建物とは運命共同体!? 名古屋のモザイク壁画めぐり
10月26日、ガイドの森上千穂さんと5つのモザイク壁画を巡りました。
まずは、名古屋駅の地下街サンロードにある麻生秀穂による壁画へ。ノルウェーやトルコから取り寄せられた石材を贅沢に使った作品です。
次に、名鉄グランドホテルのフロントロビーにある脇田和の「鳥の対話」を拝見しました。ホテルマネージャーの岩木さんから「1967年のホテル開業以来、変わらずお客様をお迎えしています」と伺いました。
続いて、大名古屋ビルヂングの車寄せへ。ここにはかつての大名古屋ビルヂングのエレベーターホールに設置されていた矢橋六郎の壁画「海」の約半分が移設されています。
矢橋六郎の作品は地下鉄の名古屋駅構内にも。東山線改札付近にあった壁画が2013〜2014年に桜通線へと移設されました。「名所図」と題されたこの壁画は名古屋らしさ満載です。
最後は、新栄に移動し、CBC会館の東側壁面に設置された「芸術と平和」を鑑賞しました。メキシコの壁画運動に影響を受けた北川民次、この作品が初の屋外壁画作品だそうです。
ビルの建て替えや災害のため、モザイク壁画は減少しつつあります。街の景色の一部となっている壁画は、移設されることもあるものの、建物と一緒に取り壊されることも少なくありません。そして、モザイク壁画は二度と同じものを作ることができません。これから、いつもの風景にあるモザイク壁画を愛でたいと思います。
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レポート: こんどうあきこ 写真:わか
■レポートしたプログラム
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■やっとかめ文化祭
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