リーダーの孤独さ、家系?出身地?
2020年8月28日に安倍首相が辞意を表明されました。特に2012年末から始まった第2次安倍政権の政策賛否は各人の考えもあるかと思う一方で、一国の政治リーダーを7年8か月の間務めてきたことに対して、お疲れ様でした、と上から目線ですが、労をねぎらいたいと思います。
また同日の会見を見ると、言葉の張りも従前と会見での発言ほどなく、また辞任は一人で判断されたそう。総じて感じるのは、選挙での敗北、のような政治的に決定的なイベントでない中で、相談できるほどの経験を持った人材があまりにも少なく、リーダーの引き際は何とも孤独か、という現実です。
その背景の一部はご承知の方も多いですが、現行制度において、戦後与党が長かった自民党の総裁という任期(今は1期3年、最長3期)があったものの、米国や韓国の大統領のような、日本国首相としての固定の任期というものは無いために、特に一定程度長期にわたる政権だと、自ら引き際を決めないといけない、わけです。
首相になると、様々な政策実行を官僚や党の方々と調整して進め、日常はメディアや国会対応、国会会期中は委員会や答弁を聞くために座っているだけでもストレスや過労もあり。もちろん国のトップになれば、企業の経営層に似た悩みとして、悪い情報などは入ってきにくくなる構造でしょうし、そして地元の有権者に支持されるように所謂”地盤、看板、カバン”を必要とされ、また国会議員としても実務経験も必要とされる。やることが多すぎて、すべてを行うには、家業に近いレベルのサポートなりが必要じゃないっすか?と思ってしまいます。(だから世襲とか言われるんでしょうね。。)
上記記事のように、明治維新後の近代日本において、安倍首相の在任任期は連続・通算(第1次、第2次合わせて)でも第一位となったわけですが、通算在任任期が2000日を超える方々は山口県(安倍晋三、桂太郎、佐藤榮作、伊藤博文)か高知県(吉田茂)といった、日本の中国四国地方出身(所謂長州藩の方々が多い)ばかり。1000日以上だと、一部関東出身の首相(小泉純一郎、中曽根康弘)もいらっしゃいますが、池田勇人、安倍首相の祖父、岸信介も名を連ね、やはり明治維新から日本の工業化、発展の歴史の一部分が見えやすい結果になっています。逆を言えば明治維新以降の日本の政治リーダー面ではそこまで大きな変化もなかったのかもしれません。
さてポスト安倍、ということで来る自民党総裁選で誰が総裁となり、安倍首相の後任首相となるか、ですが。選挙区(四国・中国地方?)と首相就任時の年齢(60歳あたり)、世襲・家系的な側面を過去の首相から見ると、長期政権を期待するなら、岸田氏か石破氏、なんでしょうね。上記記事やホリエモン曰く、菅氏が少なくともワンポイントリリーフ、で来年の任期満了まで、と言っていたり。
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