ベトナム一人旅 【2022年9月15~22日】
2022年の9月15日〜22日にベトナム南部、ホーチミンとブンタウに旅行してきました。これからベトナムに行かれる方の一助になれば幸いです。
準備
持っていった物は以下の通りです。
・下着とTシャツそれぞれ5着ぐらい
・薄手のジャケット
→基本クソ暑かったので着る機会は少なかったですが、たまにクーラーが効きすぎてる場所があるので結構重宝しました。薄手でいいので何か羽織るものは持っていくべきだと思います。
・水着
→海に入らずとも雨で濡れても大丈夫な衣類として持って行きましたが、なかなか良かったです。ほとんど水着とTシャツで過ごしてました。
・パスポート
・財布×2(日本用と現地用)
→ベトナムのドンは全て紙幣です。
・ワンプッシュで虫が居なくなるスプレー
→手荷物検査で引っかかり没収されました。
・コンタクト
・メガネ
・手鏡
・折りたたみ傘
→ベトナムのスコールは強烈です。雨具類は最低限何か一つは持って行くべきでしょう。
・地球の歩き方 ベトナム
→結構重いので自分の行くところだけ断裁するか、電子書籍版のほうがいいかもしれません。
・時間潰し用の本
→読む機会はあまりなかったです。行きの飛行機ぐらい。
◎トイレットペーパー、ポケットティッシュ
→これは必須ですね。ベトナムでは、トイレットペーパーが備え付けられていないトイレが結構というか、ほとんどです。なお、ホテルにも備え付けのティッシュなどありません。ポケットティッシュは結構多めに持って行くといいと思います。
・使い捨ての歯ブラシ
→ホテルにはアメニティで用意されてますが、ゲストハウスにはないです。
・点鼻薬、目薬
・アイマスク
・汗拭きシート
・使い捨てマスク
→「マスクしてるのは日本だけ」とよく言われますが、殊ベトナムに関してはそうでもなかったですね。ほとんどの人がマスクしてました。ただ、それは感染症対策というより原付の排ガスやらを吸い込まないため、というのがその理由かもしれません。日本みたいにマスクしてないだけで周りに白眼視されるようなことはないですが、マスクしてたほうが無難な場面が多いので持って行くことをおすすめします。
・充電系、モバイルバッテリー
・スマホ2台
→スマホはメインとサブの2台持って行きました。メインは現地のSIMカードを入れて、サブでは日本のSIMカード(uqmobile)で日本からの着信を受けられるようにしておきました。2台持っておくと、メインのスマホが壊れたり紛失しても、もう1台あるので安心ですよね。このためにわざわざ海外用のスマホを買う必要はないと思いますが、前使っていたスマホなどを持っていくのはかなりオススメできます。
・紐付きイヤホン
→ワイヤレスイヤホンと迷ったのですが紐付きでよかったですね。音楽や動画の視聴のためだけにわざわざ高価な製品を海外に持っていく必要なんてありませんから、紐付きの安価なやつで十分でした。同じ理由でスマートウォッチなどもわざわざ持っていかないほうがいいと思いますね。
・C型コンセント変換
→変換なしでぶっ刺しても問題ないコンセントもありましたが、変換ないと上手く繋がらないのがほとんどだった気がします。100均で売ってるので買って持って行きましょう。
◎3回目接種のワクチン証明書のコピー
→「ベトナムにはコロナ以前のように渡航できるようになった」と各所で言われていますが、それは日本からベトナムへ入国する際の話です。現在でもベトナムから日本に帰国する際は、ワクチンの3回目接種証明書もしくはPCR検査の陰性証明書が必要です。これ、自分は勘違いしてて海外旅行にはもうワクチン関係の書類は何も要らないんだと思い込んでましたが、渡航前日にそうじゃないことに気づいて焦りました。。
別に帰国前に現地の病院でPCR検査を受ければワクチン証明書なしでも日本に帰れるわけですが、時間とお金がかかる上、もし陽性だったらば1週間以上も現地に留まらなけばならないです。どう考えても3回目接種のワクチン証明書のほうがラクですよね。自分の場合、渡航前日に慌てて3回目のワクチン受けに行きましてギリギリセーフでした。
なお、ワクチン証明書は「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」で発行できます。そして、発行された証明書は印刷して紙媒体で持って行くことを強くオススメします。電子媒体でも大丈夫だと思うんですが、帰国の際、飛行機のチェックインでワクチン関係の書類を求められます。そのときに、紙で「はい、これです」と手渡せるのでそっちのほうが手続きがスムーズです。たしか、このアプリでマイナンバーカードも必要だったと思うので、そちらの準備も必要です。
また、帰国の際にはワクチン証明書に加えて、「My SOS」というアプリでの手続きも必要です。このアプリで手続きを済ましていないと帰国できないとかそういうわけではないのですが、帰国の際の手続きを大幅に簡略化できるメリットがあります。アプリの指示通りに全ての手続きを完了して書類の審査が通ると、アプリの画面が青色になります。日本に帰国してからの空港で、この青色の画面を見せると空港での煩雑な手続きが不要になります。自分はこれも結構ギリギリで、日本に帰る前日の夜に手続きして間に合いましたが、早めに済ましておくのに越したことはないと思います。
・航空券の予約画面のコピー(eチケット)
→これもたぶん電子媒体でいいんですが、紙媒体だと渡すだけでいいので手続きがスムーズです。印刷して持っていくことをオススメします。
これらの他に持っていったほうがいいものとしては日焼け止めでしょうか。自分は気にしないので持って行きませんでしたが、日差しが強いのでめちゃくちゃ焼けます。現地で原付乗ってるベトナムの方とかは、長袖長ズボンで肌を露出してない方が多かったですね。自分は終始半袖短パンで過ごしてましたが、日焼けを気にする方はやはり準備が必要でしょう。
また、シャンプーやボディーソープの類も持っていくべきでした。ホテルだとアメニティで置いてあるところが多いんですが、ゲストハウスには置いてないですからね。もちろんカミソリもないです。まあベトナムでもシャンプーやボディソープはもちろん売ってるのでそこで買えばいいんですが、やっぱり匂いが合わないとかもそういう事情もあるでしょうから日本のを持っていくのがいいと思います。
ほか、旅行用の洗剤も何か持っていくべきでした。ベトナムに日本のようなコインランドリーはありません(クリーニング屋的な店は一応あるそうですが)。自分で洗濯する際は、何かしら洗剤があると便利でしたね。自分は何も持ってきてなかったのでシャンプーでやりました。あと、干す用のハンガーとかも余裕があれば持っていくといいですね。
1日目 ホーチミン
