2021年の抱負〜挑戦者の可能性を開花させる〜
明けましておめでとうございます!
2020年は世界全体が我慢と悲しみに見舞われた一年でした。
制限ができたからこそ、大切なものが見えてきた方も多いかもしれません。私自身も例外ではなく、長文にはなりますが、振り返りと2021年の抱負と決意を綴りますので、最後までお付き合いください!
2020年の振り返り
年初に2020年の抱負でエントリーさせて頂いたように緊褌一番をテーマとした一年でした。
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(緊褌一番とは気持ちを引き締めて事にのぞむこと。難事などを前に心を引き締めて物事に取り組むこと。難事や大勝負などの前の心構えを言ったもの。)
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この時は勝負する一年にするぞと心構えをしていたものの、
まさか公私共にここまでの難事が訪れるとは思ってもみませんでした…。
2020年前半は過去最高売上を実現することができ、年始にイメージした成長曲線を描くことができていました。
が、その後の新型コロナウィルスの影響で、社会情勢は大きく一変しました。当社もその煽りを回避するところまで対応ができず、大規模な売上ダメージ、想定していた事業投資を実現できませんでした。
加えて個人的な話ですが、昨年7月に母親に大動脈瘤が見つかり、手術をしました。術前はそこまで難易度が高いものではないと聞いていたのですが、術後数時間後に容態が急変。そのまま脳梗塞となってしまいました。
急遽大阪の妹から連絡をもらい、終電で新幹線に飛び乗りました。新幹線の中では走馬灯のように今までの母親の姿が思い出されます。昨日まであんなに元気だった人が…。自分を育ててくれた母にまだなにも返せていない。
今夜が山場と言われた夜を妹と弟と過ごし、朝方にはなんとか一命は取り留めました。
数週間後、担当医の方曰く、思った以上の回復を見せてくれたという母と対面。左半身不随が残り、話すことができない母に会い、それでも「幸蔵、わざわざ来てくれてありがとうね」と言っているかのように、泣きながら自分の腕を力強く叩く母の強さに涙しました。
これからリハビリでどこまで回復できるかはわかりませんが、これまでと同じような生活を送る事は困難になってしまいました。それでも母はこの状況を受け止めている気がするし、わずかな自己表現の中に今までと変わらない母の強さを感じているのです。
人間の人生は本当に脆く儚い。明日何が起こるかわからない。
私自身が大事にしている30,000日の人生を改めて強く意識させられる出来事でもありました。
2021年の抱負
コロナウィルス感染拡大による市場変化、母親の大病など辛いことも多い1年でしたが、変わらない本質を改めて意識することができました。
どんな事があっても挑戦し続ける。それが私の生きる意味なんだと。
そんな意味を込めて2021年のテーマは「百折不撓」でいきたいと思います。
※「百折不撓」は、「ひゃくせつふとう」と読みます。「百折」は何回も折れること、「不撓」は絶対に心がくじけないこと。これは、何度も失敗を繰り返しても、屈することなく挑戦し続けるという意味です。
事業については、「美容業界の可能性を開花させる」ことに投資を集中させる決意が固まりました。
たくさんの領域に挑戦してきた当社ですが、昨年から美容のWebサービスだけでなく、リアルでも6つの美容室を経営するようにもなり、今まで以上に現場でのたくさんの課題と希望に直面してきました。
日本中の信号機より美容室が多いのはご存じでしょうか?(信号機20万個:美容室25万個)
ドラマ『ビューティフルライフ』が流行った21年前に比べ、憧れの職業からは離れてしまったスタイリスト。報酬が低い、労働時間過多、独立以外のキャリアの道が見えないなど、目指す人そのものが減少しているという状態ですが、変わらずお客様からのスタイリストへの信頼は高いままであり、緊急事態宣言時でも営業は止められず、人々の必要不可欠なライフライン・信頼できるコミュニティの一つとして成長し続けています。
加えて、コロナによって変わった新生活様式によって、美容室のあり方も大きな変化をしていくと思います。
我々は、スタイリスト個人のインフルエンス力、サロンワーク以外の副業のサポート、情報・モノ・コミュニケーションの流通を担う美容室のアタラシイ在り方を模索していきたいと考えています。
ある美容師の方とお話をさせて頂いた時に、美容師の仕事は髪を切る事が仕事ではなく、「人の背中の後押しをする仕事」だと誇りをもって仕事をされていると感じることがありました。そんな価値を生み出している美容師が活躍する社会にしたい。
そういった方々の情熱を形にしていくのが、当社のミッションの「可能性を世界で最も開花させる」の証明になっていくと覚悟を持てたからです。
私が最もうれしかったことのひとつに、昨年からはじめたスタイリストパーソナルムービーや、私自身が店舗展開をはじめるきっかけを与えてくれた美容師であり、当社の表参道店舗のSend by HAIRの中井さんから感謝の言葉をいただいたことがあります。HAIRでの露出や雑誌掲載によるブランディングなどを経て、活躍をTVでも特集されるなど、実現したいことを一つずつ形にできてきています。
このように、美容師の挑戦を支援し、美容師及び美容業界の「可能性」を開花させていけるように、ワンチームでこの状況を乗り越え「アタラシイ当たり前」を創っていきたいと思います。
最後に、2021年は多くの人にとって新しい常識により豊かなライフスタイルを確立できる、そんな時代のはじまりにできればと思っています。そのために挑戦し続けます。進み続けます。
やったります!
2021年1月3日 坂本幸蔵