僕はこうしてドラマーになりました。第15話

【第15話】
無事に高校を卒業した僕は、ESP入学時にあるレベルチェックで一番上のクラスに入るんだ!
という目標くらいしかなかった気がします。
卒業間際なあの時期はみんなで卒業旅行に行ったり、
ワイワイガヤガヤとありがちな高校生活を送っていました。

バンド活動も続けていましたが、どうも覇気がなくダラダラな感じでした。
そんなこんなでESP入学後、レベルチェック当日を僕は緊張することもなく受けました。
簡単な8ビートやらを叩いてた気がしますが、中でも鮮明に覚えているのが以下のやり取り。
講師: ダブルストローク(一回のモーションで二回叩く技で、ドラムの基礎中の基礎)をやって下さい。
僕: ダブルストロークってなんですか?(この時点でアウト!(笑))
講師: 片手で二打ずつ打つやつですよ、、、
僕: トン、、トン、、、♪(文字通り単に二回叩いただけ(笑)) 
   はい。やりましたけど、、、。
講師: ありがとう。次は足のダブルをやってください。
僕: ツーバスですか?
講師: 違います。足も一回のモーションで二回打てますか?
僕: (内心⇒言ってる意味が分からないけど、、) ドン、ドン、、♪ 
   (また一回のモーションを二回打っただけ、、笑)
講師: お疲れ様でした。
僕: 内心⇒さようなら~~~
とにかく自分が出来ていないという事さえ分からない。
レベルチェックのテスト終了後、楽観的な僕は 
『ヤベー!超簡単だった!!こんなのできないヤツいるの??』
くらいの勢いで思っていました。
が、、、しかし!
僕の何人かあとのH君というドラマーのレベルチェックテストを覗いてたら、、、
ダブルストロークはきちんとやってるは、足もドッドドストド、、とかやってるは、、、。
それをドア越しに見た僕は、

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