不幸に次ぐ不幸な一日なのかよ
8:00 起床
のどの乾燥で目覚める。僕ののどを湿度計で測ったら、カラカラいせきと変わらないだろう。
のどがカラカラいせきになっているのとは別で、二週間前から続く原因不明の微熱のせいで寒気が止まらない。スマホを見る。いつも右上にあるはずのWi-Fiマークがない。4G回線になっている。通信容量を多く使ってしまうyoutubeは諦め、X(旧Twitter)を見ようとする。が、いつまで経っても昨日見た画面から更新されない。画面右上をよく見ると、4Gは4Gでも死にかけの4Gだった。
Wi-Fiが調子悪いのはたまにあるが、なんでモバイル回線も繋がらないんだよ。一週間前に機種変したばっかりだぞ。
二度寝兼ふて寝をすることにした。
13:00 起床
アラームで目覚める。急いで昼ごはんを食べ、身支度をし、バイト先へ向かう。微熱のせいで普通にしんどい。常に寒気がする。大学の交通費や微熱とは別の持病の診療代を稼がねばならぬので、バイトは休めない。
15:00 バイト
つい一週間前に前店長が飛んだ。かわりの新店長がやってきて、今日が僕と初めて会う日だった。飛んだ前店長が20代の若い人だったので、割と話しやすかったのだが、新店長は50代くらいで話しかけがたい雰囲気をかもしだしていた。そのせいもあって、無事、人見知り発動。はたから見たら、悟空があの世に帰る前の悟天のようだっただろう。
ドラゴンボール 40巻 477話
「これからよろしくお願いします。」の交換でコミュニケーションが終わってしまった。なっさけない。21歳にもなって人見知り。一生このままか？微熱も2週間以上続いてるし、このままだとなんかずっと体調悪そうな人見知りとして人生を過ごすことになってしまうのではないか？
夕方になり、店長が帰った後、なぜだかわからないがひっきりなしに客が来た。″謎が謎を呼ぶドラマ″のように言うとしたら、″客が客を呼ぶからあげ屋″だった。店を僕含め2人のバイトでまわしているので、明らかに人の手が足りないが、馬車馬のように働いてなんとかなった。微熱はアドレナリンで一時的に治っていたのかもしれない。
21:00 閉店
閉店時間が近づき、客足も落ち着いたので、2人で少し休憩した。2人とも大学生なので、夏休み何したとか、単位の話をしていた。
店の電話が鳴る。
閉店間際の電話はお客さんからではなくほとんどが店長からの業務連絡の電話なので特に何も考えず電話をとった。予想通り店長からの電話だったが、その中身は予想だにしていないものだった。
「俺も今聞かされたんだけどね、
今月10月30日でこの店が潰れることが決まった…」
大学4年生である僕はこのバイト先に骨をうずめる気持ちでいた。しかし、10月という中途半端なタイミングで閉店してしまった。なんなんだ10月って。年度が替わる3月末閉店だったらちょうどよかったのに。せめて年内は営業しろや。
僕の預金口座には大学卒業まで持ちこたえられる銭はない。というか逆に、夏休みにお金を使いすぎてかなり稼がないといけない状況にある。貯金は2000円しかない。
バイト先 なし
貯金 なし
労働意欲 なし
……
美緒生きていけないよおおおお 状態である。
美緒のこの先は実は描かれていない
22:30 帰宅
予報外れの大雨で全身びしょびしょになりながら自転車をこいだ。着ていた服は、小学校の頃に一回だけやった着衣泳くらい濡れていた。濡れていたというより、まず先に水があって、そこに衣服を漬けた、というほうが正しいかもしれない。いや、衣服に水を漬けこんだという表現の方が合っているか。いや合ってないかもしれへんわ、例えるのやめとくわ、確信がないわ。
雨の中帰ることくらいバイト先が潰れることに比べたら大したことのない不幸だが、こうも連続で来られるとしんどい。泣き泣きの１日というのはこういう日のことなのか。
はぁ、なんて不幸な1日だったんだ。最悪だよ...。
セイキンさん！？どうしてここに！？
こ、これは、2016年ごろのSeikin TVのエンディングで必ず流れていた今日のことわざだ！！
ありがとうセイキンさん。セイキンさんのおかげで明日も元気にやっていくよ！