出発前日の夜、明日からベトナムに行くのかと思うと胸の高鳴りを感じずにはいれませんでした。何と言っても自分にとってはこれが初めての海外です。これからの日々が全く想像できなかったのです。思えば、高校生のときぐらいからずっと日本から出てもっと広い世界を旅してみたいという強い衝動に駆られていました。閉鎖的な田舎で育った背景から、「ここではない、どこかへ」というくすぶりを自分の内に抱えていました。そんな思いで大学に入ったはずでしたが、上京して故郷から飛び出したことに一応の満足感を覚えてしまったからでしょうか、何かにつけて海外に行くことなく今年で大学卒業を迎えてしまいました。以後も海外に行きたいという衝動は常に絶やすことはなかったのですが、大学に入ってからの半ば引きこもりのような自堕落な生活に加えてコロナの感染拡大も相まってなかなか渡航に踏み切れずにいました。それでも旅行は好きだったので結構あちこち行きましたが、とは言えいずれも国内で甘んじていた感は否めません。コロナ禍になった今、なおさら「いける内に行っておけば...」と悔やんでも悔やみきれない思いでいます。ですが、このタイミングで海外渡航を決意したのは我ながら英断でした。今回、ベトナム渡航に踏み切ったことで、間延びした海外に対するコンプレックスを断ち切ることができたのですから。
行き先をベトナムに決めた理由はズバリ渡航費が安かったからです。海外ならどこでもよかったんですけど、とは言えちょっと韓国とかは近すぎるのでそれ以外で探すとベトナムが最も安かったんです。たぶんタイも同じくらいですが、自分の日程だとベトナムのほうがもう一段階ぐらい安かったですね。ベトナムへの渡航費が格安なのは、恐らく日本とベトナムにベトジェットエアというLCCが開通しているからですね。自分もスカイキャナーからTrip.com経由でベトジェットエアを予約しました。往復で40.470円でしたね。過去には片道1万円程度で行っている方もいたので、時期やタイミングによって結構変動あるんだと思います。今は円安なのでそれの影響もあるでしょうね。
さて、行きの飛行機は成田9:55出発なので朝4時に起きて家を出ました。成田空港に向かう際は東京駅から成田空港までのバスが出ているのでいつもそれを利用しています。成田の第2ターミナルに7時ごろ着きました。渡航のチェックインを済まします。日本人の方が対応してくれたので特に支障なく終えて航空チケットを無事getできました。チェックインのとき必要なのが①パスポートと、②航空券のチケットのコピーの2点です。
これが終わると次は手荷物検査に向かいます。長蛇の列でしたが、受付が始まると早くてさほど待たされるということはありませんでしたね。自分は虫除けスプレーが手荷物検査で引っ掛かって没収されました。
次はパスポートチェックですが、これは何か機械みたいなのにパスポートを読み込ませて顔認証だけで終わりました。パスポートのスタンプは押したい人は押してもらえるような感じでした。
あとはもうゲートに向かうだけです。8:55出発の便でしたが8:35くらいから飛行機に乗ることができました。
LCCなのでしょうがないですが、飛行機の席はとても狭いです。トイレに行くとき、通路側の席に座っている方を跨ぐのにとても気を使いました。。コンセントもありませんので充電は事前に済ましていきましょう。クルーはベトナムの方で、アナウンスもほとんどがベトナム語でされますが、大事なアナウンスは日本語でもされました。飛行時間は約6時間。思い思いに時間を過ごしていたらあっという間ですね。気づけば日本を離れベトナム本土の上空を飛行していていました。このとき上から眺めた田園の広がりがとても印象的で、大きく蛇行している黄色い大河に異国感を覚えました。ホーチミンに近づくにつれ次第に都会の街並みに様相が変わっていきます。いよいよベトナムに来たんだと胸の高まりを感じました。
そして、ホーチミンのタンソンニャット国際空港に13:00着、日本だと2時間の時差なのでもう15時ですね。飛行機から降りるとムワッとする熱波が肌を刺し、東南アジアみを感じます。空港まで専用のバスで移動したあとはパスポートチェックを受けます。
ここは長蛇の列でかなり待ちました。30分以上待った気がします。ようやっと自分の番が回ってきたのですが、ここでちょっとハプニング。パスポートチェックの際に差し出すものは①パスポートと②航空券、そして、③航空券の予約画面のコピー(eチケット)です。このとき、①パスポートと②航空券は出したんですが、③航空券の予約画面のコピー(eチケット)を出さなきゃいけないことを知らなかったので審査官に凄まれました。ウィーホールドチケット!みたいな文言を連呼され、チケット今渡したやんけ!ってなって焦りましたね。怖かったです。帰り用の航空券かなと思って出したら違うってなって、一応ワクチンの証明書とか渡りしてみましたが、余計に怒りを買ってしまったようで、すげえ険悪な雰囲気になってしまいました。最終的には「行きの航空券の予約コピー」で通りましたが、こういう細かい手続きの機敏とかよくわかないんすよね。。こんなの自分みたいにわかんない奴はわかんないんだから予め入国審査でこれとこれ必要なんで用意してくださいとか英語でいいからどこかに書いとけよって思うんですが。
帰りのときもそうでしたが、審査官は終始無言で作業するので普通に怖いです。通ったときも無言、ダメなときも最低限の単語をポツリというだけ。ラーメン二郎のような殺伐とした雰囲気が漂っています。
入国審査で最悪なスタートを切ってしまったので早くも不安で胸がいっぱいでした。先が思いやられます。そして、このあともトラブルが続きます。まず空港で両替できなかったことです。両替は国際線の出口あたりにあるので一回外に出てしまうともう戻れないのですが、なんかそのとき入国審査のダメージで気が滅入ってしまっていたので普通にスルーして外に出てしまいました。すぐに両替所が空港の中にしかないことに気づいたのですが、もう後の祭りです。今思うと入り口からちょっと入ったところにも一応両替所はあったのでそっちに行けばよかったのですが、その存在に気づいたのは帰りの際でした。そのときはもう空港の外に出てしまったらば両替はできないと思い込んでいたのです。ここで結局エポスカードのキャッシング機能を使いました。よく言われますが、エポスカードは海外渡航に必須のアイテムと言えます。海外でお金を引き出せる海外キャッシングだけでなく、海外で何かアクシデントが発生した際に対応してくれる保険も付帯しているのです。パスポートセンターで、パスポートの受け取りの際に勧められますが素直に入っておいたほうがいいですね。
このエポスカードのキャッシングですが、結局その後も使うことになりました。これ、慣れると結構便利なんです。ただ、注意が必要なのは海外キャッシングは「借り入れ」の扱いになることです。いわば借金の部類なんです。なので、早く返さないと利息が発生しますが、これを回避するために借り入れぶんをリボ払いにしてPay-easyで翌日に返済します。なんか難しそうですが、ちょっと調べたら具体的なやり方が出てきますのでそれ通りにやればなんてことはなかったです。また、Pay-easyで支払う際は銀行からネット上でお金を振り込めるようにしておかないとダメです。自分はゆうちょダイレクトを予め申し込んでいたので出来ましたが、前もって自分が使用する銀行でネット上の振込ができるようにしておく必要があります。
まあそんなかんやで両替はクリアしたんですが、今度はsimカードが通らない。。simカードはamazonで買っておいたんですが、うまくsimを認識してくれません。最初はsimカードが悪いのかと思ってたんですが、そうではなく自分のスマホがsimロック解除されてなかっただけでした。てっきり自分のスマホはsimロック解除済みとばかり思い込んでいたのですが、どうやらロックされたままだったようです。一応、その場で手続きすればすぐに解除できたのですが、タンソンニャット空港のwifiがカスすぎてめちゃめちゃ手こずりました。ぜひ渡航前にお手持ちのスマホが本当にsimロック解除済みかどうか今一度確認することを強くオススメします。。
