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仕事で成果の出るコミュニケーション術。「評論家に負けるな!」
この記事は、ほぼ無料記事です。
最後に考え方をまとめた部分だけ、有料にしました。
無料部分だけでも、ある程度価値のある内容にしてみましたので、購入いただけたらと思います!
これまで、延べ100人ほどの部下をマネジメントしてきましたが、壁にぶつかるのは、社内でのコミュニケーションについて。
言いたいことを言えない、仕事を依頼してもやってもらえない。やってはくれるけど、期日どおりに対応してもらえない、など、悩みを抱える多くの部下と接してきました。
私自身も、多くの方を接してくる中で、直接プロジェクトを進めるというときになると、いろいろな抵抗勢力にぶち当たります。
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特に昨今は、多様性の時代。
相手を否定することなく、自分の意思を伝えて、ものごとを進めていくには、どのような手法が取れるのか。
様々な価値観を持った人の中でも、成果を生み出すときに困ったことになる人のパターンがいくつか見えてきています。
このような人たちと成果を生み出していくために、どのようなコミュニケーションが必要となるのか、紹介していきたいと思います。
成果を生み出すコミュニケーションで大事なこと
これは、同じ情報を共有したうえで、相互理解のもと、自分の意思を理由をもって伝える。これに尽きます。
どのような人でも、同じ情報を得ていれば、ほとんど自明に「こうしたほうがいい」、「これがベストまたはベターだ」という結論を得ることができると思っています。
※以下、有名なカーネギー本、「道は開ける」にも同様のことが書かれていますので、良かったら読んでみてください
ただ、多くの場合、以下のような要因で、その自明な結論を得るのに膨大な時間を要します。
同じ情報が共有できていない
共有はしていても理解ができていない
理解はできても誰も意思がない
同じ情報が共有できていない
コミュニケーション等で問題が生じているほとんどのケースがこれです。
「この状況なら普通こう思うでしょ」、「なんでわからないかな」という場合、自分自身が知っている情報が同じであることを、勝手に前提に置いてしまっていたりします。
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でも、多くの場合、意外と同じ情報を持てていなかったりします。
その理由は様々で、たまたまそのメールのCcに入っていなかった、とか、その情報が共有された会議体に参加していなかった、とか、会議体に参加していても聞いていなかった、とかですね。
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もしあなたが、コミュニケーションに悩みを持っているとしたら、まずは自分の前提認識や、把握している情報を相手と十分共有できているか、確認してみましょう。
自分自身で共有できていると思っても、それは十分でないことが多いです。
改めて以下で紹介したようなツール等も使って、確実に、お互いが見える場所で、情報の共有を行うようにしましょう。
※新人プロジェクトマネージャの記事ですが、職種によらず活用できるツールをまとめています
共有はしていても理解ができていない
情報は共有できた。ただ、それだけでは十分とは言えません。
情報によっては共有はできていても、その内容の理解、認識の仕方がお互いで異なることがあります。
それぞれの立場、視点でいいように受け取ることができる資料というものは、多いものです。
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ですから、意図して共有した情報については、お互いどのように理解したのか、どういう認識で受け止めたのか、そのそれぞれの理解度合いについても、共有を行う必要があります。
その理解や認識はずれていても良いのです。
相手がそう思っているんだな、こういう資料はそういう風に理解されるんだな、その積み重ねが相互に理解につながります。
「この人はこう考えている」、「この人の理解はこうだ」、それがわかれば良いコミュニケーションを図っていくうえでは十分です。
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理解はできても誰も意思を示さない
情報が共有でき、相互理解ができた。
後は何が必要か、というと、「で、どうする?」です。
日本人の特性なのか、仕事を協働で進めるにあたって、「こうしましょう」、「こうしたい」という意思を示す人が、少ないように感じます。
