そのギャップが見えているのか
今日、取材先でとても嬉しいことがあった。
ぼくがした、ある質問に対しての回答が、その場にいた全員の予想を見事に裏切った。しかも、いい意味で。その場にいた全員が「おおっ」と身を乗り出したのが見えたようだった。「えいや」で投げた球が、スカーンと打たれて、バックスタンド直撃ホームランになるのを見送る気分だった。
あの回答は、インタビューのハイライトにしようと思っている。
インタビューで質問をするときは、「この質問には、こういうふうに答えるだろうな」という仮説を用意したほうがいい、と古賀史健さんが言っていた。
質問した相手の回答が仮説を上回ったとき、そのギャップが生まれたぶんだけ気持ちが載った原稿が書けるからだ。ぼくは、この話を大事な大事な家宝のように思っている。
今日、サイボウズ式の第2編集部でミーティングしていたときも、同じような感覚があった。
サイボウズという会社組織の一端に座らせてもらっているので、目の前をいろんな情報や考え方や施策が通り過ぎて行く。その仕事に対する取り組み方を見ているうちに、「これは自分の会社でもできるんじゃないか」と感じることがある。
サイボウズという会社はオフィスが動物園みたいだし、社内にバーカウンターがあるし、複業で好きなことを取り組んでいる社員さんが多いし、自由すぎやしないかと感じることも正直あるのだけど、それでいて業績好調で、ぼくにとっては理想の職場のひとつだ。
その職場と、今の職場となにが違うのか。
そのギャップを感じるために、第2編集部へ参加しているのかもしれない。