なお、このsimカード自体は良かったです。自分は1週間、これ一本で使ってましたが普通に快適でした。
ホテルやゲストハウス、飲食店にはだいたいwifiありますし、動画とか見なければ5GBで1週間、事足りますね。現地の空港や街中でsimカードの店もあって現地で買うってのもいいのですが、着いてすぐ必要なものですし、特に初日は色々やることが多いのでなるべく作業を減らす意味でも、国内で買って持っていくほうがいいと思いました。
さて、なんとかキャッシングでベトナムドンを調達し、スマホにsimカードを差し込みネット環境を確保できました。既にこの時点で這々の体なわけですが、さらにトラブルは続きます。街中に出る手段がないのです。。タンソンニャット国際空港からホーチミン市街には徒歩では出られません。タクシーやバス、何らか徒歩以外の交通手段で街に出る必要があるんです。最初はバスで出る予定だったんですが、バスがいつくるかよくわからなかった上、手持ちがキャッシングで引き出した5000ドン札一枚だけだったのでこれでバスに乗るとすげえ迷惑かかるんじゃないか(お釣りが大変的な意味で)という懸念もあり、ここでいきなりgrabを使うことにしました。grabは東南アジアで普及しているuberのタクシー版みたいなサービスで、安価で車に乗せてもらえたり原付の後ろに乗せてもらったりできる配車アプリです。自分は国内で既にクレカ登録を済ませていた(やり方はググれば出てきます)のでいきなり使うことができました。grabは滞在中に何回も使いましたが、これ絶対クレカ登録にすべきです。毎回、キャッシュで払うのはめちゃめちゃ面倒だと思います。例えば、こっちが大きい紙幣しか持っていなくて相手の持ち合わせがなかった場合、お釣りを用意してもらえない可能性がありそうです。クレカ設定だと乗せてもらった後は、センキュー、カモーンで終わるのでめちゃめちゃラクです。というか、予めgrabでクレカ登録してたので別に空港でキャッシングしなくても良かったですけどね。
それでgrabを配車することにしたんですが、ここでもまた一悶着がありました。タンソンニャット空港からgrabを原付を配車する場合、結構変なところまで行かなきゃいけないんです。
ここらへんです。というか、こういう情報、誰かネットに書いておいてくれやってすごい思ったのでここでお伝えしておきます。バイクがたむろしてるので行ってしまえばわかりやすい場所なんですけどね。また、grabを使用する際の注意点なんですが、だいたい現在地を配車場所に指定するとピンズレします。なので、迎え場所をピンポイントで名称を入力して指定するとか、自分がそのピンズレポイントまで移動するとか、何かしらの工夫が必要になります。それともう一つ注意点。grabには、普通にマッチングで誰かの配車場所にきてもらう方法(機能名は確かBook)と、配車する際に近くのgrab員に直接交渉してその人の電話番号を入力してもらえるとその人に割り当てられる機能(機能名忘れました)がありますが、前者のBook機能がいいです。近くにgrabっぽい人がいてもわざわざBookで呼び寄せたほうがいいです。自分が空港からBookで配車する前に、暇そうなgrabの服を着たおっさんにとりあえず声かけてみたんですが、なぜかgrabを経由せずに送ってやるみたいな流れになって危うくキャッシングで引き出した5000ドンぼったくられそうになりました。自分はgrabで行きたいんだつっても伝わってないようで埒があかなかったのでgoogle翻訳で日本語「私のお金を返してください」って入力してベトナム語変換した画面をみせたらしぶしぶ返してくれて、なんとかことなきを得ましたが、これもなかなか一苦労でした。で、そのおっさんとは決別して、改めてBook機能を使うと今度はうまく配車出来ました(なお、自分が配車した人かどうか確認する際は、原付のナンバーを見て確かめます)。これで、ようやっとホーチミン市街に繰り出すことが出来ました。空港には13時ぐらいに着いていたのに、このとき既に時計は19時半を回っていました。
そして、原付の後ろでホーチミン市街を30分くらい乗せてもらったんですが、このときの感嘆たるや、今でも忘れることができません。おびただしい数の原付でひしめく道路、けたましく鳴り響くクラクション、東南アジア然とした猥雑な街並みに、夜のネオンの煌めき、眼に映るそのすべてが自分にとっては未知で魅惑的なものでした。原付の運転も衝撃でしたね。信じられないほど狭い車間をすり抜けたり、細かい路地に入り込んだり、道路で他の原付と並走して追い越し追い越されるのは当たり前っていうカオスな感じ。とんだアトラクションでしたが、「今、自分は異国の地に来ているんだ」という強い実感が伴って、ものすごい感動を覚えました。
乗せてもらった距離は5kmぐらいでしたが、44000ドン、200円程度でした。指定した場所がベンタイン市場近くの両替所であるHa Tam Jewelryです。ホーチミンでレートが一番良いとされていて、最も有名な両替所です。手持ちの2万円を両替してもらいましたが、特にトラブルなくスムーズでした。20万ドン中心で両替してもらいましたが、今思えばもうちょい小さいお金で貰えば良かったですね。
ホテルもとりあえず2泊分両替所近くのqueen central hotelに予約しました。滞在中のホテルやゲストハウスは大体その当日にagodaで予約してました。
なんか中学生ぐらいの少年に受付してもらいましたが、チェックイン時もパスポート見せるだけでOKでスムーズでした。部屋もまあこんなもんかなと当時は思いましたが、今思うとwifiもいまいち繋がらなかった上テレビ映らずクーラーも効いてるんだか効いてないんだかって感じで結構酷かったですね。カードキーなのは便利でしたが。まあでも初日だったので無事泊まれただけ良かったと思ってました。宿泊費は確か2泊で5000円くらいです。
これ、あとで気づいたことなんですが、ベトナムでホテルに泊まる際は1人でも2人でも1部屋使用なので値段が同じなんです。日本のようにシングル部屋というのがないのです。したがって、ホテルは2人で泊まった方が割安で、1人だと割高な料金になってしまいますね。1人で泊まるならホテルじゃなくてゲストハウスの方がいいと思いました。
そして、夜飯はホテル近くのフォー2000というレストランで食べました。
