多機能WiFiルーター UniFi Dream Router レビュー
最近、在宅勤務も多いし自宅のネットワークを充実させたいなと思ってところ、面白そうなルーター(Dream Router)が2022/11/29に日本で発売されました。しかも多機能&高性能なのにすごく安い・・・!
今回Ubiquiti様より機器をご提供頂いたため早速レビューしてみました。
1.ハードウェアの特徴
Dream Routerは自宅(ファミリー世帯)や小規模店舗で使用するには十分な性能を持ったルーターです。ハードウェアの仕様は以下の通り。
Wi-Fi6対応
Wi-Fi6に対応しているため対応端末であれば高速通信や省エネの恩恵を受けることが出来ます。なお例としてiPhoneの場合は以下端末が対応しています。
スループット
2.4Ghzで600Mbps、5Ghzで2.4Gbpsと国内ハイエンドクラスの家庭用WiFiルーターと同等の性能があるため、戸建でも十分性能が発揮できると思います。
PoEポート
なんとこのDream RouterはPoEポートを2か所搭載しています。PoE(Power over Ethernet)ポートとは、LANケーブルを使用して電力を供給するための特殊なポートのことです。
これに対応したアクセスポイントがあればLANケーブルから直接電力を受け取ることができるため、電源タップや電源アダプタがなくても利用することが出来るのですっきりした配線で設置が可能になります。
ちなみにPoEに対応したアクセスポイントは同メーカーから販売しています。
こちらを同時購入すればより広い範囲や届くようになり、離れた場所でも安定した通信が可能になります。
2.ソフトウェアの特徴
Dream RouterにはUniFi OSという独自OSが搭載されています。このOS機能が本当に多いです。自分が把握している範囲ではこんな機能があります。
一部機能について気になった部分をピックアップしてみました。
ダッシュボード
Webからルーターにログインすると以下のようなダッシュボードが表示されるので現在の状態が視覚的に把握することが出来ます。
ネットワークトポロジー
現在ルーターに何が接続されているか、ネットワーク構成を視覚的に確認することが出来ます。
トラフィック可視化
どんな通信がどれくらい使われているか確認することが出来ます。またこれ以外にもどの端末が何時に通信したかも一覧で出るので、例えば小さな子供がいる家庭であればどんな通信をしているのか?とか深夜遅くまで起きていないか?といったことを親が把握することも出来ます。
なおWebコンテンツフィルターや通信速度、アクセス時間の制限の手順は公式SNSに詳細が記載されているので気になる方はご確認下さい。
通信速度
通信速度はISPやプロバイダにより左右されるため、あくまで参考程度ですがコンソールから測定した速度はこんな感じでした。
補足として楽天ひかり(1Gbps)を利用しています。
広告ブロック
なんとルーターに広告ブロックが機能があります!
なお実際に使ってはいないことと、詳細なポリシーを設定する場所が見当たらないため日本の広告に有効かどうかは不明です。
公式の説明についてはこちらご参照下さい。
こんな人におすすめしたい
Dream Routerは、こんな人たちがおすすめではないでしょうか。
在宅勤務が多く、今使っているルーターが3年以上経過している方
お客さんがよく来るご家庭(ゲスト用のWiFiを構築できる)
子供がネットワークゲームをしていてWeb会議に支障が出ている方
誤家庭環境を構築したいIT企業にお勤めの方
改善してほしいところ
アプリ、Web管理コンソール共に日本語非対応です。日本で正式販売するのであればメニューは日本語に切り替えらえるようにしてほしいなと思いました。
また接続方式について『現時点』でIPv4 over IPv6(MAP-E,DS-Lite)に非対応となっています。
当方のインターネット環境がDS-lite方式だったため、今回はPPPoE接続で接続しましたが、やはり真の性能を発揮するためにはここは早く対応してほしいなと思いました。
まとめ
インターネットの速度も十分に出るし機能も全部入りなので、ガジェット好きや会社でネットワーク機器をメンテしているような人に特におすすめしたいと感じました。
もし改善点がすべてクリアになれば、国内最強の家庭用ルーターになると思います。