間違ってはいけない、とか、正解が分からない、とか、責任は取りたくない、とか、そういう考えが意思を示すことを邪魔しているのかもしれません。
でも成果を生み出すためには、一歩歩みを進めないといけません。
そのためには、共有と相互理解だけでは十分でなくて、お互いの立ち位置が明確になったら、「こうしましょう」、「こうしませんか」が必要です。
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多くの人が勘違いしているなと思うのは、ここでの「こうしましょう」、「こうしませんか」は、正直なんでもいいのです。
というよりも、仮に1対1で話をしているときに、お互いの立ち位置が明確になると、Aにするか、Bにするか(話題によっては、選択肢が複数並ぶこともあるでしょう)、間をとってCにするか、もしくは選択肢によってはAもBもCもやるか、しかないわけです。
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そして、正解もない。
妥当そうな選択肢や、望まれているかもしれない選択肢はあるかもしれないです。
でも、それとはズレていても良い。
ビジネスにおいては、決めることが大事なのであって、正解を選ぶことが大事なわけではないのです。
(人の命がかかっているとか、そういうケースなのであればもちろん別かとは思いますが)
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意思を示す、というと重く聞こえるかもしれませんが、「私はこれがいいと思います」と、なんとなく言ってみるくらいで、まずはちょうど良いと思います。
さて、ここまで成果を生み出すコミュニケーションで大事なことを整理しました。
ただ、ここから対応に苦慮するパターンであったり、それに対する対応方法があります。
そちらを紹介していきます。
ここからは、有料記事としてみました。
価格は100円にしました。
多くの部下の皆さんとのやり取りから得られた知見を、さくっと皆さんに還元しつつ、どのくらいのニーズがありそうなノウハウなのかも確認したいので、この価格にさせてもらいました。
価値なかった、という場合は、申し訳有りません。
ぜひ返金申請等お願いします!
対応に苦慮するパターンと対応方法
と、ここまで書いてスムーズに進む流れは見えてきたのではないかなと思うのですが、一筋縄ではいきません。
おそらく、以下のようなタイプの対応に苦慮するパターンが出てくるかなと思います。
ここで、それぞれの特徴や対応方法も整理してみます。
社内評論家タイプ
特徴
口ぐせ:「これは違うでしょ」、「これもおかしいよ」
細かなことや、揚げ足を取るような指摘を常にしてくる
自分の意思を示すような言動は行わない
対応方法
良い分析、考察は取り入れて、選択肢をブラッシュアップしても良い
そして、「これで良さそうです?」と確認。それでも評論が止まらなければ、「で、どうしたいです?」、「どうします?」を常に問いかけてみる
相手の意思が出てこないようであれば、「特になければ、私はこうしたいので、これで進めてみましょう」で決める
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城壁タイプ
特徴
口ぐせ:「これだけやります(私の仕事はこれだけです)」、「これは私はできません」
ある意味、責任が強いタイプの人もいる。やると言ったことはやってくれるタイプ
他方で、色々な意味で自分を守るためにそういう言動を常に意識して行っている人もいる
対応方法
その仕事の目的、例えば顧客が目指していること、などを伝える
その目的の達成が、その人自身にも有益になる点がないか(やりがいや、自分の目指すところに近づく点がないか)雑談する。普通は、その企業に属しているとすれば、何らかその取り組みがその人自身に有益となることがあるはず
特定のことを責任をもってできる人はスキルが高いケースもあるので、どんどんできる範囲を増やしてもらう
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メガホンタイプ
特徴
口ぐせ:「やばいよ、やばいよー」、「あの人にも、この人にも声かけて検討しましょう」
前のめりすぎるくらい前のめり。声が大きいけど本質はあまりわかっていない
興味なくなると、放りだしたりする
対応方法
関係してくれる人が増えるのは、悪いことではない。ただ、無関係な人だったり、関係者が多すぎると決まるものも決まらない
本質的な検討を進められる人たちを絞り込んで、コミュニケーションを取る
この人自身が、「把握しきれない」、「もう興味なくなってきたな」となるような方向性を見出して検討、議論を進めて、意思決定を早める
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