見た目でわかる通り超おいしいです。ここで初めてフォーなるものを食べたわけですが、うーん、めちゃくちゃおいしかったですね。併せて生野菜の春巻きも頼みましたが、これもおいしかったです。初のベトナム食にして大満足でした。今思うと結構お高めの店だったようですが、値段相応という感じですね。とは言え、これでも会計は1200円ぐらいです。ちゃんとした店でフォーを食べたい人に向いてますね。良い店でした。というか、この店が良かったというより、ベトナムの店で食べたものはすべておいしかったですね。ベトナム行く前は、なんか東南アジアの料理ってスパイスが効いて人を選ぶというか、結構クセ強そうな印象あったのですが、ベトナム料理はぜんぜんそんなことないんです。クセなんてありません。どれもあっさりして食べやすく、そして、最高においしいのです。ほんとにどれを頼んでも最高においしいのです。おいしいと言っても、「お、意外といけるじゃん」っていうテンションのおいしいじゃなくて、「は??何これ、、、やばい、うますぎる....!!」っていうちょっと感動覚えるレベルのおいしいです。そして、そのおいしいの連続なのです。
それも、ちゃんとしたレストランじゃなくて、ちょっとした屋台とか、半ばガレージみたいなところで身内だけでやってますみたいな、衛生環境大丈夫かよみたいなところにふらっと入って何か頼んでも「例外なくレベルの高い合格点をオールウェイズ出してくる」から驚愕なのです。で、そのどれもが大体300円以内で食べられるんですから。ちょっとベトナム料理、最強すぎませんか。滞在中、なぜこんな安くて上手いベトナム料理が日本に普及していないのかずっと不思議でなりませんでした。誇張なしでそれくらいおいしいのです。
あと、飲食店での注意点ですが、ベトナムでの注文や会計のやり方は日本とは異なります。ベトナムの場合、まずは店の中にズカズカと入ってテーブルに座ってしまいます。すると、店員さんがメニュー表を持ってきてくれます。メニュー表があれば指で食べたいものを指差せば問題ないですが、メニュー表がない場合は食べたいものを口で言います。ただ、フォーやフーティウくらいならギリ通じるときもありますが、それ以外はほとんど全く通じません。どれくらい通じないかというと、コーラと言っても伝わらないレベルです。恐らく発音の違いに起因するのだろうと思いますが、コーラと言ってココナッツにストローぶっ刺したやつが出てきたこともありました。したがって、指差し以外で食べたいものを伝える際は、Googleで画像検索などしてその画像を見せるのが一番いいです。これだと間違いません。
そして、フォーやフーティウを食べる際は容器に口をつけたり麺を啜ったりするのはよくないとのことで、自分は麺をすするくらいは結構してましたが容器に口つけるのはダメですね。また、麺類を頼むと付属品で、もやしと香料みたいな野菜がついてくるのでそれを上に散らして食べます。付属のもやしや香料は別に全部食べる必要はなくお残しOKです。
そして、食べ終わったらお会計ですが、これは日本のようにレジに払いに行くわけではなく、テーブルで支払いを済ますのが一般的です。自分は手を挙げて店員さんを呼んだ上で、「ティティエン(ベトナム語でお会計)」と言えば大体上手くいきました。
他、メニュー表がなく、商品の値段がわからない時が結構よくあります。その際はハウマッチ?って聞く(これも大体通じない)かスマホの電卓で値段入力してもらうとか色々やり方はありますので工夫が必要です。最初は自分も律儀に値段聞いたりしてましたが段々めんどくさくなってきたので、麺類は5万ドン札、バインミーみたいな屋台は2万ドン札をとりあえず渡してみるって感じでやってました。麺類の大体は3万ドン〜5万ドンの間、ちょっとお高めだと5万〜10万ドンぐらい。バインミーは2万ドン前後ぐらいがほとんどでした。あと、ドンを日本円に換算する方法は「1万ドン=60円」「10万ドン=600円」と覚えておくといいです。例えば、3.5万ドンならば1万ドンが60円で×3.5でまあ大体200円くらいですね。こんな感じです。
そんなかんやでフォーを食べた後はホテルに帰ります。次の日はホーチミン市街を観光することにして床に着きました。
2日目 ホーチミン
2日目はホーチミン市街を観光することにしました。朝食は屋台で買ったバインミーです。
バインミーはベトナム版サンドイッチで、野菜たっぷり。とてもおいしいです。ホーチミンの至る所で屋台が出されているので、いつでもどこでも買えます。これは25000ドンでしたが、今思うとお釣りをちょろまかされたような気がします。今思うとあのときお釣りをごまかされてたかもっていうのがちょいちょいあったのでなるべくその場で確認したほうがいいかもしれません。シンプルに計算間違えられてるケースも結構あるらしいです。
まずは戦争証跡博物館です。入場料は忘れましたが安価でした。展示にはかなりショッキングな内容も含まれますが目を逸らさずに見つめないといけない歴史です。日本人ジャーナリストである石川文洋氏や沢田教一氏の特設コーナーがあり、非常に高い評価を受けていることが分かります。自分は世界史の素養があったのでかなり楽しめました。いずれの展示も見応えがありおすすめです。
昼ごはんは戦証博物館近くのフォーホアパスタに行きました。ホーチミンで最も有名なフォー屋さんとのことでしたが、やはりさすがにおいしいです。あっさりしたスープが心地よくて、無限にすすれます。肉の焼き加減も選べて、自分はrawのやつにしましたが(rawが一番人気らしいです)、ほろほろと崩れる口どけがこれまた良かったですね。会計はちょっと高めで10万ドンくらいでした。と言っても、600円程度です。
ただ、後半にトッピングのとうがらし(写真右上)を危うく入れてしまい、食べると顔が火照ってしまうくらい辛くて、辛すぎて味覚がなくなってしまいました。これ以後はフォーやフーティウに唐辛子は絶対入れないようにしました。バインミーなんかにも唐辛子はほぼ入ってますが、ベトナムの唐辛子はしばらくずっと舌がヒリヒリするくらい辛いです。
お次は統一会堂です。サイゴン陥落があったところですね。こちらも入場料が掛かりますが安価です。中の展示はやはりベトナム近現代史において重要な役割を果たした舞台だけあります。世界史の近現代史が好きな方は絶対行くべきでしょう。
あと、統一会堂付近でココナッツの押し売りを受けました。買うとも言ってないのに、笑顔でにじり寄ってきてココナッツにストロー刺した状態でポンと渡してくるのでとてもタチが悪いです。ちょうどこの時ココナッツウォーター飲んでみたいなと思っていたので危うく高値でふんだくられそうになりました。すぐ横にいた欧米人は普通に払って飲んでいたのでこれが普通なのかとも思いましたが、ココナッツウォーターの相場は1万ドン前後なのでまあ普通にぼったくりでした。
次は高島屋に行ってみました。ホーチミン随一のショッピングモールです。ベトナムの建物は見栄えは良くて中入ってみるとボロボロみたいなハリボテ系の建物が多かった印象なのですが、これは違いました。やはり日系のビルはしっかりしています。この高島屋も日本のショッピングモールと大差ないレベルでした。
ここで色々店舗を見て回ったのですがとても楽しかったです。ベトナムと言うと物価が安いので日本より安く売ってるものがほとんどなのかなと思っていたんですけど、特段そうじゃないんですよね。ユニクロなんかもありましたが日本より高い値段で売っているんですよ。日本だとユニクロはリーズナブルなファーストファッションですが、ベトナムだとかなり高価でハイブランド的な位置づけなんじゃないでしょうか。他にも、日本のおもちゃなんかもそのまま売られていたりしましたが、やはり日本で売っている価格よりちょっと高いです。ブランド系の店舗も見て周りましたが、これらも全部日本と同じくらいかちょっと高い値段設定です。ベトナムでも、ちゃんとしたもの買おうとすると、日本と同じかそれ以上の値段がするんですね。これはちょっと意外でした。あと、店員の方がみんなスマホいじっててウケました。たしかに接客しない時間とかは別に自分の過ごしたいように過ごしてもいいですよね。日本だとあり得ない話ですが。
