はじめての胃カメラ・大腸カメラ体験記
内視鏡検査までの経緯
先日、生まれてはじめて胃カメラと大腸カメラによる内視鏡検査を受けました。
きっかけは、持病の過敏性大腸炎(腹痛・下痢)の症状が悪化したこと。いつもなら1日で治るのでほうって置くのですが、今回はなかなか治らない。
「もしかしたら、大腸がんでは???」不安が頭をよぎります。
フリーランス業のため、自分から行動しなければ健康診断を受ける機会はありません。それを良いことに、苦痛が予想される検査から今まで逃げてきました💦
しかし、50代になるとがんのリスクはぐんと上がります。父親が大腸がんで亡くなっているのも不安要素のひとつ。
今回は意を決して病院に行き、大腸カメラとついでに胃カメラ検査も受けることにしました!
50代にしてはじめての経験です(遅い💦)。
検査前の準備について病院で詳しい説明を受けましたが、マニュアルどおりいかないこともあり、少しパニックになりましたよ。
また、検査当日までは、どれだけ痛いのか、苦しいのかとビクビクでした。
でも終わってみると、「思ったよりつらくなかった」という感想です。
これから検査を受ける方が不安にならないように、自分の体験談を残しておこうと思います。よろしければ、参考にしてくださいね。
検査3日前~前日までの食事
私は胃カメラと大腸カメラを同じ時間帯で受けました。検査3日前から食事制限するように言われましたが、胃カメラだけの方ならここまで厳しくないかもしれませんね。大腸カメラ検査前は、腸内を空っぽにしなくてはなりません。
まず、検査3日前から根菜・海藻・きのこ類など食物繊維が豊富な食品は控えるようにします。普段なら健康に良いとされるものばかりですが、これらの食物繊維は大腸内に必ず残ってしまうので検査前はNG!
全部、私の大好きなものばかり。つらかったです!(特に海藻)
検査前日の食事と夕食後の下剤服用
前日の食事は、「これだけを食べておけばOK」という検査食キットを前もって購入しておきました。
商品名は 「ハウス ダルムスペース リッチⅢ」
病院内のコンビニでも売っていましたよ。
全てレトルトで、朝食:和風粥、昼食:中華粥、夕食:ポタージュスープ、
間食にクッキーと粉末ジュース付き。
味は悪くないですが、量は少ないです💦
検査前日はたくさん仕事したので、これで我慢するのは正直つらかった!
楽しみにとっておいた間食用のクッキーを、母親につまみ食いされるというまさかのハプニングもあり、がっくり。
ともあれ、スープだけの夕飯を18時までにすませ、しばらくしたら下剤を服用します。
病院から渡された下剤は、市販のものより5倍くらい強力らしいのですが、私にはまったく効きませんでした。次の日の朝になっても、いつも便秘なんて滅多にないのにお通じがこない💦 焦りました!腸内に便が残っていると病院で浣腸されるそうなので・・・(>_<)
検査当日の朝は絶食 腸管洗浄液(ニフレック)服用
当日の朝は絶食です。水かお茶のみOK。前日は検査食しか食べていないせいか、全く便意を感じません。
「どうしよう?!」
少々パニックになりつつ、時間(朝9時来院)も迫っているので、下剤が効かないまま腸管洗浄液(ニフレック)を服用することとなりました。
ニフレックは、前日の夜に2ℓの水で溶かし、冷蔵庫で冷やしておきます。冷たい方が飲みやすいという方が多いらしいけど、あんまり冷やすとかえって飲みにくく感じる方もいるとか(季節にもよるかな)。
味は、スポーツドリンクをまずくした感じ・・・💧
でも、予想よりはひどくない。まっ、こんなものかという程度です。
朝の5時から、2時間かけて2リットル全て飲みます(午前中から検査の場合)。
最初の1〜2杯は15分くらいかけてゆっくり飲む。(副作用がおきないか確かめながら)
問題ないようなら、10分間飲んで5分休み(この間に歩いたりすると薬が効きやすい)のペースで、どんどん服用していきます。
1ℓほど飲んだところで、
「わぁ!!ついにきた〜〜っ!!」って感じになりました。
それからは、コップ1〜2杯飲むごとにトイレに駆け込み・・・・・
しかし、便が透明か澄んだ黄色の状態(もはや便ではなく、カスも無いただの液体状)になるまで出し切らないといけません。
さらに頑張ります。
不思議とお腹は痛くないんです、ニフレックは。
ただ液体の圧に押されたようにシャー、シャーと流れてくる。
2リットル全て飲んでからも、しばらくはトイレから離れられませんでした。
来院時間が迫っても透明な状態にはならず、諦めて病院へ向かいました。
車で10分ほどの近くの病院にして良かったです。
また、検査では麻酔を使うので、帰りは自分で運転して帰るのを禁止されていました。近くに住んでいる姉に運転してもらい、いざ病院へ。
この状態でバスに乗るのは無理だったと思います。姉に感謝!
