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疾患と病を両方ケアしたい ‐ 寄り添ってくれるお医者さんを夢見て

今日嬉しいニュースが届きました。
以前、私のnoteでもご紹介させていただいた
「Medipathy」西岡さんの活動が
朝日新聞さんに掲載されたそうです。

その記事がこちら。

代表の西岡さんは、富山大学医学部の医学生さん。
彼は、医学部では病気を治す知識は教えてもらえるけれど
患者さんとの信頼関係の作り方は教えてくれないと気付いたのです。
そこで、患者さんの話を聴くことが大事と思い、
お知り合いのがん患者さんのお話を聞くことから
この活動が始まったそうです。

病気には疾患(disease)と病(illness)の2通りの意味があり、
Medipathyは主観的な『病』にフォーカスしています。
お医者さんの使命は、病気を治すこと。
これは疾患のdiseaseにあたります。
でも患者さんはいろいろな感情や気持ちをもって病気に向かっている。
それを少しでも理解したい、病 illnessをきちんとケアしたい。
そんな気持ちがたくさん表れています。

疾患には治療という目的があります。一方、患者さん自身がどう思うか?という病には理解・共感が必要になると考えています。
Medipathyでは病の話を聴くことや双方の対話を通して
話した方が「経験を整理し新たな意味づけができた」「未来に希望を持てた」と思え
聴いた方が「病気を深く理解できた」「医療者として勇気をもらった」と思えるならば
病が両者にとって生きる力に変わると考えています。

Medipathy HPより

以前私のnoteでも紹介させていただきました。
私は個人的に「Medipathy」という名前が気に入っています。
そして医学生さんがこのような活動をされていることに
日本の医療の未来に対して期待もしています。

人生100年時代。
病いを抱えながら働くことや
病いとともに生活することも普通になるでしょう。
治すことだけがすべてではなく、
「病ととともに生きる」
その時に、お医者さんが理解をしてくださって
そして気持ちに寄り添ってくれることが
どれだけ患者さんを救うのか。

疾患と病を両方ケアしてくれる
そんなお医者さんが増えてくれることを
心から夢見ています。


タイトルのイラストはTomoさんのイラストをお借りしました。
いつもかわいいイラストをご提供ありがとうございます。


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