『いとしの儚』
文化の日、
劇団扉座第57回公演『いとしの儚』
観てきました。
ツキの神様が鳴らす鈴の音を聞き分けて
サイコロの目を当てる
天性の博打打ち鈴次郎。
鬼との賭けに勝って手に入れたのは
墓場の屍体を寄せ集めて創った
絶世の美女「儚(はかな)」。
しかし、儚に入れられたのは
生まれてすぐに亡くなった赤ん坊の魂のため
身体は大人でも赤子のように泣くばかり。
そのうえ、肉体と魂が合わさる100日後まで
決して儚を抱いてはいけないと鬼婆はいう。
抱いてしまうと、たちまち水になると…
これだけで悲しい運命を予感させますが、
ただの悲恋ではない想像以上に愛の物語でした。
芝居を観ている間、
吹くはずのない風に吹かれ
咲くはずのない花の香りに包まれました。
東京公演は8日(日)まで、座・高円寺1にて。
厚木公演は11月21日(土)〜22日(日)、
厚木市文化会館 小ホールにて。
劇団扉座
http://www.tobiraza.co.jp/