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10月31日(木)「濃尾平野を眺望する守山丘陵の戦争・土木遺産」

10月31日(木)午後の旅するなごや学では、濃尾平野を歩く会の古橋和佳さんのガイドで、
「濃尾平野を眺望する守山丘陵の戦争・土木遺産」というテーマの散策をしました。
健脚向けコースということもありますが、参加者の皆さんの服装や、集まった時間からも、
いつも以上に皆さんの意気込みを感じました。


天気はまずまずで、気候も良くて、歩きやすかったです。
戦争遺産としては、主に陸軍の痕跡、昭和2年の軍事演習に関するものを見ました。
軍事演習では、昭和天皇が演習の様子をご覧になられたので、
翌昭和3年に記念碑が作られ、記念碑は現在も残っています。
演習当時に作られた道が、今の道路として残っているところもありました。
また、この付近には陸軍の標柱が何本も残されています。
「ここからが陸軍の土地」ということを示すもので、相当広い範囲が軍用地だったことがわかります。


戦争遺産に関しては、さまざまなとらえ方があるでしょうが、過去の歴史を伝えるものとして、
できるだけ残していってほしいと、先生はおっしゃっておられました。
土木遺産については、主に治水に関するものを見ました。
この地域では、江戸時代から、現代まで、治水工事が必要となる問題がありました。
白沢川という川がありますが、度々氾濫を起こしてしまい、何とかする必要がありました。
また、御用水の取入れ口を変更する必要があったり、農業用水の確保も必要でした。
昭和32年に白沢川の川筋を大幅に変え、庄内川に流れる現在の白沢川となりました。
滝を作るなど‪して、人々の憩いの場となり、白沢渓谷と呼ばれるようになりました。


しかし、先生は、昔の面影を残している流れの場所を大切に考えていらっしゃいます。
昔の堤防の名残と思われる場所も案内していただきました。
眺望のとても良い場所あり、急勾配あり、邸宅が並んだ道あり、で、テーマ以外でも変化に富んだ、おもしろい散策でした。




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レポート:三宅由美子  写真:こんどうあきこ

■レポートしたプログラム

■旅するなごや学

■やっとかめ文化祭

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