いよいよ検査本番
病院に行ってからも5回くらいトイレに行ったかな。それでやっと、透明に近い黄色の液体状になりました。最後に看護師さんにトイレで確認してもらってから、検査室へGO!
更衣室で検査服に着替えます。検査用パンツは使い捨てで、お尻のところに穴があいている!中国のオムツみたい(笑)。
内視鏡担当の医師はとても優しく、この頃には恐怖心も消えていました。
喉の麻酔の説明を受け、渡された液体を飲みます。
カーとした違和感が喉に広がり、質問されてもうまく喋れなくなりました。
それからしばらく時間をおいて、口にガスマスクのようなものをあてがわれた後は、何も覚えていません。
コテっと、麻酔が効いちゃったようです。
気がついた時には
「終わりましたよ」
という優しい声が聞こえてきました。
局所麻酔じゃなかったんだ!何も痛くないし、苦しくもない。
検査そのものは、あっけないほどスムーズに終わりました。
検査終了後の食事
しかし、この後少々の苦難が待ち受けていました。内視鏡検査の結果、直腸近くに小さなポリープがあり切除したのです。
そのため、「本日は一日中絶食してください」と言われました。
前日の検査食が質素だったので、空腹でフラフラ。
検査後の食事を心から楽しみにしていた私・・・(>_<)
更には、翌日の朝食もいつもの半量から始めてくださいとのこと。
アルコールは4日ほど禁止。がんばって禁酒しました!
検査結果
二週間後に病院へ検査結果を聞きに行きました。
ポリープはあったものの、がんの心配はない。胃・腸ともに荒れているが病変はない。ただ、胃にピロリ菌がいるから薬で退治しましょうとのこと。
がんの不安はとりあえず払拭されました。
また、今回検査を受けたことで、胃にピロリ菌がいること、コレステロール値が高いことなども判明。
これからの健康管理を考える良いきっかけとなりました。
コレステロールについての考察はコチラ🔻
今回の内視鏡検査の反省点。
検査前日と検査翌日に仕事をつめこんだのは失敗だった!
空腹で、非常に辛かったです。ポリープ切除の可能性も考えて、当日はもちろん前後1日はゆったり過ごした方が良いですね。
また、麻酔を使う場合、自分で車を運転して帰ることはできません。
検査中、原則的には家族の付き添いもお願いされました。
これは、シングルにはキビシイ要望ですねぇ。帰りはバスやタクシーで帰るにしても、付き添い家族の確保は難しい。
今回はたまたま近くに住んでいる姉が仕事休みだったので付き添ってくれましたが、いつもあてにはできません。
高齢のおひとり様が増えていく中で、自分がもしもの時にどうサポートを受けるか、日頃から考えておくべきですね。
以上、胃&大腸カメラ体験記でした。これから検査を受ける方の参考になれば幸いです。
読んで下さり、ありがとうございました!