚れたタオルを袋に入れて持ち帰り消毒液につけてから、洗濯しようと思っているのに、姑は足を洗った後のバケツの湯の中に投げ入れるのだ。つまり、手で洗って帰れということだ。
足だって、1本ずつ丁寧に洗った。
これが二ヶ月半毎日だ。残り半月は病院風呂へ入れるようになったので、仕事もあるし、「(来るのは)一日おきでいいかね?」と聞くと、姑曰く、「隣の(ベットの)嫁は毎日来ょ~る。」隣の嫁って、姑と同い年位の婆さんだ。結局3ケ月世話をしたが、本人はもちろん、大姑・小姑・義弟からも感謝の言葉は一切ない。金銭の礼ももちろんない。義弟からは見舞いもなかった。姑には労災から給料の6割が入るので、残り4割を自営業経理から払っていた。その他生命保険からもかなり入ったはずだ。もし、私が姑なら、絶対に、世話をしてくれた嫁に最低でも5万円は渡す。もっと言えば、私ならまず、完全看護の病院へ入り、自営業の仕事をさせている嫁にこんな苦労はさせないであろう。~つづく~