そして、高島屋の近くにあるマッサージ屋、健乃屋に行きました。お値段は70分で30万ドン、1800円程度の安価で良質なサービスが受けられる名店でした。スタッフの方は日本人にかなり慣れているらしくある程度は日本語も通じるので安心でした。お金を出してマッサージを受けるのが自分はこれが初めてでしたが、とても良かったです。下半身、足のマッサージが中心で、後半には肩など上半身のマッサージを受けました。日本で良質なマッサージを70分1800円で受けられるところはまずないと思いますので、ホーチミンに来たなら行く価値は大いにあると思います。他のマッサージ屋にはチップが必要なところもあるというか、ほとんどそうだと思いますが、その際のトラブルがかなり多いようです。その点、この健乃屋では予めチップが値段に織り込まれているので安心できますね。
その後はグエン・フエ書店というホーチミンの大型書店に行きました。やはり日本の漫画がものすごい人気を博していて、一階の大部分が日本の漫画コーナーでした。ドラえもんにクレヨンしんちゃん、らんま1/2に、ワンピース、鬼滅の刃、呪術回戦など、ありとあらゆる日本の漫画が翻訳されていることを身をもって知りました。漫画の値段は安価で確か200円程度でしたね。
このあとはホテル近くの店でココナッツスムージを頼みました。35000ドン、200円程度でとてもおいしいです。
こうやって店先で座っていると、宝くじやサングラス、扇子を売りに来るおばさんがよく来ます。こういう店先でなら別にいいんですが、店の中に入って売りに来ることもありました。で、それに対して店の人も特に意に介する素ぶりもないのです。一度、はんぺんみたいなのを売りに来たおじさんを店員の方と間違えて危うく店のサービスと勘違いして食べてしまいそうになりました。そのあたりは注意が必要かもしれません。
で、あと街歩いてたら急にスコールがきて急いでホテルに戻ったんですが、このとき「ダイジョブ?」と声をかけられました。へえ、日本語できるベトナムの方いるんだなと感心したんですが、そのあとその声をかけてきた方がバイクで追っかけてきて、ちょっと話をしました。最初は、ドコカラキタノ?とか、ナンニチマエカライルノ?ドコトマッテルノ?とか聞かれて受け答えして、なぜか握手なんかしちゃったりして異国での心の交流を楽しんでいたんですが、途中からちょっと雲行きが怪しくなってきました。彼がさっとノートを取り出してそれを見せてきたんです。そのノートの中には、手書きの日本語で「彼は最初は強引だったど、彼のおかげで楽しい旅行ができました」「彼は信頼できます」っていうような内容が何ページにも渡って書いてあるのです。中には、日本の高校の先生の署名なんかあったりもして(後でその高校を調べたら実在したので恐らく本当)。それで、彼がガイドをしてくれると言うんです。まあ普通に自分は断ったんですが、このやり口は巧妙というか膝を打ちましたね。たしかに、日本人にいきなり声かけて俺がガイドするよって言っても怪しまれるだけですが、ノートを使うことで第三者視点からの担保があるとなれば俄然信頼度は上がりますよね。いやあ、とても賢いやり方です。商売上手な人もいるもんだと思いました。
夜は水上人形劇を観に行きました。値段は忘れましたが、1500〜2000円くらいだったと思います。
これがなかなか見応えあって楽しかったです。ベトナムの神話をモチーフにした人形劇なんですが、話の筋はわからずとも水面をバシャバシャしながら人形がコミカルに動き回るだけでおもしろく、観ていて飽きません。観劇中はどういう仕組みで人形が動いているのか不思議でならなかったのですが、後ろから棒で操作していると後で知り驚きました。後ろからの操作であんなに人形を機敏に動かせるなんてまさに名人芸です。習得には数年かかるらしいのですが、たしかに納得しました。
夜はバインミーとエッグコーヒーにしました。このエッグコーヒーというのもまたおいしいんですよね。ミルクセーキにコーヒーを混ぜような飲み物ですが、とても味わい深くて良いんです。日本でも流行りそうなもんですが、ベトナム限定ですね。
この日はホーチミン市街を歩き倒しましたが、今思えば普通にgrab使えばよかったと反省しました。市街を歩く際、とにかく交通量が半端ではないので道を渡るだけで気を使います。今いる地点からの目的地が1km以上の場合は歩くよりgrabのほうがいいと思いました。
なお、道を渡るときのコツですが、道を半分づつ渡るといいと気づきました。基本は際限なくバイクが通ってるのですが、多少はムラがあるので交通量がちょっと少なくなった隙を突いて半分づつ渡るのです。その際は、とりあえず一歩踏み出して今から俺が渡るからなと意思表示を示した上で、一定のペースで堂々と歩きます。手を挙げながら歩いている人もいましたね。これ、日本で道路渡るときとか小走りとかダッシュしちゃいがちな場面ですけど、それはダメなんですよね。バイクも歩行者のペースを見越した上で走っているのでこっちが一定のペースを保って歩かないとかえって危ないんです。一定のペースで歩いているとだいたいそれを見越した上でバイクなんかは避けてくれますが、車とかだとたまにこっちが避けないとダメな場面もあるのでその際は立ち止まらずに横方向にちょっと移動しながらそれが通り過ぎるのを待つとか、、まあ色々と工夫が必要なんです。慣れるまではちょっとというか、かなり怖いですし、慣れてからも怖いです。
3日目 ブンタウ
3日目にはホーチミンを離れてブンタウに向かうことにしました。ホテルでチェックアウトを済ましてフェリーが出る港に向かいます。
朝ごはんはHủ tiếu nam vang Đệ Nhất | Hủ tiếu ngon q1という店で、フォーティウを食べました。現地で知りましたが、フォーはそもそもハノイのもので、ホーチミンと言えばフーティウらしいです。で、このフォーティウなんですけど、死ぬほどうまいんです。春雨みたいな透明の麺に、優しいスープ、なぜこんなおいしいんだろうかと疑問を持つくらいおいしかったですね。フォーももちろんうまいんですが、自分はフーティウのほうが好みでしたね。今でもこの味を思い出しては恋い焦がれています。
そろそろフェリーの時間が近づいてきたので港に向かいます。港まではgrabで送ってもらいました。15分くらいでしたが、ホーチミン市街をgrabで回るだけで楽しいんですよね。で、ブンタウまではフェリーとバスが出ていて、行きはフェリー、帰りはバスで行きました。行きのフェリーは35万ドン、地球の歩き方には土日で28万ドンとありましたが結構値上がりしたんですかね。
中はこんな感じでほとんど満員でした。
船から見える景色です。サイゴン川を下っていきます。船は10時発で到着は12時20分くらいでしたね。
ブンタウに着きました。ブンタウは海に面した街で「ベトナムの熱海」と言われますが、たしかにどことなく熱海っぽい雰囲気が漂っています。
