本の棚 #249 『カモメになったペンギン』
今まで住んでいた場所(氷山)が
実は危機的な状況に陥っている。
それを多くのペンギンたちは知らない。
そんなときこの事実を知ったあるペンギンが
みんなを守るために動き出す。
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そんなのできるわけがないんだ。
提案を否定して「No」と言わせる、
そこになにか意味はあるのだろうか。
あるとしたら威厳と権利を守る、保身のため
全体の最適のためには必要なのは
否定ではなく、議論だ。
個々の力だけではコロニー(集団)は
守りきれない。
チームを組んで推進していくことで
大きな集団も動かせる可能性が出てくる。
一人の視点から見ただけでは
抜け漏ればかりだが数人のチームになれば
さらにその個々が異なる強みをもっていれば
大きな車輪となるだろう。
これまでの安全地帯、効果的な手段が
今後も同じようには通用するわけではない。
環境、市場は常に動いているのだ。
「今のままがいい」
これは生き物の本能ではあるが
だから危機に瀕して、絶滅してしまうことがある。
強くなくてもいい、賢くなくてもいい、
変化することを恐れなければ。
氷山は我々そのものではない。
「本質」はどこにあるのか。
今の場所にとらわれる必要はどこにもない。
この思い込みはそこに長くいればいるほどに
自分たちを縛り付ける。
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