嫁VS姑&小姑100年戦争⑭
本編⑪~ここまで書いてきて、本当に私はよくぞ耐えたと思う。しかし、すべき苦労ではなかった。
姑の言うことを聞かずに保母を続けていたら、近居は出来ないから、大姑の言うことを聞いてご飯支度に行くこともなかっただろう。その事でその後起きる様々な嫌な思いもしなくて済んだのだ。
しかし職を奪われた嫁に、帰る所はない。弱い立場だ。夫とは仲が良いので別れる理由はなかった。今、思い返しても、保母は辞めるべきではなかった。しかし、私が辞めて家の手伝いをしたからこそ、姑は大嫌いな事務や大舅大姑の諸々の用事をせずに済んだのだ。本来なら、感謝されても良いところだ。
私に娘は居ないが、もし居たとして、このような扱いを婚家がしたら、絶対に許さないだろう。婿を呼んで叱るだろう。
ではなぜ実家の母はそうしなかったか?外面の良い姑にだまされていたのもあるが、私が話していないからである。初めは少し話したことがあった。でも母は「そんなに悪い人は世の中におらん、お義母さんはお義父さんを亡くして寂しいんよ。優しゅうしてあげー。」と言い、しば餅(柏餅)を手作りして義母にと持たせた。その母の好意を姑は、二個食べたくせに、「あ~美味しゅうなかった!」と言った。この人に付ける薬はない。
その後も、実母に話す暇もなければ、実家の祖母がよく出来た人でイヤミ一つ言わない姑だったので、おそらく母にはわからないと思い、話していない。今となっては知らずに済んで良かったと思う。~つづく~