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新給食センター事業の臨時議会

今日も一日お疲れ様です。

本日は新給食センターの換気設備の契約議案の臨時議会が行われました。


この議会に至るまでの答弁、そして今回の臨時議会での答弁を時系列にしてまとめました。


①経緯

この換気設備を含む新給食センターの工事計画の当初計画は11億円でした。


今年度、新給食センターの各工事の入札が行われました。


そのほとんどは7月臨時議会にて契約議案として決議をされました。

ここで決議された事業は、工事などが進んでいます。


しかし、換気設備の指名入札のみ落札に至りませんでした。

10月の臨時議会に至るまで、換気設備のみ着工することができていません。


この換気設備の指名入札は、6-7月と8月に2回行われました。


しかし、2回とも落札に至らなかったとのことです。

なぜでしょうか。


要するに、入札予算金額不足などの理由が挙げられます。


その後、9月議会に5千万の追加予算が上がってきました。

この8割ほどが換気設備へ追加されているそうなので、4千万が予算に上乗せされました。


3回目の指名入札の入札予定金額は、1億4815万2400円でした。


2回目までの指名入札では1億円程の予算で入札をかけていたことになります。


当初計画から、140%もの予算増加となりました。


この予算増加の理由について、当初設計した内容で進めたが、換気設備の資材費が本島の大手企業が実施する予算をベースに見積もりが出されており、離島価格ではなかったという答弁がありました。


3回目となる9月の入札(1億4815万2400円)で、8社への指名入札を行いました。

入札に参加したのはそのうちの2社でした。

4千万もの予算を追加しても、6社は入札に参加しませんでした。

なぜだと思いますか?


今回3回目の落札金額が1億4740万円(予算対比99%)でした。

入札の目的は、公平かつ公正に業者を選び、適正な価格で契約を結ぶことです。

※入札に関心がある方は下記の国交省のリンクをご覧くださいませ。


ということが10月の臨時議会に至るまでの流れになります。


②10月臨時議会の見どころPOINT

ここで注目したいのは、3つのポイントです。


1)設計書を見直しをしないのは何故?

皆様は、自分の家を新築する際に、工事費が予算オーバーする設計書を出された場合、どのような手順を踏みますか?

設計書を検討し直してもらいませんか?

公共事業は、税金を費やしての工事になります。

だからこそ、当初予算の予算管理はとても大切です。

なぜなら、今回のケースのように5千万の予算を追加してしまうと、他にできた事業が後回しになってしまう可能性があるからです。

後回しになるということは、未来を担う住民へしわ寄せがきてしまう可能性があります。

5千万があれば、様々なことができたのではないでしょうか?

だからこそ予算管理はとても大切です。

なぜ設計書を再度練り直さなかったのでしょうか。


2)換気設備1区画・空調設備5区画発注の理由は?

なぜ換気設備と空調設備をここまでの区分けにしたのかを質疑しました。

町の回答としては、地元業者育成のためとの答弁でした。

「我々町としては、可能な限り工区分けをして、その事業者の家族含め町民へできるだけ恩恵が与えられるような工事の発注に努めていきたい」

というお話もありました。

工区分けを増やすことで、工事の諸経費が増えるという答弁もありました。

当初予算よりも予算オーバーしてしまっているのにも関わらず、なぜ予算を削減する工夫がなかったのか。

地元業者育成は大切な部分です。

もし、予算オーバーした分を少しでも最小限に抑えるための工夫をして1千万もしくは2千万削減できたとしたらどうでしょうか?

町民にとって、血税で行う公共事業の予算オーバーという流血を最小限に抑えられるのではないでしょうか。

工区分けや発注方法を工夫すれば予算削減出来るのにも関わらず、地元業者への発注をするためという旗印しか掲げられませんでした。

この旗印は大切なことです。しかしバランスが大切ではないでしょうか?

当初計画11億円の予算内で納められるのであれば、先ほどの町側の見解は十分に納得できます。

しかし予算オーバーしている訳です。

それだけ財政が豊かな地方自治体であれば、リカバリー出来るでしょう。

しかし瀬戸内町は財政も苦しい地方自治体の一つです。


3)もはや手遅れのタイミングでは?

7月の臨時議会で建築工事などがすでに着工されています。

もし万が一、9月議会ならびに10月の臨時議会でこの換気設備工事を否決したら、衛生面などに不具合が出る給食センターが完成してしまうでしょう。

それは絶対に避けなければなりません。

だから換気設備の追加予算ならびに契約議案については、賛成と認めざる負えません。

なぜ、この換気設備工事の落札が決まってから、全ての契約議案を議会へ上程しなかったのでしょうか。

来年の8月に完成させたいがためだけではないでしょうか。

「来年の8月に完成させなければならない理由は何故か?」

という質疑も今回しておりますが明確な答えはありませんでした。

後ろに工期を伸ばそうと思えば伸ばせたのにも関わらず、なぜだったのでしょうか。


この3つのポイントを抑えながら、この臨時議会をご視聴いただければ幸いです。


<R3年10月臨時議会Youtube>

私は15:00ごろから質疑をしております。

↓↓


③振り返り

今回の臨時議会では詳しく語られておりませんが、古仁屋の芦瀬にある土地を瀬戸内町が6千万円で購入しました。

私が議員になる前の話です。

もともとその場所に新給食センターを立てる予定でした。

しかし、新給食センターを都市部に作ることは認められていないということが分かり、その土地を新給食センター建設のために使うことができなくなったというような答弁が残っています。

土地を購入した後に、こんな話が浮上するなど有り得るのかと思えるほどの理由ではないでしょうか。

その後、その土地を世界自然遺産センター誘致のための土地にするという話も出ますが、住用に建設が決まります。

現在は企業誘致のための土地ということになっています。

このように、今回の件に限らず、様々なことがこの新給食センターで巻き起こりました。

瀬戸内町の令和3年度の施政方針を改めて掲載します。

特に将来が長い、若い世代はこの負担を背負っていきます。

この若者たちが「夢と希望をもって力強く生きていけるシマ」と思ってもらえる政治とはどのような姿なのでしょうか。

この新給食センターの一連の取組みは素晴らしい姿にあたるのでしょうか。

そんなことをこの新給食センターの建設事業で考えさせられる機会となりました。

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YUICHI YASUYAMA
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