ブリの照り焼き、ほうれん草のおひたし、エノキとほうれん草のみそ汁
今日は魚を食べよう
コルクラボ合宿の帰り道、湘南新宿ラインの中でそう決めた。
昨日の夜はラボ仲間とお酒を飲みながら夜更かししたうえに、今日の帰路ではバスで立ち寄ったサービスエリアでソフトクリームとカフェラテを食してしまって胃が重い。だからシンプルな和食を食べたい。魚はスーパーでピンときたやつにしよう。
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鎌倉の東急ストアで鮮魚コーナーを覗くと、消費期限が明日に迫ったブリの切り身が半額で売られていた。最後のひとパックをカゴに入れる。ラッキー。
ブリの照り焼きとあわせて、みそ汁と野菜のおかずもつくろう。大好きなエノキのみそ汁と、葉物のおひたしが食べたいな。
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エノキを買い忘れたことに気づいたのは、スーパーを出て少し歩き出したころ。私は困ったことに、「アレとアレとアレを、買わないと」と思ってるとひとつがスポッと抜けてしまうことがよくある。ワーキングメモリが小さいんだと思う。
近くのファミマに入ってみたものの、しめじはあるがエノキがない。
乾燥わかめとほんだしは家にあるから、即席みそ汁で良いか…という迷いが頭をよぎる。だけど今日はちゃんと出汁が出てるみそ汁を飲んでホッとしたいきぶんなんだよなあ、エノキの出汁が出るとおいしいんだよなあ…とそこまで考えて、東急ストアにUターンした。私は多くのことにとても雑なのに、食べることに関しては貪欲で妥協しないところがある。食い意地が強いとも言う。
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家に着いたらシェアメイトのさゆりちゃんがいたので、おしゃべりをしながら料理をつくる。
ヒーラーであるさゆりちゃんは担当したお客さんについて話し、私は、合宿でやった文章表現ワークショップについて話した。
話しながらまた、ワークのことを思い出す。誰かひとりに宛てた手紙を書くために何時間もかけて自分と相手の気持ちを言葉で表していくそのワークがかなりハードだったこと、人が人を想うエネルギーに圧倒されたこと。すごい体験だった。
話しながらお米を炊きみそ汁をつくり、ほうれん草を和えてブリを焼く。
ブリを焼くとき、付け合わせにわかめがほしいと思ってタレを煮詰めるタイミングで乾燥わかめを投入してみたら、固いまま見事に焦げた。よく考えたら乾燥わかめを焼いても柔らかく戻るわけがないのに、アホなことをしてしまった。
とはいえなかなか美味しくできた。キシキシした白身と黒い脂身を交互に食べるのが、おいしいんだよなあ。
明日のお弁当にも、残りのブリを詰めていこう。久しぶりのコルクラボで安心をチャージして、また月曜がはじまる。