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八ヶ岳風の子保育園 「新園舎建設計画中止」のご報告について

すでに新聞報道でご存じの方もいらっしゃると思いますが、社会福祉法人織りなすでは、この間、八ヶ岳風の子保育園での学齢までの幼児保育(0〜5歳)をめざして新園舎の建設計画を進めてまいりました。

先月年4月27日(土)に当法人の理事会にて「新園舎建設計画」が正式に承認され、本来であれば5月中旬に関係者の皆様や地域住民の方々に新園舎建設をご説明する会の開催を予定しておりました。

しかしながら、4月17日(水)に信濃毎日新聞の記事にて新園舎建設の計画案が掲載されて以降、新園舎の建設を予定していた上里地区(理事長の居住区)より「事前に地区への説明がなかった」との理由から、一部住民の皆様から保育園建設に対する反対の声が上がり、同時にGWから5月11日にかけて、上里地区で「地域の生活環境について考える勉強会」が3度開催されました(当法人には出席要請の声はかかりませんでした)。

当法人としては、この間、新園舎の実現が原村のより良い子育て環境の充実に寄与するものであることをご理解いただけるよう、住民説明会を開催しての地域住民の皆様との対話を望みましたが、残念ながら叶いませんでした。また今回の建設問題を契機に地域住民の皆様の分断を引き起こしかねない状況が生まれておりました。

この事態を受け、当法人理事会としましては、地域の皆様のご理解が得られず、反対の声が強い中では、理想とする保育環境の実現は難しいと判断し、大変苦渋の決断ではありますが、現在予定されていた場所(上里地区)での新園舎建設は中止することを決定いたしました。

来年2025年4月開園予定として新園舎建設にご期待を寄せてくださっていた保護者の皆様、応援してくださっていた関係者の皆様には、今回、法人としての私どもの力が及ばず、またこの間の事態と決定に至るまでのご報告が遅れましたことを、心よりお詫び申し上げます。

今回の新園舎建設の計画は、現在、在園する3歳児がこのまま4歳、5歳になっても八ヶ岳風の子保育園で毎日を過ごせるように、その想いだけが原動力でした。周囲の方からは「まだ乳児保育園を始めたばかりではないか」という声もいただきましたが、保護者の皆様の要望と職員の気持ちを何とか実現しよう、その1点において計画を進めてまいりました。(新園舎の建設に至った経緯と理由については、別の記事にてご報告させてください)

今回、現在予定されている土地での計画は中止という決断に至りましたが、まだ、この先に何か道があるのではないか、その可能性をなんとか探りたい、諦めることなく原村での新園舎建設の可能性を模索しています。

また、2025年4月以降も希望する子どもたちが変わらずに当園の保育を受けられるよう、どうにか知恵を絞りたいと考えています。現在、在園中の子どもたちや保護者の皆さまのために、また原村の未来のために、当法人と しましても最大限の努力をし、豊かな保育環境の実現をめざしてまいります。ぜひとも皆さまのお知恵や声をいただけますと誠に幸いです。何卒、よろしくお願いいたします。


社会福祉法人織りなす 理事長
八ヶ岳風の子保育園 園長
橘田美千代



追記 1)
なぜ中止に至ったのかについて、法人としてご説明する会を5月25日(土)に開催いたしました(当日は、配布資料として冊子をお配りしました。「説明会_資料.pdf」)。説明会の内容については、こちらのnoteアカウントにて別途記事を作成し、ご報告させていただきます。

追記2)
このたび「社会福祉法人 織りなす/八ヶ岳風の子保育園」の公式Xアカウントを開設しました。わたしたちの言葉ですみやかに正確に情報を発信する場所です。もしよろしければフォローをお願いいたします。



<建設中止決定までの経緯>
●4月15日:「原村子ども・子育て会議」にて来年4月に定員変更と幼児保育の実施のために新園舎を建設することが了承されました。新園舎は土地購入の資金調達が困難であったため、理事長親族の土地での建設を予定しました。
●4月16日:教育長から原村議会の議員全員に対して子ども・子育て会議の報告がされました。
●4月17日:信濃毎日新聞に記事が掲載。
●4月25日:建設予定地の上里地区の区長に住民説明会の申し入れをしました。
●4月27日〜:住民説明会の開催を上里地区に要望しましたが、地区に事前に話がなかったということが大きな問題とされ、上里地区では3回の「勉強会」が開かれましたが、当法人には声がかかりませんでした。
●5月11日:強固な反対の声が強い中で園舎の建設を進めることは困難であると判断し、理事会として中止を決定しました。上里区長宛てに新園舎建設計画の中止についてご報告しました。