![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/8507791/rectangle_large_type_2_90dfdd5ca3ebfad7e92e60c52840e859.jpg?width=1200)
股関節の痛み・股関節炎
股関節の痛みに関してですが、ここに関しては
整形外科では出来ることが限られています。基本的に
レントゲンを撮る→骨に異常ない→安静にしてください
必要なら痛み止め、というのがほとんどです。
では何故股関節に痛み違和感が起きてくるのか、
そこから説明していきます。
股関節という関節は身体の中で、
肩の次に可動域(動ける範囲)が広い関節です。
しかしこの関節は、歩く時に使う、
前後=「屈曲と伸展」は使っても
横にあげる「外転」
横に広げる「外旋」
は、ほとんど動かさないと言っていいほど動かしません。
しかも多くの患者さんが
「何もしていないのに」
と仰いますが、基本的にここの関節には
股関節から上の上半身の重み
が常にかかっているのです。
重い荷物持っていると手が痺れてきますよね?
股関節はそれ以上の重さを常に支え、
それでいて動く範囲が広い関節なのに
一方的な方向にしか動かしていない訳です。
これではストレスかからない方がおかしいですよね。
さて、ではどこの筋肉に負担がかかってくるのか。
骨盤の内側に特にストレスがかかってきます。
一番ストレスかかる 大腰筋 という筋肉ですが、
これは腰椎から始まり(腰の関節)股関節を超え
大腿骨(ふとももの骨)の小転子という内側につきます。
これが股関節の所で、表側に出てくるのですが、
そこで骨(恥骨)と擦れることで炎症→痛み・違和感が起きる、
というのが多いです。
同じことは腸骨筋にもいえ、この2つを腸腰筋といいます。
これらは筋肉が切れてる訳でも変性している訳でもなく、
疲労・ストレス・冷え
等によって収縮(ちぢこまっている)状態になってしまっているのです。
ではどうしたらいいかというと、ゆるめてあげればいい。
ところがこれらの股関節の部分は腱であって、
疲労がたまっているのは筋腹の部分
つまり骨盤の内側にあたる部位なので、
直接手で触ることが出来ないのです。
私の治療院ではそれを 「てこの原理」 を応用して
ゆるめる事が可能です。
もちろん、収縮が強い場合はゆるめる時に少々痛みもありますが、
劇的に改善される事を考えれば私は必要な手技だと考えています。
ところで、この腸腰筋に対するアプローチというのを
他の治療院で聞くことはまずありません。
インナーマッスルなので、「揉む」ではどうにも
対処出来ない筋肉だからです。
そもそも股関節に関しては「使いすぎ」を言い訳にして
原因を見ようともしない場合のがほとんどです。
なので改善しないのがほとんど、という訳です。