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「茅の輪くぐり」の起源は?

見えない世界を伝える神社ナビゲーター市口哲也です。

昨日の「夏越の祓」では、この半年にため込んでしまった罪穢れを祓うために、『茅の輪くぐり』はしましたか?

この茅の輪くぐりの起源は、一般的には蘇民将来伝説に由来すると、説明されています。

蘇民将来伝説については、コチラをご覧ください。

伝統行事としては、しっかりと受け継がれてきましたが、その意味や、正確な起源は、いつの間にか、よく分からなくなってしまっているのです。

歴史書「ホツマツタヱ」の10アヤには、

36人の子宝に恵まれた、3代オオモノヌシの「コモリ」さんが、水無月(旧暦の6月、夏の終わり)に、「セミの小川」で禊をして、茅の輪くぐりによって、身体を糺(ただ)したことが記されています。

そして、これを健康長寿の習わしとして、多くの人に伝えたようです。

ちなみに、コモリさんは、二人の妻に、それぞれ18人の男の子ばかりと、18人の女の子ばかりを儲けたので、男女の産み分けをしたと考えられます。

そして、「コモリカミ(子守神)」と呼ばれます。

コモリさんは、アマテルカミ(天照大御神)のひ孫に当たる方です。

また、「セミの小川」とは、下賀茂神社の糺の森を流れる『瀬見の小川』と考えられます。

歴史書は、難しい政治の話ばかりを書いていると思っている方もいるかもしれませんが、伝統行事や文化も記しています。

難しそうと敬遠せずに、まずは面白そうなところから読んでみる、話を聞いてみるという感じで、学び始めてください。

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