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【本】「買い物」がストレスになる日

ずっと読みたかった
「2025年、人は『買い物』をしなくなる」を図書館で借りました。
私もこの本を「買って」いませんね(笑)
忘備録の為のメモです。
尚、この本は2019年11月に初版されていることから、
このコロナ禍の状況は加味されておらず。
著者がこの本で主張されていたことが、
更にスピードアップした事は間違いなく、
今の状況や今後を著者がどう考えていらっしゃるのか
是非お話を聞いてみたいと思いました。

第一章 ショッピング体験の進化で、人々は「買い物」をしなくなる
第二章 ショッピングはどう発展してきたのか
第三章 リーディングカンパニーたちが目指すもの
第四章 さらなる進化、「デジタルシェルフ」へ
第五章 「人々が『買い物』をしなくなるなる未来」の先にあるもの

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ショッピング体験の進化で、人々は「買い物」をしなくなる。
買い物にはさまざまなプロセスがあるのに、
お店に行く、商品を選ぶ、支払う、持ち帰る。。。
から人々は「面倒、時間がかかる」と思い始め、
コロナ禍においては更にそこに
「人が集まる場所に行くのは危険」にもなってしまった。
買い物をしているのに買い物をしないパラドックス的な側面も見受けられる。
それはネット、AI、口コミ、サブスク、メルカリ、価格の最適化と、
買い物のプロセスが変わってきているから。
その中でも唯一変わらないのは「届く瞬間、箱を開ける瞬間のユーザー体験」であると著者は主張する。

ショッピングはどう発展してきたのか。
過去ショッピングはどのような背景で発展して、
どの様な種類の店舗が作られてきたのか、
またその当時ユーザーはどこに価値を感じていたのか、を説明。
店舗の進化、レビューの成長、スモールマス、若者はググらない。。。
特に印象的なのは著者の「スマートフォンの普及で棚が『手元に来た』」という表現。
まさしく我々はどこにいてもいつでも、
スマートフォンを覗けば買い物棚が手元にあるのが今の状態で
それが「買い物」になっている。そしてそれはBtoCではなくDtoCなのだ。

リーディングカンパニーたちが目指すもの
ここで著者は物流コストの件も触れている。
物流についてはこのコロナ禍で更に物流数量も加速、
ラストワンマイルを狙うAmazon、Uber、
コストを抱えきれない売り手と運送業者、
どこにでも早く届けて欲しいユーザーと
それぞれのニーズは複雑化し構造的な問題もあり、
今後の大きな課題となっている。
そして著者は、
ユーザーは更に衣食住について「時間ソリューション」
すべてに要求してくるであろうと予想している。
そしてその可処分時間は実はスマートフォンに奪われていると。
リーディングカンパニーは「棚の獲得競争からスマホの『時間獲得競争』」を目指さなくてはならないというのである。
そしてコロナ禍でもすでに起こっているが、
店舗は無人化、あるいは先に予約購入して店に取りに行き、持ち帰る事が主体となる。
いかに消費者の時間を獲得していくかーこれからの企業はこのテーマに挑み続けなければならない。

さらなる進化、「デジタルシェルフ」へ
スマホの普及であらゆるデバイスが商品棚になり、
棚は我々の手元に移った。
企業もリアル店舗の棚一等地を獲得事を目的とするのではなく、
オンライン上の一等地に並ぶ事を目指さなくてはならないのだ。
そしてそれはデータドリブンとなり、
ユーザーが気付かない中に「無意識の買い物」を届ける事も可能になる。
製造業、小売店が「情報製造小売業」と変化し
リアルとバーチャルを組み合わせてて
新たなショッピングプロセスを作っていくのだ。
Netflixのような動画配信会社も今や、
ユーザーの視聴データを分析し、オリジナル番組制作に反映し、
アカデミー賞まで獲得するようになってきている。
実はこのNoteもそうであると思うが、
コミュニケーションがある場所(ライブ配信とEコマースの掛け合わせ、ライブコマース)がどこでも店舗となる時代となった、
そしてコロナ禍でこの事象は更に加速し現実化している。
その中でより多くの人に選ばれる為に必要なのは、
共感「ストーリー」でその商品が生まれるまでのストーリー
生まれてから売れていくまでのストーリー。
そしてそれを使って喜ぶ人たちのストーリー。
これが1週間、1か月、1年と時間がかかるほど、人々の共感は強くなりやすく、同じプロセスでもたくさんのプロセスを見せた方が共感を得やすいのだ。
消費者が買い物のプロセスをストレスと感じている反面、
作り手のプロセスに共感を覚えるというのは、
なんとも皮肉的な感じがあるが、
人々はブランド、商品の裏を深く知りたいという欲求の表れだろう。

「人々が『買い物』をしなくなるなる未来」の先にあるもの
買い物時間は0秒になり、AIが商品をすすめ、
そしてデータを分析したものが自動的に注文して取り寄せる。。。
何も考えていなくても必要なものが届くことにかわっていくだろう。
と同時にサブスクが増えモノを持たなくなり、我々個人情報は筒抜けに。今コロナ禍で外出が制限される中、
人々は本当に生活に必要なものしか買わなくなっている、
しかもオンラインで。
かたや、人に会えない、出かけられないしがらみは
我々にも「人とのつながり」の大切さを教えている。
この企業のものを買う、店でものを買う、ではなく、
「この人から買う」事のエモーショナル的要素も再度見直されているのも事実だ。
メーカーが消費者と直接つながって声を聴く事で熱狂的なファンが生まれるという事例も数多く出てきている。
「買い物」は時代の変化を受け、多様的にまた創造的に様変わりしている。著者は、最後「買い物を楽しく創造的にするのは私たち消費者」と結論づけている。

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