「レゴ®で学ぶスクラム入門」講座に参加したら大切なものが見つかったお話
みなさま、初めまして。
5月からデザイン部に加わりましたfukanoです。
これまで、営業・ディレクター、デザイナーなどを経験し、このたびご縁があり入社しました。
なのでちょっと違った目線👀でブログを更新していけたらと思っています。
先日、ワイクル株式会社 角征典 (かど まさのり)先生を本社にお招きして、「レゴ®で学ぶスクラム入門」という講座に参加しました。
※ここではスクラム開発の詳細な解説は省略しますが、興味のある方はこちらがおすすめです。
角先生は大きなスーツケースを持って登場・・!
中身は全部レゴ®でした。
遊びたい気持ちをグッと抑えつつ、まずはこんな質問をされました。
みなさん、「最高に美味しい焼きそば」を作るにはどうしたらいいですか?
最高に・・美味しい・・焼きそば・・・?
これは言葉の定義が難しい。
「最高に美味しい」は人によって感覚が違うし、ソースなのか塩なのか。
いつもはマルちゃんだけど、富士宮焼きそばも美味しかったな。
いや、たまに食べるカップ焼きそばとかもいいんだよなあ・・。
などと思いながら出した答えはこちら。
「まず、自然の多いところへ行きます。そして友人も集めます。そこでみんなでBBQをしながら焼きそばを作ります。そうすると最高に美味しいです。ウェイ🎉」
みなさんも一旦、考えてみてくださいね。
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では「最高に美味しい焼きそば」を作るとは。
あっ。そうか・・。それだよ〜😭
社会人生活、これを基本に仕事をしていたはずなのに、すごく恥ずかしかったです。
フィードバックを繰り返し、完成させていく。
自分の「最高」と、クライアントやユーザーの「最高」はすり合わせていかないと一致しないですもんね。
スクラム開発についての概念や適切な開発方法、チームの構築などを学んだ後、レゴ®を使った実践講座が始まりました。
・1組5〜6人のチームを家族と仮定し、役割を割り振る
・その家族が新しい街に引っ越してきて、理想の街を作るために必要なものをリクエストする
・開発者チームがレゴ®を使って街を作る
・家族はその街が理想のものかどうかを判断する
というのが大きな流れ。
まずはチームメンバーそれぞれ家族としての役割を決め、その役割が持つ属性情報も設定しました。
それをもとにそれぞれ新しい街に必要だと思うものを書き出します。
ここでの注意点は、理由や目的を明確にすること。
機能や性能はあくまで手段に過ぎませんが、理由や目的が明確であれば
別の解決策を提案できます🙆♀️
開発者チームは、要求に沿った街づくりの開発が担当です。
家族からの要求の優先順位を付ける、開発者にわかりやすいよう伝達をするなど、要求の門番を行う役割=プロダクトオーナーを選出しておきます。
次に、完成図(ゴール)の共有を行います。
家族とプロダクトオーナーが顔を合わせ、どんな街にするかを話し合いました。
最終的にユーザーストーリーの整理・削除・分割・統合を行い、双方で何を作るかの合意を取ります。
それをもとに、どこに何を作ってもらうのかイメージ図を作成。
大きな模造紙にカードの置く場所を決め、絵を描いていきました。
開発者チームは街づくりの「見積り」と「計画」を立てていきます。
横軸は工数の大きさを表し、縦軸は価値の大きさです。
家族のプロフィールや要求の内容から、必要価値の順位を付けます。
コスパのいい順番に並べ替え、優先順位付けを行うことができました。
これがスクラム開発でいう「プロダクトバックログ」です。
今回の講座では3つのスプリントに分けることが前提だったので
見積りが終わったら、全体の工数を3で割り、
その数値を超えないようプロダクトバックログの上から順にスプリントに当てはめます。
いよいよ、スプリントの実施です。
ここでは7分間という時間を使って、レゴ®で必要なものを作っていきます。
タイムアップ後、プロダクトオーナーが家族チームに説明し、レビューを行いました。修正がある場合はプロダクトバックログの追加が必要です。
ここで、開発者チームでは1回目のスプリントのプロセスについて改善点を話し合います。
・希望のブロックを探すことが大変なのでみんなで探して集めておく
・時間が余ったら他の人のブロックを手伝う
・作成が大変なものは複数人で作成する
など振り返りを行いました。
2回目のスプリントからはこれをもとに進め方を変更。
1回目より効率良く、さらに正確に作成できるよう進めていきました。
フィードバックを繰り返し、完成させていく。
という過程を疑似体験することができました!
この講座を通じて、改めて仕事を進める上で大切だなと感じたことは3つ。
一人では完成できない
普段の仕事でも感じていることですが、複雑で大規模なものは期限内で正確に作成できません。
チームでのコミュニケーションと役割分担は必要不可欠で、お互いを支え合うことでより効率的に進めることができました。
スクラム開発はプロダクトの成長と共にチームも成長させるフレームワークです。
また、チームメンバー全員で振り返りを行うことで、時間の使い方や得意・不得意の理解が進みました。全員で課題について考え、知識や経験を増やしていくことでチームが育つんだということを実感。
数時間だったけど解散するのが寂しかった・・。
ゴールの共通認識は正しくもつ
このイメージがズレていると、家族チームが期待しているものと異なるものを作成してしまうからです。
実際の現場ではこの認識がずれ、修正と追加がひたすら行われていることも多いですよね。
この認識合わせにはとにかくきめ細やかなコミュニケーションが必要だと感じました。
プロトタイプは超重要
この完成図の共通認識を正確に行うにはプロトタイプが必要不可欠でした。
一言に八百屋さんと表現しても、捉え方は人それぞれ。
自分が欲しい八百屋さんを作ってもらうためには、模造紙にイメージ図を描き細部をすり合わせることが重要でした。
あくまでスクラム開発はプロダクト開発の手段の一つではありますが、
今回の講座ではたくさんの気付きがあり、普段の業務にも活かせそうです。
大変長くなってしまいましたが、今回の「レゴ®で学ぶスクラム入門」についてのブログはここでおしまいです。
お読みいただき、ありがとうございました!
私が所属しているくふうAIスタジオデザイン推進部では、定期的に日々の発見や学びを発信しています。
ぜひチェックしてみてください!
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