港での客引きにうんざりして疲れたのでとりあえず公園に避難して休憩です。10000ドンのサトウキビジュースです。ブンタウの第一印象は、ホーチミンのような喧騒さがなくゆっくりとした時間が流れていてとても落ち着いた港町という感じでした。あまりに人がいないので寒村なのかなとこのときは思ってましたが、街中に入れば普通にホーチミンと負けず劣らずのバイク量でしたし、昼はおっさんが昼寝してるだけの公園も夜になると人で溢れます。
昼はこんな寂れた感じですが
夜になると繁華街に変身します。
ブンタウでは、昼と夜とで顔が変わります。千と千尋の神隠し的です。
昼ごはんはブンタウで有名なエイ鍋(Lau Ca Duoi)を喰らいました。店名はÚt Mười Stingray Hotpotです。
なんかこれ二人ぶんっぽくてこれで22万ドン、1500円くらいしました。普通に食べ応えあってうまかったんですが、正直エイの味は白味魚とそんな変わらんくて骨身も多くて食べにくかったですね。お値段も結構しますので無理に食べる必要はないかもしれません。
ホテルはBlue Sea Luxury Hotel Vung Tauというホテルに泊まりました。このとき知ったのですが、ベトナムのホテルでは宿泊中にパスポートを預かるところが多いらしいですね。最初、返してもらえないので焦りましたが、チェックアウトのときに返してもらえます。
このホテルはかなりよかったですね。wifi繋がるしクーラーもガンガン効いてテレビも映りました。部屋も清潔感があって良い感じです。一泊40万ドンの2400円。オススメです。二人で泊まったらこれが1200円ですから破格ですね。
夜はブンタウのドッグレースを観に行きました。ブンタウに来た理由がこのドッグレースを観るためでした。金・土・日の3日間に開催されてるそうです。
もともとドッグレースの存在は知っていたんですが、一度行ってみたいと思っていました。自分は競馬好きなのでその犬バージョンにも興味があったんです。
観客席はこんな感じです。上のvipルームは入場料を多めに払うと入れます。レースは15分に1回の間隔で行われています。客層は文字通り老若男女問わずで、日本のウインズのように中年の小汚いおっさんだけしかいない薄暗い雰囲気ではなく、みんな楽しんでいて賑やかで華やかな感じです。
レース前はパドックみたいなのもあり本格的です。
これが馬柱ならぬ犬柱です。結構詳しく書かれているので予想しがいがありますね。自分も真面目に予想して馬券ならぬ犬券を買ってみることにしました。真面目に予想すると言ってもよくわからないので、前にスコールが降ったから時計が出るだろうから持ち時計の速い犬がいいだろうとか、このコースで勝ったことのある適性の高いリピーターがいいだろうとか、そういう予想です。
コースは左回りでツーターンの平坦400m。コーナーがゆるくて直線が短いので逃げ先行有利ですね。イメージとしては札幌2000mに近いです。
せっかくなので犬券、買ってみました。2万ドン、120円から買えます。単勝のほか、馬連や三連系なんかも買えるっぽいです。犬券の買い方はマークシートではなく、後ろに居るお姉さんに口で言って買う方式です。「トゥー、ウィン」って言って2万ドン渡したら買えました。2番の犬で、芦毛ですね。パドックでめちゃめちゃうんこしてました。註:競馬のパドックでうんこしてる馬はよく来るという言説がある。知らんけど。
結果は2着でした。単勝だったので普通にはずれでしたが、結構いいセン突いてたなと自己満に浸れたので満足です。
外れ犬券が散乱しています。このあたりは日本の競馬場と同じです。
電光掲示板もあるんですよ。タイムも出ますし、同時中継で映像も配信されます。
目的のドッグレースを観れて満足したのでホテルに戻ります。屋台でジュースとおつまみを買いました。合わせて4万ドン、240円程度です。
4日目 ブンタウ
この日はもうホーチミンに戻る予定だったんですが、あまりに良い街なのでもう一日ブンタウに留まることにしました。ホテルをチェックアウトして街に出ます。朝ごはんはフーティウを食べました。
相変わらずバチクソうめえです。これ、ブンタウらしく海鮮風味で死ぬほどうまかったんですよね。なんでこんな美味いんでしょうか。お値段は55Kです。K表記だと1Kが1000ドンです。なので55Kだと55000ドンでだいたい300円ちょっとですね。
もう一杯いけそうだったんでハシゴして違う店でバンボーフエ(bun bo hue)なるものを食べました。これもおいしかったですねえ。どこで何頼んでもはずれがないのがベトナムの凄いところです。フーティウとは違って、麺がちょっと太くてタピオカ麺というらしいです。これも35kで200円程度です。ブンタウはホーチミンと違って店が超満員ということはあんまりなく、むしろ客は自分だけみたいなところが多かったので結構入りやすくてよかったです。
次に、ブンタウの名所として知られる「キリスト像」を登ることにしました。キリスト像はブンタウの南の山に位置していて、街のシンボル的存在です。自分は全部歩いて行きましたが、これは普通に原付で乗せてもらって行くべきでした。山の上にあるので普通に登山です。めちゃめちゃしんどかったです。
山の登り道でも民家があり生活感溢れていました。飼い犬かもしれませんが、野犬に吠えられて怖かったです。
中腹でビューポイントがあり、さらに登るとキリスト像があります。リオのキリスト像と似ていますね。ふもとから30分以上歩いてようやっと到着しました。重ね重ねになりますが、原付でいけるところまでは送ってもらったほうがいいです。死ぬかと思いました。
キリスト像の中には荷物は置いて靴は脱いでいかなければなりません。像も30mあるので結構登ります。
キリスト像から見えるブンタウの絶景です。登山の大変さもあり、感動もひとしおでした。
ホテルは HOAI ANH HOTELにしました。内装の写真撮るの忘れましたが普通によかったです。宿泊費はなんと20万ドンで1200円と破格です。これ2人で泊まったら600円ですよ。やばいですね。
ホテルで休憩したあと、ブンタウの街をぶらつきます。街中にあるタンタム廟に行きました。
クジラを祀っている廟で、クジラの骨の展示があってなかなか凄いです。
昼はBánh Khọt 14 Hoàng Hoa Thámという店でバインコットなるものを食べました。バインコットはブンタウの名物で、カリッとした揚げの上にエビが載っています。日本のたこ焼き機みたいな装置で作ってました。で、これなんですけど、ほんとにガチでうますぎて感動しました。こんなに美味いものがあっていいのかあ...という感じで打ちひしがれました。最初食べ方がよくわかんなくてもじもじしてたら店の方が教えてくれました。右上にある葉っぱにこの大根みたいなやつとバインコットを挟んでタレにつけて食べるとのことでした。で、食べてみたんですが、まあこれがほんとに美味いんです。恐らくタレが良いんでしょうけど、全てが噛み合っていてハーモニーを奏でます。いやあほんとに美味しかったなぁ、、バインコット。ブンタウに来たらば絶対食べるべきだと思います。
そのあとはちょっと歩いてショッピングモールに行きました。ロッテマートと言うらしいです。ショッピングモール、歩くの楽しいです。これは日本より安いな高いなとか。へーこんなの売ってんだとか。えー、こんな服あんのかとか見て回るだけで色々発見があっておもしろいんです。
