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ほほえみの御仏

東京上野の国立博物館にて
行われている

特別展
日国交正常化50周年記念
ほほえみの御仏
-二つの半跏思惟像-

を観に行ってまいりました。



展示会場には、
韓国の国宝である
半跏思惟像(ポスター向かって右)と

日本の国宝である
半跏思惟像(ポスター向かって左)が
ガラスケースに入り
対面に置かれているのみ。


右手を右頬に添え、
右脚を左膝の上で組み、
左脚は地に下ろして座り
物思いにふけった姿…
それが半跏思惟像です。


仏教と同じく
インドで発祥し
中国・朝鮮を経て
日本に辿り着いた仏像です。

韓国の半跏思惟像は
6世紀ころ造られた金銅仏、

日本の半跏思惟像は
7世紀ころ造られた木彫仏

…と違いはありますが
韓国の影響を受けて
日本の像が造られたのは
明らか。

この二つの像の初対面は
なんとも云えない厳かな空気を
漂わせていました。



もともと
半跏思惟像は
文字通り

"釈迦"が悟りを開く前に
思惟している姿を
表した像でした。


それが
6〜7世紀の朝鮮において、

釈迦の入滅後
56億7千万年後に
救世主となる
"弥勒菩薩"が、

その長い時の間に
人々の救済について
思案している姿に重ねられたと
いわれています。

(↑解説うろ覚えです…)

なので
同じく国宝である
広隆寺の弥勒菩薩像に
似ているのですね。


日本の半跏思惟像は
聖徳太子が母君である
皇后のお姿を刻まれた、とも
伝えられているそうです。


確かに
そこはかとない女性性や母性を
感じました。


7月10日(日)まで、
上野の国立博物館にて。

http://hankasiyui2016.jp/


#半跏思惟像








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