ロッテマートの近くの公園です。子供たちが遊んでいました。
夜飯はここで食べました。
おばあちゃんが作ってくれる庶民的な感じな店でしたが、やはりおいしいです。
5日目 ホーチミン
5日目はホーチミンに戻ります。朝ごはんはバインコットにしました。昨日食べたのが忘れられなかったので、もう一回食べておきたかったんです。違う店で食べましたがやはり死ぬほどおいしいです。この店では、作るときにエビを載せるか、肉を載せるか選ばせてくれました。肉バージョンのバインコットもきっとおいしいんでしょうね。
まだ食べれたのでもう一軒行きました。昨日の朝ごはんを食べた店です。banh canh ghe db nguyen conなるものを注文しました。麺がちょっと太くてタピオカ麺で、具に蟹が入っているのが特徴的です。これもまたうまかったんですけど、自分はフーティウ麺のほうが好みかなと思いました。
ホーチミンからブンタウまではフェリーで来ましたが、帰りはバスにしました。なるべく色んな交通手段を経験してみたかったんです。
バスターミナルでは「ホーチミン、バス」と言ったら通じました。ただ、なんか11人乗りのバスだよっていう情報を教えてもらうのに結構難儀しました。最終的にはGoogle翻訳を使って解決しましたが。ホーチミンまでのバスの費用は16万5000ドンでした。まあ1000円くらいですね。フェリーが35万ドンでしたんで、そう思うとかなり割安です。ホーチミン以外にも色んなところにバスが出ているようでしたんで、バスで色んなところを回ってみる旅もおもしろそうだなと思いました。あと、ここのトイレに行ったのですが、3000ドンとられました。水びだしでめちゃくちゃ陰惨なトイレだったので、よくこんなので金とるなという感じでしたが、トイレでお金をとられたのは旅行中ここだけでした。
バスはこんな感じです。最初の乗客は自分一人でしたが、途中で5人ぐらい乗って来ました。10:20に出発して途中に一回休憩挟んでホーチミンに着いたのは13:00くらいでしたね。もっとかかるかなと踏んでたんですが、2時間半くらいで着きました。意外と早かったです。
ホーチミンのバスターミナルはちょっと中心部から外れているのでgrabで移動します。残りの2泊はalleyway hostelというゲストハウスに宿泊しました。受付のお姉さんが英語堪能なドチャクソ美人でした。宿泊費は忘れましたが、2泊ぶんの宿泊費として30万ドン出してお釣りが返ってきたのでたぶん2泊で1500円ぐらいだった気がします。で、このとき思ったのですが、1人ならばホテルじゃなくてゲストハウスで十分ですね。先にも書きましたが、ホテルって2人で泊まらないと割高になっちゃいますが、ゲストハウスだとベトナムの場合ほとんど1000円以内で泊まれて割安なんです。別にホテルじゃないと疲れがとれないとかそういうことも特になかったので、最初の3泊もホテルじゃなくてゲストハウスでよかった感ありますね。ただ、ゲストハウスにはシャンプーやボディーソープ、歯ブラシなどアメニティは付いていないのでそれらは自分で用意する必要があります。
alleyway hostelの写真撮り忘れちゃったんですけど、とても良かったです。ベットも清潔感あってよく眠れましたし、鍵ありの荷物を置ける場所もあり便利です。ホストの方もすれ違ったら会釈してくれたりしてフレンドリーでした。またホーチミンに行く機会があればぜひともリピしたいです。
昼ごはんはホーチミンにある、フーティウの店で、1番人気のHủ Tiếu Nam Vang Thành Đạtに行きました。googleレビューは2000件超えのバケモンです。ちょいちょい入店を見計らっていて、でも混雑していて入れなかったんですが、この日は15:00ごろの半端な時間に行くと自分しか客いない状態だったので余裕で入店できました。
フーティウの汁なしを頼みました。
バカうまかったですねえ。イメージとしては焼きそばみたいな感じなんですけど、焼きそばみたいなしつこさはなく、それでいて味もしっかり付いていて最高においしいんです。いつまでも食べていたいような味です。付属のスープはコンソメ味でしたが、これもうまいです。大満足でしたね。
そして、このあとはツアーの予約をしに行きました。最初はシンツーリストというベトナムで最も大手で正統な旅行店に向かったのですが、営業時間が短くて17:00にはもう閉まっていました。なので、An Travelという旅行店で予約することにしました。
なんか現地の旅行店でツアーを申し込むなんてちょっとハードル高くねえかと不安でしたが、なんてことはありませんでした。「ナイルリバーツアー、トゥモロー、OK?」これで通じます。お値段は28万ドン。一日バスでツアーしてくれてなおかつ昼ごはん付きで1500円くらいですよ。お昼ご飯のランクが選べてランクの高いやつだと38万ドンでしたが、別に28万ドンでいいやってことで安い方にしました。受付のお姉さんは英語が通じて手続きはスムーズでしたし、帰り際には「アリガトー、サヨナラー」と言ってくれてとても和みました。ついでに、最終日のクチトンネルツアーも申し込みました。これは38万ドン、2300円くらいでした。
他にも色んなツアーが用意されてました。ホーチミンを拠点にしてツアー中心の旅行ってのもぜんぜんアリですね。特に、Mekong & boat to Canbodiaなんてめちゃくちゃ心踊りませんか。メコン河を下ってそのままカンボジアまで行っちゃうツアーなんて絶対楽しいです。アンコールワットとかもここで予約したら行けると思います。いやあ、行ってみたいなアンコールワット。
夜ごはんはこちらをいただきました。料理の名前は忘れましたが、なんか豚足が入ってるやつです。これも食べ応えがあって良かったです。
6日目 メコン河ツアー
ツアーの集合は7:45分出発なので結構早起きしました。朝はバインミートコーヒーを買いました。
集合はan travelの前なのでわかりやすいです。着くとそこにちょっと座っててと言われたのでバインミー貪ってました。8時くらいにバスが着くとそれに乗り込みます。お客のほとんどが欧米人で、お一人様は自分とあと2人くらいだったかな。まあ別に気にならなかったですし特段不自由なかったので、お一人参加でもぜんぜんオッケーだと思います。バスガイドはケンという好青年で、ハキハキと明朗な英語を話します。ツアー中もガンガン引っ張ってくれたのでとても良かったです。
メコン河に行く前には永長寺というお寺に寄りました。ここに寄るのはどうやらメコン河ツアーの定番だそうです。他のツアー会社の方もいっぱいいました。
日本にはないタイプのお寺なのでなかなかおもしろいです。そして、11時くらいにメコン河の港に着きました。バスを降りて港に入ると、ガイドのケンがこれから行くところを解説してくれます。
そのあとは船に乗り込みます。
月並みですが、いやあメコン河って本当にあるんだなと思いました。メコン河の雄大さに圧倒されて感服の思いです。
船で小島に移動したあとは民族音楽を聴きながら果物を食べて一服します。良い時間でしたね。
そのあとはメインの手漕ぎボートです。不安定でちょっと怖かったですが、いかにもジャングルクルーズという感じで雰囲気あって良かったです。一応、チップを要求されますが、絶対払わなきゃいけないものでもないのでどっちでも良いと思います。
このあとは蜂蜜のお茶を飲みました。そして、希望者は大蛇を首に掛けることもできます。自分もやってもらいました。
このあとはランチだったんですが、ここで安いほうを選んでしまったのを後悔します。38万ドンのほうを選んでいればメコンの郷土料理みたいなのを満喫できてたんはずなんですが、ケチって28万ドンのほうを選んでしまったためにめちゃくちゃ質素な食事になってしまいました。飲み物もなかったので2万ドン払ってコーラを頼んだりと10万ドン、600円程度をケチったしまったために惨めな思いをしました。みんな38万ドンのほう選んでて、28万ドンの質素なランチを選んだのは自分と2人組の男性だけだったので、その3人だけテーブル隔離されました。ただ、その同席した男性と話すことができたのは良かったです。タイから来たそうで自分と同じくらいの年齢かと思ったら40と言うので驚きでした。タイ人は身長が低いのだそうです。日本にも来たことがあるということで、色々写真を見せてもらいました。鎌倉や浅草、北海道にも行ったことがあるらしく驚きです。雪が積もった大内宿の写真みせたらワーオって言ってて、やっぱり雪は珍しいようでした。
あとは普通に帰ってツアーは終了です。ホーチミンに帰ったのは17:00頃でした。
夜ごはんはフーティウです。3日目に行ったHủ tiếu nam vang Đệ Nhất | Hủ tiếu ngon q1に再訪です。この店、昨日行ったフーティウ1番人気の店のHủ Tiếu Nam Vang Thành Đạtの真向かいにあるんですけど、正直どっちもそんなに変わらんです(どっちもめっちゃうまいっていう意味で)。なので、混んでたらこっちでもぜんぜんありです。3日目に行った時は普通のフーティウを食べたので、今度は汁なし頼んでみようと思って、口でフーティウコーと言ってみたんですが、普通に汁ありのフーティウが出てきてしまいました。でも、まあ相変わらずめちゃうまなんでよしとしました。
夜は適当にジュース買ってゲストハウスの屋上でのんびりしました。旅行は、意外とこういうホッと一息つく時間が一番楽しかったりするんですよね。
7日目 クチトンネルツアー
いよいよ最終日です。この日もやはりan travelで申し込んだクチトンネルツアーです。
朝ごはんはコーラとバインミーですね。最強セットです。8:00集合ですが、バスが来るまでバインミーを貪ります。
この日のクチトンネルツアーは自分含め6人だけでした。移動はバスというよりもバンです。ガイドの方は歴史好きでクセの強いおっちゃんでした。助手席から口頭でベトナムの歴史を説明しています。
クチトンネルの前に寄ったのがLamphat Company Handicapped Handicraftsです。
ベトナム戦争などで障害を負った方はここで芸術作品をつくっているとのことで、クチトンネルツアーで立ち寄る定番スポットのようです。卵の殻や貝、漆などを使って作品をつくる工程の説明を受けました。
そして、このあとはクチトンネルに到着です。中はツアー客でひしめいていてそのほとんどが欧米人でした。
説明を受けます。
トンネルの中も入れましたが、ものの2分くらいでしたね。もっと入れるかと思ってたんですが。あと、銃の実弾を打てるコーナーもありました。自分は打ちませんでしたが、なかなか銃を打てる機会なんてないのでおすすめですね。
キャッサバを食べて休憩です。このとき同じツアーに参加した欧米の方とちょっと話しましたが、自分の英語力がうんちすぎてまるで会話になりませんでした。なんか東京は物価が高いよねみたいなこと言われましたが、絶対アメリカのほうが高いですよね。
こんな展示もありました。
そんなわけで、ツアーは終了、14:00頃にはホーチミンに帰ってきました。
昼ごはんはフーティウで、昨日のHủ tiếu nam vang Đệ Nhất | Hủ tiếu ngon q1にまたリベンジしに行きました。3回目の来訪です。昨日の反省を活かして今度は口頭ではなく汁なしフーティウの画像を見せて頼んでみると、うまくオーダーが通りました。お味はもちろん死ぬほどうまいです。ああ、もう日本に帰っちゃったらこれが食べられないのかと思うとつらかったです。ほんとにそれくらい美味しいんです。ぜひ食べてみてください。
最後は中央郵便局でおみやげを買いました。ほんとはベンタイン市場とか行くべきなんでしょうけど、間違いなくやべえ価格ふっかけられて、やるかやられるかの激烈な価格交渉を制しなければならないことは目に見えてたのでやめときました。中央郵便局のお土産は高いのか安いのかよくわかりませんでしたが、価格交渉が要らないのでここで買います。80000ドンでホーチミンの顔がでかでかと描かれた思想強めのTシャツ買いました。世界史好きの友人にプレゼントする予定です。
ベトナム旅行、最後の晩餐です。2日目に行ったフォーホアパスタに再訪です。2日目に行った際は危うく唐辛子を入れて後半は味わかんなくなるくらい辛くて不完全燃焼気味だったので改めて来ました。同じrawのフォーを頼みましたが、当たり前に超絶美味いです。
こうやってパンをつけて食べることもできると知って挑戦してみました。
帰りの空港まではgrabを使って行きました。原付の後ろに乗って最後にホーチミンの夜街を噛みしめます。帰りは23:40で成田に8:00着の便でした。帰りのチェックインの際は①帰りの便の予約画面のコピー(eチケット)、②パスポート、③ワクチン証明書が必要でした。そして、航空券を貰った後はパスポートチェックですが、ここでは①パスポートと②航空券だけでOKです。てか、なんで入国のときeチケット必要だったんだろって思いましたね。入国のときもパスポートと航空券でええやろって。まあそれはいいんですけど、あとは手荷物検査して終わりです。
さらば、ベトナム!
機内では泥のように寝ました。朝8:00に成田着でしたが、成田に着いてからは早かったですね。My SOSのアプリで手続きを終わらせてたので青い画面をみせて、あと、この「携帯品・別送品申告書」ってのを書くだけですぐに出れました。
終わりに
このように、約1週間ベトナムに旅行してきました。自分が思い描いていたイメージ通りの行程で無事に終えることができましたし、良い意味で予定調和な旅でした。国内の旅では決して味わうことのできない自分の価値観が揺さぶられる経験ができて、得がたいものを得たと思います。今回は自分にとっては念願の海外でしたが、それがベトナムであって本当に良かったと思いましたね。初めての海外でベトナム、おすすめできます。ベトナムの良いところを挙げればキリがないくらい良かったですが、一番良かったのはやっぱり料理がうまかったことです。なんなんですかね、あれは。とにかくベトナム料理のポテンシャルの凄まじさに感服しました。恐らく世界で一番ご飯がおいしい国だと思います。他の国行ったことないけど。でも、あれ以上は恐らく他の国に行ってもないと思うんです。それで、まあ予期してたことですが、やっぱり他の国にも行ってみたくなりました。さあ、次はどこの国に行ってやろうか、帰国してからはそういうことばっかり考えてます。